照度計・騒音計を搭載した多機能テスター MASTECH MS8209ファーストレビュー

仕事用に軽めのテスターが欲しいと思い秋月電子でMASTECHのMS8209(\3,950)を購入しました。

このMS8209は一般的なテスターと同じく電圧・電流・抵抗の測定機能の他、照度計・騒音計・温度計・湿度計と他のテスターにはない様々なセンサが内蔵されています。

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ハンディサイズの多機能テスターがほしい!

仕事ではFluke 289を使っていますが、289は高機能高性能な反面重くて持ち運びしにくく、データロガーとして使っているときなどは他の事が出来ないため、手軽に使える軽めのテスターがほしいと思っていました。

そんな中、秋葉原の秋月電子で見つけたのがMASTECH社製のMS8209というテスターです。購入価格は\3,950。

中華製のテスターにしてはちょっと高いな…と思っていましたが、カタログスペックを見てみると温度計に湿度計、照度計に騒音計などが搭載されている多機能テスターでした。

ちょうど、照度計や騒音計もほしいと思ってたところだったので即購入。

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Fluke289とMS8209の大きさ比較。比較するとMS8209は非常に小さく持ち運びにも便利。

 

 

軽くMS8209の使用感をレビュー

外観

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テスター外観は黒をベースに緑を基調としたエラストマでおおわれていています。

Amazonの製品ページでは以前の水色のエラストマ?の写真になっていますが、最近になって現在の色にモデルチェンジしたようです。ボタンの配色なども変更されていて外観はかなり良くなっています、ちょっとした高級感すら感じられますね。

 

液晶表示とバックライト

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液晶部分の視認性はよく数字も大きく見やすくなっています。

バックライトは画面右下のLIGHTボタンを白色LEDが点灯します、点灯時間は約10秒ほどでぼんやりと消えていきます。

バックライトをつけても正面から見れば液晶のコントラストはハッキリとしていますが、上から覗くように見ると薄くなって見えにくくなるのが欠点です、このへんは安いテスターって事で割り切ります。

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バックライト点灯中に正面からディスプレイを見たところ。視認性もよく、はっきりとデジタル表示を確認できる。

 

バックライトを点灯させて少し上からディスプレイを除いたところ。表示部分は薄くなり非常に見にくい

バックライトを点灯させた状態で少し上からディスプレイを覗いたところ。表示部分は薄くなってしまい非常に見にくい。

 

ダイヤル

機能を切り替えるダイヤル部分ですが、多機能テスターというだけあってすごい細かいです。ここまで細かいテスターってなかなかないんじゃないでしょうか…?

ダイヤル部分はガタツキ等ほとんどなくスムーズに切り替えることができます。

ただ、このダイヤル部分は抵抗・導通試験とコンデンサ・ダイオードで分けてほしかったところです。

これらの機能は左上のFUNKボタンを押すことで切り替えられますが、切り替わる順番が抵抗→ダイオード→導通試験→コンデンサの順なのでちょっと使いにくいです。

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直流電圧測定で比較

テスターの機能の比較として電池の電圧を測定してみました。比較対象はFluke289で、測定する電池は日立工機のBSL1860です。

Fluke289と比較しても電圧測定に差はほとんどなくほぼ同じ値を示しています。安価な価格帯のテスターですが測定精度はかなり高そうです。

Fluke289と電圧測定の比較。100mVくらいの誤差は予想してたがまさかのほぼ同じ。

Fluke289と電圧測定の比較。100mVくらいの誤差は予想してたのにほぼ同じ測定値。この結果にはかなり満足

 

照度計・温度計・湿度計・騒音計

ダイヤルを℃にすると温度計、%RHで湿度計、dBで騒音計、Luxで照度計になります。

温度計を除くセンサーはテスターの上部についており、この部分を測定したい音源、光源などに近づけて測定します。

秋月や他のレビューでは「温度計・騒音計の誤差が大きく使えない」と書いてありますが、室温測定ではそんなに誤差はありませんでした。

温度計は付属のK型熱電対をmA℃に接続すると、内蔵の温度計から熱電対の測定に切り替わるそうです。熱電対での測定はなかなか使わないので、これについては次回Fluke289と比較したいと思います。

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テスタ上部の各種センサ。左から騒音計、照度計、湿度計

006P電池の交換

MS8209は006P(角型9V)電池を1本使います。

電池の交換は裏蓋を開けて基板をむき出しにした状態で行います。電池を取り付けるのは基板側ではなくケース側なのが面白いです。

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スペック

最後にMS8209の基本スペックは下記のようになります。

サイズ:158mm×78mm×39mm/重量:260g(実測は電池込270g)
バッテリー:9V角形電池×1本(内蔵)
ヒューズ:500mA×1本(内蔵)
【テスター機能】
電圧測定(DC/ACオート対応):400mV~600Vオートレンジ
電流測定(DC/ACオート対応):400mAレンジ/10Aレンジ
抵抗測定:400Ω~40MΩオートレンジ
コンデンサ測定:400pF~200μF
導通チェック
周波数測定:10Hz~200kHz
デューティ測定:0.1%~99.9%
【温度計機能】
センサ:K型熱電対(付属)
0.1℃レンジ:測定範囲/-20℃~400℃(分解能/0.1℃)
1℃レンジ:測定範囲/-20℃~1000℃(分解能/1℃)
精度:±1%~5%(測定温度による)
【騒音計機能】
センサ:コンデンサマイク(本体内蔵)
測定範囲:35~100dB(周波数範囲:約100~10kHz)
分解能:0.1dB
精度:±3.5%dB/94dB時
【照度計機能】
センサ:フォトダイオード(本体内蔵)
測定範囲:4000lux(分解能/1lux)/40000lux(分解能/10lux)
精度:±約5%+10/2850K時
【その他機能】
バックライト
データホールド
オートパワーオフ
【付属品】
キャリングケース(ストラップ付)/250mm×170mm×80mm
テスター棒
K型熱電対

 

テスター棒は秋月のテスターリードセット TL-12に変えて使用

MS8209に最初から付属していたテスター棒は接点部分が小さく非常に使いにくかったので、秋月のテスターリードセットTL-12を別途購入しました。

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まとめ

とりあえず今回はファーストレビューということで簡単にMS8209を紹介してみました。

一部サイトでは精度が悪いとかセンサが使い物にならない等あまりいいことを書いていないよう見えますが(この記事も読み返すといいことあんまり書いてないですね…)、計測誤差も言われているほど酷いものではなく、使い勝手もそこまで悪いものではないのでかなり使えるテスターだと思います。

特に直流電圧測定でFluke289とほぼ同じ値を示したのは驚きました。この安い価格帯のテスターとして考えてもこの精度は非常に高いものなんじゃないでしょうか。

ある程度使ったところでセカンドレビューとして実際の使用感なんかを記事にしたいと思います、次の検証する項目としては

・電池の持ち具合
・電圧以外の精度
・各種センサの精度
・充電池は使えるのか

等をセカンドレビューとしてまた紹介記事を書きたいと思います。