ボッシュ株式会社(本社:東京都渋谷区)は8月29日にコードレスマルチドライバードリル GSR18V-90 FCを発売する。先端のアダプター交換が可能なフレキシクリックシステムを搭載し1台で様々な作業に対応する。標準小売価格は55,000円(税別)
目次
ボッシュ コードレスマルチドライバードリル GSR 18V-90 FC
ボッシュ株式会社は、 2023年8月29日にコードレスマルチドライバードリル GSR 18V-90 FCを発売します。
GSR 18V-90 FCは、先端アダプター交換が可能なフレキクリックシステムを搭載し1台で様々な作業に対応するマルチドライバードリルです。
作業に合わせた4種のドリルアダプターが可能で、SDSプラスハンマードリルアダプターを装着すれば、最大でφ10mmまでのコンクリート穴あけ作業にも対応します。
販売仕様は、バッテリー・充電器が付属するGSR 18V-90 FCと本体のみのGSR 18V-90 FCHで販売します。
- GSR 18V-90 FC バッテリー・充電器付属 希望小売価格110,000円(税抜)
- GSR 18V-90 FCH 本体のみ 希望小売価格50,000円(税抜)
GSR 18V-90 FC製品仕様
製品名 | GSR 18V-90 FC |
---|---|
外観 | |
能力 | 木工:38mm 鉄工:13mm 木工ホールソー:68mm 鉄工ホールソー:53mm |
最大トルク | (剛性体締付)64N・m (弾性体締付)36N・m |
先端形状 | 六角6.35mm |
回転数 | (高速)2,100min-1 (低速)630min-1 |
バッテリー | 18V(プロ用) |
重量 | 0.94kg(本体のみ) |
寸法 | 136×255×77mm |
本体価格 | 50,000円(税抜) |
販売年月 | 2023年08月 |
製品の特徴
「アタッチメント装着で多彩な作業に対応できるドリル」
GSR 18V-90 FCは、先端アダプター交換に対応するコードレスのマルチドライバードリルです。
キーレスチャックアダプター、ビットホルダー式アングルアダプター、スミヨセアダプター、アングルアダプター、SDSプラスハンマードリルアダプターの5種のアダプターに対応しており、作業が難しかった狭所や隅の穴あけを可能にします。
アダプタを装着していないときは6.35mm六角ビットに対応しています。ただし6.35mmビットは海外仕様の9mm溝ビットのみの対応となります。
LEDで状態がわかりやすいユーザーインターフェース
操作パネルにわかりやすいステータスLEDを搭載しており、温度保護やバッテリー残量、キックバックで保護停止した状態をわかりやすく判別できます。
操作ボタンもON/OFF状態が判別しやすく、簡単に切り替えできます。
ボッシュの無線接続 コネクト機能に対応
ボッシュの無線接続機能 コネクト機能に対応します。スマホとつなげた機能設定ができ、細かい動作設定が可能です。
世界初、アダプタ方式でSDSハンマドリルに対応
SDSプラスシャンクに対応するハンマードリルアダプタ GFA 18-Hも同時発売します。
世界初のアダプタ方式でハンマドリル作業を行えるアダプターで、GSR 18V-90 FCに装着することでコンクリートへの穴あけ作業にも対応できます。
パナソニック EZ1DD2充電ドリルドライバーとの違い
日本の電動工具市場において、ドリルドライバーに先端アタッチメントを装着する製品で競合するのは、パナソニック EZ1DD2です。
この2製品は、基本的なスペックや大きさに大きな差はなく、製品単体における穴あけ用途としてはほとんど違いはありません。
最も異なるのは、対応アタッチメントの有無となります。ドリルアタッチメントの基本的な部品となるキーレス、アングル、スミヨセはほぼ同じ仕様ですが、ボッシュはハンマドリル対応、パナソニックはケーブルカッター対応となります。
この辺りの汎用性で言うなら、作業的にハンマドリルのほうが使う頻度は多いのではないかな?と思っています。ただし、パナソニックは電工用途に強い電動工具ブランドであるため、そう遠くないうちにATTACH 8の第3弾としてEZ1DD2専用のハンマドリルアダプターを出してきそうな気もします。
販売価格に関してはボッシュGSR 18V-90 FCのほうが若干高くなっているものの、標準付属でキーレスチャックが付属しており、パナソニック EZ1DD2も別売のキイレスチャックを買うと大体同じくらいの価格となるため、キーレスチャックを買う予定があるならあまり気にしなくてもよいと考えています。
製品名 | GSR 18V-90 FC | EZ1DD2 |
---|---|---|
外観 | ||
能力 | 木工:38mm 鉄工:13mm 木工ホールソー:68mm 鉄工ホールソー:53mm |
木工:38mm 金工:13mm サイディング:80mm 金工ホールソー:33mm |
最大トルク | (剛性体締付)64N・m (弾性体締付)36N・m |
18V時:(高速)11N・m / (低速)30N・m 14.4V時:(高速)10N・m / (低速)29N・m |
アタッチメント | キーレスチャック ビットホルダーアングル スミヨセ キーレスチャックアングル ハンマドリル |
キイレスチャック アングル スミ打ち ケーブルカッター |
先端形状 | 六角6.35mm | 六角6.35mm |
回転数 | (高速)2,100min-1 (低速)630min-1 |
18V時:(高速)1,800min-1 / (低速)530min-1 14.4V時:(高速)1,450min-1 / (低速)430min-1 |
バッテリー | 18V(プロ用) | 14.4V/18V |
重量 | 0.94kg(本体のみ) | 1.75kg |
寸法 | 136×255×77mm | 133×253×64mm |
本体価格 | 50,000円(税抜) | 38,500円(税抜) |
販売年月 | 2023年08月 | 2023年02月 |
アタッチメントの標準付属はうれしい仕様
先端アタッチメントで機能を変えられる電動工具は、プロユーザーの視点としては器用貧乏感が目立つDIY向けの印象でしたが、昨今の電動ドリル情勢に関しては、アングルやスミヨセ作業が求められる関係から先端アタッチメント方式が主流となりつつあるようです。
今回のGSR 18V-90 FCに関しては、標準でキーレスチャックアダプターが付属しているので、購入直後から丸軸のドリルビットを使用できるのが良いポイントです。またバッテリー充電器付属の販売であればアングルアダプターとスミヨセアダプターも付属しているので、基本的な穴あけ作業で困ることはないと考えられます。
ハンマドリルアダプターに関しては、詳細が不明ではあるものの、アダプタサイズと最大φ10mmの仕様から、振動ドライバドリル方式のものと予想しています。何かちょっとしたシーンでコンクリート穴あけが必要になった場合などに1台あると便利なアダプターです。
とは言え、コンクリートへの穴あけ自体はできるものの、ロータリー式と異なり作業負荷が大きく、上向けでの作業にも向かないので、穴あけ作業を多用する場合は専用の小型ドリルを買うのが良いかもしれません。
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2021年10月発売