今回は3Dプリンタに使用するPLA フィラメントを紹介します。
ボンサイラボから販売されているBSL MAX PLAフィラメントはABSよりもしなやかで通常のPLAフィラメントより高い強度を持ったフィラメントです。
目次
ボンサイラボ BSL MAX PLAフィラメントとは
今回紹介するのは3Dプリンタの企画、開発、製造販売を行うボンサイラボから販売されているBSL MAX PLAフィラメント(250g)です。
このBSL MAX PLAフィラメントはリール250gでメートル換算で約80m程しかなく、1kg換算で約5,000円となり一般的な1kg3,000円程度のフィラメントよりもだいぶ高価なPLAフィラメントとなります。
通常のPLAフィラメントより2倍近く高価なフィラメントですが、安価なフィラメントとどこが異なるのかを確認します。
通常のPLAの7倍の強度
BSL MAX PLAフィラメントの特徴として挙げられているのが『ABSのようにしなやかで、通常のPLAフィラメントより7倍の強度』という点です。早速、適当な造形してしなやかさを検証してみます。
造形の3DモデルにはThingiverse.comのAir Spinnerを使用しました。稼働部を持ちますが3Dプリンタでの一体造形が可能なモデル、造形物も輪形状なのでしなやかさを確かめるのにも適切なモデルです。
造形したものがこちらです、非常に綺麗に造形することができました。糸引きや垂れ等もなく、ヒートベッドから剥がすのも簡単です。
輪っかを一つ取り出して力を加えてみますが、通常のPLAより柔軟で頑丈な感じがします。結構強い力を加えていますが、積層の剥がれや割れなどはありません。
勿論、造形品質も高く可動部がくっ付いてしまうこともありません。ヒートベッドから取り外したらバリ取りなどの必要もなくすぐにクルクル回すことができます。
糸引きしにくい高品質なPLAフィラメント
BSL MAXによる造形では、このような造形間に距離が開いて糸引きしやすい形状でも綺麗に造形することが可能です。
まとめ 高品質な造形ができるフィラメント
今回紹介したBSL MAX PLAフィラメントの造形には3dp-20(CR-10)を使用しました。
さて、今回使用したBSL MAX PLAフィラメントですが、高価なだけあって造形品質は非常に良いものだと思います。特に、強度の面では通常のPLAより頑丈なので強度が欲しいけどナイロンフィラメントを使うほどでもない、という方にはお勧めです。
欠点があるとすれば1リール250gの販売しかしていない事でしょうか。大型造形には量が不安なので、フィラメント切れ検知機能を持った3Dプリンタが必要になるかもしれません。
3Dプリンタ造形でのトラブルと言えば、フィラメントに関連する不良が一番多いと感じています。フィラメントを少しいいものにするだけで造形の不良やトラブルを減少できるなら、価格に見合ったリターンが得られるるでしょう。