高負荷ではFETの駆動電圧の変換回路が必要
マイコンなどデジタル回路でFETを駆動する場合には、駆動電圧を変換してより高い電圧でFETを駆動させる回路が必要になります。
マイコンやIC出力でも、低負荷の場合や低電圧駆動品のFETを使う事で直接駆動できる場合もありますが、高負荷や高い電圧を制御する必要がある場合は、マイコンとFETの間に駆動回路を設けてドライブさせる必要があります。
プッシュプル型のドライブ回路
上図の回路は、マイコンから出力される5V信号を、VCC電圧に変換してFETを駆動するプッシュプル型のドライブ回路です。プッシュプル回路を追加する事で、高速で安定したFET動作が可能になりドライブ回路自体も少ない電力で動作できるようになります。
プッシュプル回路を使用しないエミッタ接地増幅だけのドライブ回路でもFETの駆動は可能ですが、その構成だとFETを飽和状態で駆動させることが難しくなり、スイッチングスピードの低下による損失の増大やドライブ回路自体の消費電力増加などが問題になります。