目次
PerfectPrime 4チャンネル熱電対温度計 TC0520
パワーデバイスの温度測定を行うために4チャンネル熱電対温度計を購入しました。
今回購入したのは、台湾PerfectPrimeの熱電対温度計 TC0520です。
熱電対の4ch入力対応よる4点の同時温度測定が可能な温度計で、内部データログ機能の搭載しているので製品単体で最大16,000レコードの記録に対応します。
USBによるPC接続機能を搭載しており、内部データログのCSV書き出し機能やリアルタイム測定もできます。
USB接続の対応でリアルタイム測定できる熱電対温度計
TC0520は、本体側面部にmicroUSB端子があるのでパソコンとUSB接続すればリアルタイムで温度を記録できます。
公式サイトで配布しているソフトウェア「SE520」をインストールすれば本体の遠隔操作や内臓レコードの読み出し、PC上でのレコード記録などさまざまな機能が使えるようになります。
本体メモリは最大16,000レコードまでですが、PC接続時にレコードすると999,999まで記録できるので、1秒間隔のレコードでも約10日の連続記録が可能になります。
バックライト機能搭載で暗所でも画面が見やすい
バックライト機能を搭載しているので、照明の届かない狭場や夜間でも測定結果を確認できます。
T1-T2 減算モードを搭載
T1とT2間の温度差を表示する機能を搭載しています。冷温庫等の庫内と庫外の温度差を表示する用途などに活躍します。
K,J,E,Tの熱電対に対応
一般的用途で仕様するK熱電対のほか、J, E, Tを含む4種類の熱電対接続に対応します。
本体のセットアップで接続する熱電対を切り替えられますが、残念ながら4ch個別に切り替えることはできずに一括での設定のようです。
日本語マニュアルや校正手順も公開中
PerfectPrimeは日本語公式サイトがあり、日本語マニュアルや校正マニュアル、シリアルインターフェースのプロトコルなどTC0520の各種資料を開示しています。中国ブランドの製品はこの辺りのマニュアルやサポートが弱いので、こういう情報を開示している製品はありがたいです。
とは言え、日本語マニュアルは機械翻訳なので日本語の怪しい部分が多く、較正やプロトコルのマニュアルは英語のままなのですが、それでも開示されて無いよりはるかにありがたいです。
PC接続のリアルタイム測定で活躍中
PC接続してレコードを取れば1回/秒の記録間隔でも10日分は記録できますし、リモートデスクトップ等で接続すれば外出先からも確認できるので色々と便利な熱電対測定器です。
TC0520を購入する前にAmazonやAliExpressでいろいろなネットモールを探してみたのですが、4ch入力仕様の測定器はいくつかありましたが、PCに書き出し対応のモデルとなると数が限られてしまうようです。
正直なことを言ってしまえば、熱電対測定器ならHIOKI メモリハイロガー LR8431が欲しかったのですが、LR8431の10msサンプリングや10ch同時入力は持て余すスペックなので、今回購入したTC0520くらいのスペックが価格や性能面として丁度よいクラスなのかもしれません。
もう一つの購入候補としてはTASI TA612Cもあったのですが、低価格でUSB Type-C端子の搭載な点は魅力的だったものの、最終的にはシリアルインターフェースの情報開示やキャリブレーション手順などのマニュアルが開示されている今回のTC0520を選びました。
ちなみに、Amazonページにはサンプルレート1秒に2回と書かれているのですが、公式マニュアルには「1 time per second(1秒間に1回)」と記載しており、実際のサンプルレートも1回/sが最大なので注意しましょう。
まとめ
PerfectPrime 4チャンネル熱電対温度計 TC0520
VOLTECHNO製品評価 (4.5 / 5)
台湾PerfectPrimeの熱電対温度計
- K,J,T,Eの熱電対に対応
- 製品単体で16,000レコード保存対応
- バックライト搭載
- USB接続でCSV出力可能
- 電源供給が電池のみ
- 販売ページと実スペックの内容が異なる