はんだこてを長持ちさせるならワイヤークリーナー

今回ははんだ付けの隠れた重要作業であるコテ先のクリーナーについて紹介します。はんだ付け作業快適に行うには、適切なはんだごてを選ぶことやコテ先の変更、半田の種類選びなどがありますが、コテ先のクリーニングも重要です。

はんだ付けをする時に地味に重要なのがコテ先の掃除です。コテ先を綺麗にしておかないと、たちまちはんだ不良やこて先の劣化を招いてしまいます。

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コテ先の劣化

はんだ付けをしている時のコテ先は常にはんだクズやコテ先のメッキ部と非メッキ部の境目にできるカーボンスラッジ(主にフラックスが焼けたもの)などの汚れに曝されています。これを放置したままはんだ付けを行うとはんだ不良の原因になったり、コテ先が酸化され濡れが悪くなってしまい、作業性が悪くなってしまいます。

そのため、はんだ付け作業中はこまめにコテ先のクリーニングを行う必要があります。

 

酸化してしまったコテ先(左)とはんだメッキされているコテ先(右)。左のコテ先は完全に酸化されてしまいはんだ作業をすることができない。

酸化してしまったコテ先(左)とはんだメッキされているコテ先(右)。左のコテ先は完全に酸化されており濡れ性は全くない、ここまでくるとはんだ作業をすることができない。


 

 

ワイヤークリーナーでのクリーニングがオススメ!

ワイヤークリーナーとは水を使わないコテ先クリーナーで金ダワシにフラックスが塗布されたものです。この金ダワシにコテ先をザクザク差し入れするだけでコテ先が綺麗になり、コテ先の表面にうっすらとはんだを残してくれるので急速な酸化や焼き付きを防いでくれます!

スポンジのコテ先クリーナーは水を用意しなければいけないので、その準備も積み重ねると億劫になったりします。水を使うクリーニングは半田メッキを除去しすぎてしまうし、なによりヒートショックでコテ先の早期劣化の原因となってしまいます。また、頻繁にはんだ付けを行い常にスポンジが濡れている状態だと雑菌が繁殖して異臭の元になったりすることもあます、これは作業環境的にもよくありません。

一方、このワイヤークリーナーはコテ先をクリーニングしても温度低下が少なく、すぐに適切な温度ではんだ作業ができるようにしてくれます。はんだ付けを行う前に2.3回ザクザク差し入れするだけで綺麗な半田メッキ状態になるので、はんだ付け作業も快適です。

このようにワイヤークリーナーはんだ付け作業時に最高の作業性を提供してくれます!

クリーニング前のコテ先。はんだでコーティングされているが濡れは失われておりこのままはんだ付けをするとはんだ不良の原因になる可能性がある

クリーニング前のコテ先。はんだでコーティングされているがはんだが酸化されており、このままはんだ付けをするとはんだ不良の原因になる可能性がある


 

ワイヤークリーナーに2.3回ザクザク抜き差しするだけでOK

ワイヤークリーナーでのクリーニングはこて先を2.3回ザクザク抜き差しするだけでOK


 

酸化されたはんだは除去され綺麗なはんだメッキ状態になった。

酸化されたはんだは除去され、綺麗なはんだメッキ状態になった。


 

まとめ

ちなみに、ワイヤーの取り換え時期ですが、裏返したりほぐしたりすることで500gはんだロール一個分くらいは十分使うことができます。基本的に汚れが落ちなくなったかなって思った時が変え時ですが、フラックスをワイヤー垂らすことで復活させることができます。(もちろん限界はありますよ)

ちなみに、ワイヤークリーナーも全てのはんだ作業に万能というわけではなく下記条件のようなはんだ作業では力が発揮できません、その場合は従来通りスポンジでのクリーニングををお勧めします。

  • 太いコテ先
  • 特殊なコテ先(K型, R型,等)
  • どうしてもコテ先を急冷する必要がある場合