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プラスチック修繕の最終手段、プラスチック溶接機を使って高強度な樹脂溶接を行う

プラスチック修繕の最終手段、プラスチック溶接機を使って高強度な樹脂溶接を行う

プラスチック溶接機で割れたプラスチックを溶着

割れた樹脂部品を補修するために使うプラスチック溶接機を購入しました。

プラスチック溶接機とは、割れた樹脂の間に熱した金属線を埋め込んで補修するための道具です。

一般的に溶接機と言うと金属用のアーク溶接機を想像しますが、プラスチック溶接の場合は表面の樹脂を溶かして溶着するだけでは強度を確保できません。そこで、今回のプラスチック溶接機のように金属線を埋め込むことで断面の強度を確保しています。

今回は、Amazonで購入した中国ブランドのプラスチック溶接機を使って、実際にプラスチック溶接を行いながら使い方も解説していきます。

100円ショップの取っ手が割れたハサミを補修

補修するのは、100円ショップで購入したクリアハンドルの事務用ハサミです。

このハサミ、結構前から取っ手部分が割れていて、接着剤で接着したりライターで炙って溶着したりと何度も修理していたのですが、少し硬いものを切ってしまうと直ぐ割れてしまうものでした。

実際にプラスチック溶接機を使ってハサミを直す

早速、プラスチック溶接機を使ってハサミの取っ手の割れた部分を直してみます。

プラスチック溶接機には先端に穴が空いているので、そこに金属線を差し込んで使用する仕組みになっています。


今回購入したプラスチック溶接機には、形状や太さが違う6種類の金属線が付属しています。


ハサミの取っ手は細いので、折れ曲がりの少ない金属線を使用します。


金属線を装着してプラスチック溶接機のトリガーを引くと、電気が流れて金属線が赤熱します。触ると火傷するので注意しましょう。


溶接作業自体はシンプルで、熱した金属線をプラスチックの割れた部分に埋め込んで固定するだけです。


熱した金属線がプラスチックに触れると勢いよく煙が出ます。熱容量が少ないためか、すぐに赤熱は収まるので発火にまでは至らないようです。


いい位置まで金属線を押し込んだら、トリガーを戻して、プラスチック冷めて金属線が固着するのを待ちます。


冷めて固まったら、プラスチック溶接機から金属線を引き抜きます。


ハサミの取っ手の割れた部分を中心に金属線が埋め込まれました。


金属線の飛び出た部分は、ニッパーなどで切り取ります。(精密ニッパーや樹脂用ニッパーなどを使うと刃先が負けてしまうので注意)

プラスチック溶接機を使った作業はここで終了です。あとは仕上を行います。

金属線と溶けたプラスチックを研磨して補修完了

一応、ニッパーで余分な金属線を切り取った状態でも使えるのですが、ハサミは手に持って使用する道具なので、使用した時に飛び出た金属片で怪我をしないように仕上げを行います。


ハンドグラインダーを使ってニッパーで切り残した金属片を削っていきます。

飛び出た金属片を綺麗に研磨できました。最後に、樹脂のバリになったところを紙やすりで整えていきます。

今回のハサミは透明樹脂なので、ここで作業を完了します。色付きの樹脂であれば、水研ぎや塗装まで行うことで溶接部位をさらに目立たないようにすることも可能です。

と言うわけで、補修が完了したハサミは下の写真のようになりました。

強度的には新品同様になった感じがあり、厚紙や段ボールを切っても割れることはありません。本当はこの作業の後にもう1本金属線を使って溶接する予定だったのですが、1本だけの溶接でも十分な強度を出せています。

外観性は少し劣ってしまうが強度が必要ならプラスチック溶接機一択

プラスチック部品が割れて困ってしまう方は結構多いのではないでしょうか、そんな人には、プラスチック補修の最終手段としてプラスチック溶接機がおすすめです。

プラスチックの接着には接着剤や造形補修材を使用しますが、割れてしまうところはところは力が加わるところに一番強度の低い所が割れてしまうことが多いわけで、そういう部分を接着して補修しても、直ぐに剥がれてしまうケースがほとんどだと思います。

そういう割れは、接着面積が確保できなかったり稼働部位だったりと、樹脂の接着自体が難しかったりするのですが、そういう場合の補修の最終手段として使えるのがプラスチック溶接機だと思っています。

全自動ゴミ箱 townewの蓋の稼働ギアをプラスチック溶接機で修理している。接着剤やプラリペアではギアを接着しても直ぐ割れてしまうが、プラスチック溶接機で金属を埋め込めば割れたところが再度壊れてしまうことはない。

強度面では十分に期待できるプラスチック溶接機ですが、万能というわけではありません。もともとは樹脂バンパーのような面積の大きい樹脂部品を補修する用途が中心で、小さなプラスチックパーツの補修では、金属線を埋め込むための最低限の肉厚や体積が必要になります。さらに、金属線を埋め込む都合上、外観が変化しやすく、仕上げ作業も必要になるため、手間が増える点にも注意が必要です。

プラスチックの補修としては、いきなりプラスチック溶接機を使うのではなく、割れ方や形状などを確認した上で、接着剤や造形補修材などを検討して、その中から最適な補修方法を選択するのがおすすめです。

プラスチック溶接機 まとめ

プラスチック溶接機

金属線を熱してプラスチックに埋め込むことで補修を行う道具

良い点
  • 金属線を埋め込むので強度が高い
  • 幅広いプラスチックに対応
  • 色々な形状の金属線が使える
悪い点
  • 金属線を埋め込むためプラスチックに体積が必要
  • 作業時に多少発煙する
  • 熱可塑性樹脂にしか使用できない

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