【DIY】穴にネジ山を作る方法【タップでねじ切り】

前回、ボール盤を使って鉄板に穴を開けてみましたが、今回はこの穴を使って更にネジ山を作ってみたいと思います。

鋼材に直接タップを切ればナット不要となるため、省スペースで構造物を固定することが出来ます(素材の強度によりけりですが…)。また、潰れてしまったネジ山を再生する場合にもタップを使う事があります。日常生活においてネジを切ることはほとんどないと思いますが、機械加工の世界ではよく行う作業であり、ネジは身近な加工品でもあるので覚えておくといいでしょう。

ネジ山をつくるのにはタップを使う

ネジ山を作るのにはタップという専用の工具を使います。タップは非常に硬い金属でできているため簡単に折れてしまいます。そのため取り扱いには注意が必要です。

E-Valueのタップダイスセット。様々な大きさのタップがそろっているため便利。ただしセット内容はメートルサイズのみでインチネジのサイズはないため注意

下穴の大きさを確認する

今回は5mmの下穴にM6のネジを切る。ちなみに本来M6ネジの下穴は5.3mm

下穴さえあけてしまえば一応はタップを切ることはできますが、まっすぐ穴が開いていないとネジ山がゆがんだりするので注意が必要です。まっすぐ穴を開けるにはボール盤などを使うといいでしょう。

今回は以前5mmの穴を空けた鉄板を流用して、これに対応するサイズのタップを選びます。本来、タップを使う際には適切な下穴径があるのですが、今回は下穴径を調整しないでこのままねじ切りを行います。

タップでねじ切りする

タップはとにかく折れやすいので、できる限り慎重に作業を行います。

作業内容としてはタップハンドルにタップを固定して、切削油を垂らして時計回りに回すだけですが、綺麗にネジ切りを行うにはノウハウと経験が必要になります。

タップには専用のタップハンドルをつける。しっかり固定しないとタップが外れてしまうので注意

ねじ切りのコツは『垂直に』『少しずつ』タップを回していくこと。斜めに切ってしまうと下穴はまっすぐでもネジは斜めになってしまうし、タップも折れやすい。また、タップには切削油をたっぷりつけておく

タップは折れやすいので少しずつ切削を進めていく。ある程度回したら少し戻して切り粉を排出させてネジ山を切っていく。

完成品。M6のボルトがスムーズに入る。

まとめ

鉄工加工も使えるようになるとDIYの幅が広がります。固定に使う座金やナットなども作れるようになるので、自由に部品を作れるようになります。

ネジ山を切る場合は厚みや材質等に注意が必要です。ネジの固定には最低3山ほど必要で、ネジで固定する材料が重ければさらにネジ山を増やさなければいけません

今回の材料は軟鉄の3mm厚という比較的簡単なものでしたが、ステンレスになったりもっと厚くなったりすると難易度が上がります。

ねじ切り作業時に気を付けなければいけないことはタップを折らないようにすることです。折れたタップを取り除くのは難しいので『垂直に』『少しずつ』折れないようにネジを切っていくのがコツです。

今回使ったものリスト