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京セラ DTD500 充電式インサート交換ドライバー を発売、電ドラにトルクレンチを合わせて作業を時短

京セラ DTD500 充電式インサート交換ドライバー を発売、電ドラにトルクレンチを合わせて作業を時短

京セラインダストリアルツールズ株式会社(本社:広島県福山市)は、2024年4月に充電式インサート交換ドライバー DTD500を発売する。電動ドライバー機能と、任意のトルク値で締め付けられるトルクレンチの2つの機能を持つ。本体希望小売価格は38,600円(税別)

京セラ 充電式インサート交換ドライバー DTD500

京セラインダストリアルツールズ株式会社は、2024年2月に充電式インサート交換ドライバー DTD500を発売します。

DTD500は、電動ドライバー機能と任意のトルク値で締め付けられるトルクレンチの2つの機能を持つ電動工具です。

電動ドライバーによるワンタッチ動作の回転締結とプリセット式トルクレンチの2つの機能を併せ持つことで、効率的なネジ締結作業とトルク管理を1台で実現できます。

充電仕様はUSB Type-C端子による充電が可能で汎用的なUSB充電器に対応します。

販売仕様は、本体のみのDTD500で販売します。

  • DTD500 本体のみ 希望小売価格38,600円(税抜)

DTD500 製品仕様

製品名 DTD500
外観
プリセット トルク範囲 1~5N・m (0.05N・m単位)
電動動作時 最大トルク 1N・m
無負荷回転数 270min-1
充電コネクタ USB Type-C
バッテリー 3.7V-970mAh
重量 0.57kg
寸法 221×50×55mm
本体価格 38,600円(税別)
販売年月 2024年04月

製品の特徴
「電ドラ+トルクレンチの1台2役オールインワンモデル」

DTD500は、電動ドライバーにトルクレンチのトルク締結機能を搭載した業界初の充電式電動工具です。

電動でネジのゆるめ・締付けを素早く行い、トルク値の確認は手動による増し締めで設定したトルク値に達します。クラッチが作動しインサートの交換、コーナーチェンジ作業を素早く正確に行えるため、作業時間を大幅に削減します。

0.05N・m単位で調整できるプリセットトルク調節ダイヤルを搭載

トルク値は、本体のトルク調節ダイヤルを回すと中央にある目盛りが動き、1~5N・mの間で任意の位置に簡単に合わせられ、設定したトルク値でクラッチが作動します。

USB Type-Cコネクタの充電端子で電源環境を選ばない

充電は本体グリップ部上部のUSB Type-C端子から充電できます。

一般的なUSB充電器やモバイルバッテリーのほか、USB端子を搭載する測定制御機器やパソコンからでも充電できるので、事務所や作業現場まで幅広いシーンで充電が可能です。

製品修理やメンテナンスのトルク管理に1台欲しい製品

今回のDTD500に関しては、京セラ機械工具事業本部の意向を強く受けた製品と考えられます。恐らく、京セラ切削工具の総合カタログと共に本機の単品カタログを持ち歩いて、京セラの既存販路に売り込むスタイルを前提にして企画された製品なのではないでしょうか。

京セラが想定するメインターゲットはフライス盤を扱う金属加工事業者ですが、実際のところとしてはメンテナンス用途や製品組立ライン、研究開発職など製品組立や修理のための小ネジ締付けに伴うトルク管理を必要とする色々なシーンで活用できそうな製品だと思っています。

電ドラボールにプリセット型トルクドライバを組み合わせた製品と考えれば作業効率が上がるのは間違いありませんし、若干の割高感こそあるものの持ち変える道具が減る利点だけでも十分に価値を見いだせるのではないかと思っています。USB Type-Cコネクタでバッテリープラットフォームの制限も無く、購入しやすい形にしたのも良いコンセプトです。

個人的にも今回のDTD500は結構刺さっているので購入したい製品なのですが、4月時点で販路は京セラ切削工具の主要商社に限られているようで、残念ながら一般工具向けのネットモールでの取り扱いはほとんどありません。一般販売で入手しやすくなったら購入する予定の製品です。

DTD500 まとめ

京セラ 充電式インサート交換ドライバー DTD500

VOLTECHNO製品評価 5 out of 5 stars (5 / 5)

トルクレンチ内臓の電ドラボール

良い点
  • 電動動作を備えたトルクドライバー
  • プリセット方式でトルク締結が簡単
  • Type-C充電機能搭載
悪い点
  • 少し大きい
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