
スマートフォンからモバイルバッテリーまで、今やモバイル機器は生活に切り離せないデバイスとなっています。電話からブラウジング、ゲームSNSまで色々な事をスマホ一個でできるようになった現在、モバイルバッテリーを持つのも一般的になりました。
今回はモバイルバッテリーや電動工具のバッテリーなどに記載されている、バッテリー容量の表記について解説します。
目次
“mAh”や”Ah”・”Wh”はバッテリーの容量を表している単位

モバイルバッテリーやスマホに記載されている「mAh」を見ると、数字が大きいほど「バッテリーが持つ!」とか「大容量!」と大きく書いてあるため「この数字が大きいほど容量も大きいんだな」とざっくり理解している人は多いと思います。
実は、mAhやAhはバッテリー容量を表す単位ではありますが、実は本当にバッテリー容量を表す方法としては完全な表記方法ではありません。
今回の記事では、バッテリー容量を表している「mAh」「Ah」「Wh」について解説します。
“mAh” は電流を1時間(h)流し続ける能力を表す単位

スマホやモバイルバッテリーによく記載されている「mAh」は「ミリ アンペア アワー」と読み、バッテリー容量を表す単位としてよく使われています。
3つのアルファベットにはそれぞれ別の意味があり、1つ1つの単位ではバッテリー容量を表す単位にはなりませんが、全て組み合わせることでバッテリーの容量を表す単位になります。

「m(ミリ)」は千分の一を表す記号です。ミリは1/1,000を表しています
「A(アンペア)」は電流の単位を表すアンペアです。1,000mAは1Aと同じ量になります。
「h(アワー)」は1時間を表す英単語 hourを指しており、そのまま1時間を表す。
この3つを組み合わせると「mAh(ミリアンペアアワー)」になります。mAhとは「〇〇mAの電流を1時間流し続けられる」を表す単位となります。
「3,000mAh」なら3,000mAを1時間流せることを表す
3000mAhの容量を持つバッテリーの場合、3,000mAの電流を1時間流し続けられるバッテリー容量を表します。
では、3,000mAhに流れる電流を変えるとどうなるでしょうか。
電流を1500mAに減らすと、放電できる時間は倍の2時間になります。逆に電流を倍の6000mAにすると放電できる時間は30分になります。

バッテリー電圧が異なる場合はWhで比較する
ここでバッテリー容量を比較する別の例として、電動工具用のバッテリーを考えてみましょう。
例えば、18V-5.0Ahバッテリーと 36V-2.5Ahバッテリーはどちらが容量が大きいでしょうか?
答えは「どちらのバッテリーも容量は同じ」です。
バッテリー容量を表す単位は多くの場合mAhを使うので、mAhの大きい18V-5.0Ahバッテリーの方が容量が大きいと考えてしまいますが、「mAh」は容量を比較する場合「同じ電圧のバッテリー」にしか使えない単位です。
電圧の違うバッテリー間で容量を比較する場合は、ミリアンペアアワー(mAh)ではなくミリワットアワー(mWh)で考えることで比較が容易になります。

mWh(ワットアワー)とは、Ahに電圧 V (ボルト)を掛けた単位です。
先程の例だと、18V-5,000mAhのバッテリーをmWhに変換すると90,000mWhになり、36V-2,500mAhのバッテリーをmWhに変換するとこちらも90,000mWhになり、Wh単位ではバッテリー容量は同じになります。
電圧が異なるバッテリー機器間のmAh換算
mWhを使って、電圧が異なるバッテリー間で容量を換算する方法について紹介しましょう。
バッテリーの容量を表しているmAhは、mWhを経由すればmAhに換算できます。例えば、下記の例でそれぞれのバッテリーの容量をmWh換算すると、以下のようになります。

この計算したmWhを、動作電圧で割ると、その動作電圧でバッテリー容量がどれくらいになるかを計算できます。
例えば、18V-6,000mAhのバッテリーを携帯電話に充電する場合を考えてみましょう。携帯電話のリチウムイオンバッテリーは3.6Vで動作しているので108,000mWhを3.6Vで割るとmAhに換算できます。

18V-6,000mAhの電動工具用バッテリーを3.6Vバッテリーとして換算すると、30,000mAhの容量を持つことになります。
このように、一般的にはバッテリーの容量表記の単位にはmAhやAhが使われていますが、バッテリーの電圧が変わるとWhを経由して比較しなければいけない注意が必要です。






