クラウドSIMを使う新世代のモバイルルータ【World Touch】

今回はクラウドSIMというキャリアフリー形の新しいモバイルルータを紹介します。

今まで、持ち運びできるインターネットと言えばモバイルルータが定番でしたが、ここ最近だとスマートフォンの普及によりその役割はほとんどがテザリングにとって代わりました。

しかし、今回紹介する『World Touch』は今までのモバイルルータやスマホのテザリングにはない新しい技術が搭載されており、今後の普及が期待されます。

速度制限が緩く速度制限時でも通信速度を確保

世界WiFi『World Touch』の特徴として一般的なモバイル通信よりも通信制限が緩く、1日3GBという大容量データ通信が可能な事が上げられます。また、速度制限時でも通信速度512kbps(64KB/秒)と他のキャリアよりも緩和された状態での通信制限下で通信が可能です。

DOCOMO・au・Softbank・各社MVMOの速度制限時の通信速度は128kbps(16KB/秒)となっているため、制限時でもある程度の通信は出来そうです。しかしながら、現時点で制限時の速度が緩いWiMAX2+と比較すると速度制限時の速度(1Mbps)で若干見劣りします。

現在はMakuake支援者限定価格として月額3,200円でこのサービス内容を提供する予定となっておりますが、正式サービス開始後にどのような料金体系・通信品質の提供となるかはまだ不明です。

SIMカードを搭載しないクラウドSIM

 

世界WiFi『World Touch』の最大の特徴がクラウドSIMという技術です。

通常、docomo FOMA以降の携帯電話はSIMカードというICカードを差し込まないと通話やインターネットなどの通信サービスを利用できません。しかし、このWorld TouchはクラウドSIMシステムという新しいシステムを導入することにより、ルータ本体にSIMカードを差し込まなくても通信が可能となりました。さて、SIMカードを再び不要としたことにどんな利点があるのでしょうか。

国内3大キャリアに対応し最大の対応エリアを持つモバイルルータ

今までの携帯電話やモバイルルータはdocomo、au、softbankの携帯キャリア3社のうちどれかの回線しか使用できませんでした。そのため、通信できるエリアは携帯キャリアごとに微妙に異なり、docomoの携帯電話では通信できるのにau、softbankでは圏外という事も発生します。

『World Touch』ではSIMカードをクラウド上で管理することで、docomo、au、softbankの3社の中から地域や環境に応じた最適な回線の提供を受ける事ができるようになりました、そのため『World Touch』は日本国内で最大の対応エリアを持つモバイルルータと言えます。(提供されるキャリアは電波強度に応じて自動で選択される様子)

世界WiFiが提供するクラウドSIMでは、「SIM」を端末にではなく、世界WiFiのクラウドサーバーで一括管理し、通信環境に基づいて、その都度自動的にSIMを割り当てます。

このクラウドSIMという技術を要約すると、あたかも1つの端末に複数のSIMが刺してあって、その中からSIMを適切なものに自動で切り替えてくれる技術となります

海外でも手軽に使える『World Touch』

世界WiFiと銘打っているだけあって、世界でも使えるのが『World Touch』です。

クラウドSIMが使える地域は日本のみならず、海外100ヵ国以上に対応しています。そのため、日本で使っている『World Touch』を海外に持って行ってそのまま使用することが出来ます。そのため、ローミングの申し込みや海外モバイルルータのレンタルも不要となり非常に手軽に使う事ができます。料金設定は3大キャリアのローミングより安く、レンタルよりも若干高くなっています。

世界WiFi『World Touch』まとめ

名称は世界WiFiとなっていますが、国内でも十分に使う事の出来るモバイルルーターこそが『World Touch』です。

クラウドSIMを搭載していることにより、国内の通信サービスとしては最大のエリアに対応し、3大キャリアのサービス提供エリア内であれば何処でも使用できるという点が大きなメリットです。また、速度制限の条件・制限時の通信速度が共に緩いため、速度制限下でもある程度の通信ができる速度が確保されています。

ただし、モバイルルータとしてのスペックを見ると、6000mAhという非常に大きいバッテリーを備えている一方で、連続通信時間については最大14時間と一般的なモバイルルーターと同じくらいの通信時間となっています。また、通信速度面でも劣る部分があり、docomo最速のモバイルルータN-01Jの682Mbpsと比べてしまうと遅く100Mbpsしかありません、wifiの接続もIEEE802.11nにしか対応していないため、性能面では普通のモバイルルーターと言えます。

これは個人的な事ですが、World Touchの掲げる『日本の通信市場をキャリア・フリーにしたい』という理念は非常に素晴らしいものであると考えています。この理念が今現在の移動体通信事業に対してどう擦り合わせるのかがこの先の課題となるでしょうが、電波市場と通信市場を分離するようなサービスが一般化していけば、モバイル通信でサービス利用者が不利益を被る事も少なくなるかもしれません。

現在、クラウドファインディングサービスのMakuakeで出資者を募っており、既にプロジェクトの成立も決定していますが、今後のクラウドSIMの更なる技術発展が期待されます。

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https://www.makuake.com/project/sekaiwifi/