鉄を切る道具(7):板金切断の専用工具!【シャー】

シャーとは剪断によって金属を切断する工具です。

ニブラと同じく板金の切断にしか使えませんが、切断速度は全ての工具の中で一番早く、切りくずが出ない電動工具です。

鉄を切る道具(1):幅広い用途に使える【ディスクグラインダー】
鉄を切る道具(2):鉄パイプやアングル材を切断するならこれ【高速切断機】
鉄を切る道具(3):切断速度が速く面も焼けない【チップソーカッター】
鉄を切る道具(4):パイプ切断や解体作業に最適【セーバーソー】
鉄を切る道具(5):切断音も切りくずも少ない【バンドソー】
鉄を切る道具(6):板金加工や窓抜きに!【ニブラ】
鉄を切る道具(7):板金切断の専用工具!【シャー】
鉄を切る道具(8):寸切ボルト専用カッター!【全ネジカッター】

 


シャーとは?

ce16sa

シャーとはシャーリングカットという切断を行う電動工具の通称です。これもニブラと同じくあまり聞きなれない工具ですが、板金加工などでは素早く金属切断が行えるため板金を専門に扱う業種の方にとってはなくてはならない工具です

シャーリング加工とは原理的にはハサミによる切断と同じです。二つの刃の間に材料(板金)を挟んで挟み込む事によって切断が行えます。電動シャーは挟み込む刃の部分がモーターに繋がっており、刃の往復運動によって切断を行います。

シャーリングは剪断による切断で非常に高速に切断することができ、基本的に切りくずは発生しません。

どんな作業で使える?

ce16sa-2

シャーリングは高速に板金切断できることから大きな板金の大まかな切り出しや、切り売りする際の切断などに使われます。

また、金ハサミで板金を切った事のある方は経験があるかと思いますが、シャーリングによる切断は材料の反り・捻じれが発生します。また、切断面にはバリやダレが発生します。厚い材料の場合にはバリ・ダレの処理が必要となります。

このように切断速度が早いシャーですが他の切断工具と異なる特性もあるので注意しましょう。

どんなシャーがある?

シャー


日立工機 ハンドシャ CE16SA

金バサミと同じ原理で切断を行うのが一般的なシャーです。

刃の形状はとても小さく、板金を切断できるようには見えませんが、その分刃が凄まじい速度で振幅するため、小さい刃でも金バサミとは比べ物にならないほど早く速度で切断を行うことができます。

注意点として切断原理が金バサミそのものなので、切断した板金は歪みます。切り出した板金が厚く小さく切り出すほど大きく歪むので注意しましょう。

 

ストレートシャー


マキタ ストレートシャー 1.6ミリ (JS1601)

ストレートシャーは通常のシャーと同じく剪断作用によって切断を行う工具ですが、切断の方法が若干異なります。

通常のシャーと異なり、ストレートシャーは3つの刃で切り抜く工具です。切り抜くことで切断屑は発生してしまいますが、それを考えても綺麗に高精度切断できる点は魅力的です。

特にストレートシャーは窓抜きも可能で、丁寧に切断すればニブラよりきれいに仕上げることができます。(動画参照)

刃は3枚で刃そのものの形状も大きいので刃の交換などを考えると通常のシャーよりも維持費は高めです。

ストレートシャーはマキタの表記ですが他のメーカーではメタルカッター・メタルシートカッター・スリッティングシャーとも言ったりします。

シャーまとめ

適切な材料 アルミ・鉄等 板金に限る
適切な形状 板金・Cチャネル(薄物のみ)
適さない形状 厚手の材料
利点 安全・火花がでない・精度が高い・切断が速い
欠点 材料形状を選ぶ(ほぼ板金のみ)・歪む(ストレートシャー除く)
総合評価(最大★5) ★★☆☆☆(板金加工に対しては★5)

鉄を切る道具(1):幅広い用途に使える【ディスクグラインダー】
鉄を切る道具(2):鉄パイプやアングル材を切断するならこれ【高速切断機】
鉄を切る道具(3):切断速度が速く面も焼けない【チップソーカッター】
鉄を切る道具(4):パイプ切断や解体作業に最適【セーバーソー】
鉄を切る道具(5):切断音も切りくずも少ない【バンドソー】
鉄を切る道具(6):板金加工や窓抜きに!【ニブラ】
鉄を切る道具(7):板金切断の専用工具!【シャー】
鉄を切る道具(8):寸切ボルト専用カッター!【全ネジカッター】