ミルウォーキーツール・ジャパン合同会社(本社:東京都板橋区)は、2024年12月2日(月)よりM18 SWITCH TANK (M18 BPFPH-0 EMEA) の日本正式販売を開始する。タンク内の水を電動で給水することで湿式切断や散水を可能とする。液体はポンプ本体を経由せずタンクから直接給水するため素早い作業変更にも対応する。公式ストア価格は35,800円(税抜)
目次
ミルウォーキー M18 SWITCH TANK M18 BPFPH
ミルウォーキーツール・ジャパンは2024年12月2日(月)よりM18 SWITCH TANK M18 BPFPHの日本正式発売を開始します。
M18 BPFPHはM18バッテリーで動作する充電式の給水ポンプベースです。
別売の15Lタンクを装着することで、湿式切断に使用する電動工具への給水を実現します。手動でのポンプ操作が不要なので作業効率が向上し、1充電あたり最大585Lの給水に対応します。
タンクから直接ホースに給水する構造なので、給水ポンプの水抜きなども必要なく作業後に素早い片付けが可能です。
販売仕様は、給水ポンプのみのM18 BPFPH-0 EMEAと別売15LタンクのM18 BPFP-WST EMEAで販売します。
- M18 BPFPH-0 EMEA 公式ストア価格39,380円(税抜)
- M18 BPFP-WST EMEA 公式ストア価格33,880円(税抜)
製品仕様
製品名 | M18 BPFPH |
---|---|
外観 | |
タンク内圧力 | 最大0.42MPa |
噴霧水量 | ダイヤル1:0-541mL/min ダイヤル2:0-863mL/min ダイヤル3:0-1,380mL/min ダイヤル4:0-2,070mL/min ダイヤル5:0-4,600mL/min |
バッテリー | M18 |
重量 | 8.7kg (4.0Ahバッテリ装着時) |
寸法 | – |
本体価格 | 39,280円(税別) |
販売年月 | 2024年12月 |
製品の特徴
「湿式切断の給水を行う充電式ポンプ」
M18 BPFPHは湿式切断を行う電動工具への電動給水を実現する充電式ポンプです。
従来のポンプのような手動でのポンプ操作が不要で、遠い水道からホースを通して給水する必要が無いのでさまざまな場所での湿式切断作業を実現します。
1回の充電で15Lタンク 39回分の給水が可能(5.0Ahバッテリー装着時)で、ダイヤル5段階の制御により給水量の調整も可能です。
タンク交換で幅広い作業と切替に対応
M18 BPFPHはSWITCH TANKと呼ばれるブランド名もついており、名前の通りタンクを交換することで給水以外の作業にも対応します(日本市場では給水タンクのみ発売)
例えば、蓋が緑色の化学噴霧器タンクを使用すれば農薬や肥料、除草剤や殺虫剤など化学薬品の散布にも対応するようになり、灰色のコンクリート噴霧器タンクを装着すれば最大0.8MPaの吐出圧で効率の良い洗浄作業を可能にします。
ホースはポンプベースではなくタンクから直接伸びる構造を採用しており、水抜きや洗浄を行うことなくタンクを交換するだけで他の作業のへ切り替えが可能です。
あまりピンとこなかった製品だが、用途としては充電式の給水機
今回のミルウォーキーの新製品に関しては、高圧洗浄機でもなく散布機でもない不思議な製品だと思っていたのですが、要は湿式切断に使用する加圧式水ポンプの電動版の位置づけとなるようです。
一応、この製品の利点はポンプを変えることで他の作業にも使用できる他2種のタンクがあることなのですが、2024年12月時点でミルウォーキーツールジャパンは日本向けに販売を行っていないので、製品としての魅力は半減しています。ただし、このあたりは日本市場向けの散水ノズルが無い事などが影響していると推測しているので、長い目で見ればいつかは他の2種のタンクも出してくれるのかもしれません。
似たような製品としてはヒルティのDWP 15-22 ウォータータンクがあります。そちらは電動工具の動作に応じて給水量を調整する機能があるらしいのですが、ミルウォーキー M18 BPFPHにはそのような機能は無いようです。
さて、別売の給水タンクに関してですが、ぱっと見ブロー成型の安そうなタンクなのに何故3万円もするのだろうと思っていたのですが、海外販売店の製品ページを見たところ、どうやらこの製品はタンクにポンプを内蔵する構造になっていたようです。
つまり、ポンプベースはモータの回転をタンクに伝えているだけで、実際のポンプはタンク側に搭載しているために高くなっていたようです。コスト的には凄い割高にも見えるのですが、タンクを付け替えることで複数の用途に対応するためと考えれば合理的なのかもしれません。