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2020年4月28日

【DIY】ホームセンターで買える板材の種類と用途を徹底解説

ホームセンターに行くとベニヤ・コンパネ・MDFなど板材一つ選ぶだけでも様々な材料が並んでいて、どれを選べばよいのか分からなくなってしまう方も多いと思います。板材それぞれに様々な種類・用途があって、適材適所に使えば最適なDIYを楽しむことができます。今回は木材の板材の構造や用途について解説します。

合板|使いやすくて多用途な板材

合板 ホームセンター販売

DIYで使う板材で最も一般的なのが合板です。合板とは木からかつら剥きに薄い板を切り出して接着剤で張り合わせた板で、用途に応じて「普通合板」「構造用合板」「コンパネ」の3種類に区別されています。

合板は薄い板を切り出して張り合わせて作られており、無垢材と比べて歪みが少なく厚みやサイズが豊富なのが特徴です。

合板そのものは外見が良くないので、実際の使用では家具や下地などの見えないところにしようしたり、表面に仕上げ材を張り付けるなどして工夫して使用します。

合板の製造には接着剤が使用されているため、合板を使用する際には接着剤によるアレルギーやシックハウスなどの影響も考慮しなくてはいけません。建物内で使用する場合にはホルムアルデヒドの放散グレードを表すF☆☆☆☆グレードを使用する必要があります。

合板の作り方
合板の製造イメージ。丸太から薄い板(ベニヤ)を切り出して、積層接着することで板材にする。

普通合板|広く使える汎用材料

普通合板 シナ合板 ラワン合板 一般合板 ベニヤ合板

特定の用途が指定されていない合板を普通合板と呼びます。材料によってシナ合板ラワン合板一般合板など様々な呼称で呼ばれます。単純にベニヤと呼ぶ場合もありますが、ベニヤとは薄くスライスした単板を表すので、ベニヤ合板と呼ぶケースもあります。

表面に節が無く、硬く重くて強度があるのが特徴です。表面はザラザラしていてそのまま使用する用途には向かないので、やすり掛けなどの表面処理が必要になります。

明確な用途が指定されていない合板なので、DIYから日曜大工的な棚を作る用途まで、幅広い分野に活用できる板材です。

構造用合板|壁や床などの建築材料に

床・壁・屋根など建物を構成するのに使われるのが構造用合板です。ラーチ合板とも呼ばれます。

外観の特徴としては原料に針葉樹を多用しているため、表面に節がたくさん見えている部分で判別できます。一見すると見栄えは悪いですが、合板の中で安価なので外観を気にしなければ最も使いやすい板材です。

構造用合板の強度はJAS規格で定められており、強度が高いので釘の保持力も非常に高く強固な取り付けが可能です。

コンパネ|コンクリートの型枠に使用

コンパネ コンクリートパネル 合板

コンパネとは、正式な名称ではコンクリートパネルと呼ばれ、名前の通りコンクリートに関係する合板です。

鉄筋コンクリート建築に使う型枠に使用する板材で、流し込まれたコンクリートに耐えらるように耐水性を持っているのが特徴です。画像のように、表面が剥離剤でコーティングされているコンパネもあります。

コンパネは仮設や屋外での使用が目的となるため、低ホルムアルデヒド合板のF☆☆☆☆のグレードがないため屋内に使用する場合には換気などを十分に注意しなくてはなりません。

ランバーコア合板|厚みが必要ならこれ、家具の下地などに

ランバーコア合板とは、ファルカタ材と呼ばれる軽量材料をラワンで挟み込んだ合板です。側面の形状で判別できます

普通の合板と比較すると、軽くて価格も安いので、厚みのある合板が欲しい場合はランバーコアを選ぶ方が価格的なメリットが大きくなります。

強度的には合板より落ちてしまい、切断すると中心のファルカタ材の切れ目が見えてしまう場合もあるので注意が必要です。

集成材|無垢材と合板のいいとこどり

パイン集成材 集成材 

集成材とは細長い木材を接着剤で張り合わせて作られた材料です。無垢材では難しい幅の広い板材を作ることができて、無垢材よりも反りやねじれの少ない寸法的に高品質な材料です。

製造に手間がかかり他の板材と比べ大量生産に向かないので、若干高価なのが欠点です。また、集成材は湿気や紫外線に弱く、木材の僅かな隙間に水気が入り込むと、接着剤が剥がれて分解してしまうことがあります。

材質によって様々な集成材がありますが、DIYでは価格も安く見た目も良いパイン集成材が人気です。

ファイバーボード|歪みが少なく小物DIYに活躍

ファイバーボードとは、木を線維化させて接着剤で圧縮硬化させた材料で、木と紙の中間のような板材です。

材料が繊維状で均質なので、木材の持つ異方性や質感などは失われていますが、寸法精度や加工性に優れ、屋内などの特定の環境下で非常に優れた特性を発揮する材料です。

強度は低く湿気・水分にも弱いので、構造材のような強度を求める使い方ではなく、小物や補助的な部分に使用します。

MDF|緻密な材料、幅広く使えてルーター切削などにも最適

MDF 中質繊維版

MDFとは正式名称で中質繊維板と呼ばれ、密度0.35g/cm3以上のファイバーボードを指します。

一般的な木材のように軽量でありながら高い加工性を持ち、曲線切断や切削などを行っても仕上げ不要のまま使える良質な板材です。

材料の素材が粉状の繊維質を接着しているので、水に極端に弱く、水跡やカビの影響を受けやすい材料です。

用途は、木材的な厚みを必要とする家具や小物などが中心で、家具や扉・カラーボックス・スピーカーのキャビネットなどが中心です。

インシュレーションボード|断熱・吸音に優れる安定した板材

インシュレーションボード

MDFよりさらに低密度なファイバーボードをインシュレーションボードと呼びます。

インシュレーションとは日本語で絶縁・孤立・隔離の意味を持ち、その名前の通り高い断熱性・吸音性を持ちます。

この特性を活用して、畳の芯材として使用されたり、押し入れ内装の結露防止などに使用されます。

パーティクルボード|家具や床下地など幅広く

パーティクルボード

パーティクルボードとは、木材のチップを破断・圧縮して成形した板のことです。パーティクルとは「小片・細片・粒子」の意味を持ちます。

先ほどのファイバーボードは木材を繊維状にまで細かくしているため強度が低下している欠点がありましたが、パーティクルボードの場合、木の原型は残っているので木の特性を十分に有しており、構造材としても使用できる強度を持っている板材もあります。

構造用パーティクルボードなど床下地に使われるほか、化粧板が張られたパーティクルボードなどもあり、カラーボックスや家具・棚板などに使われます。

OSB|価格が安くて高強度、独特な見た目に愛好者も多い

OSB OSB合板 配向性ストランドボード

板材の中でも強烈な個性を放つのがOSBです。OSBとは配向性ストランドボードと呼ばれ、木材を薄い削片状にして熱硬化性接着剤でプレス圧縮した板材です。

構造用としても使用できる強度を持ち、断熱性・気密性・防虫に優れているので、幅広い用途で使用することができます。

価格も安くてささくれなども立ちにくく、加工しやすい板材なので、DIYの入門材料として最もおすすめな板材です。

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