電動工具を製造・販売する株式会社マキタ(本社:愛知県安城市)は、2024年4月に充電式ランダムオービットサンダ BO001CGと充電式オービタルサンダ BO005CGZを発売する。ACモデルやエアを超える研削力を実現しながらもバッテリ分離構造によって製品本体を小型・軽量化した。本体標準小売価格は37,500円(税抜)から
目次
マキタ 充電式サンダ BO001CG/BO005CG
電動工具を製造・販売する株式会社マキタは、2024年4月に充電式ランダムオービットサンダ BO001CGと充電式オービタルサンダ BO005CGZを発売します。
BO001CG/BO005CGは、40Vmaxシリーズ初の充電式サンダです。
バッテリを専用バッテリアダプタによる外付け仕様にすることで製品本体を小型・軽量化を達成しながらも、ACモデルやエア式を超える研削力を持ち、従来18Vモデル比較 全高-57cmの小型化によって、優れた操作性と高い機動性を実現しています。
本製品の動作には、別売のバッテリアダプタ(1.6m) A-77394またはバッテリアダプタ(5.0m) A-77403が必要です。
販売仕様は本体のみのBO001CGZおよびBO005CGZで販売します。
- BO001CGZ 本体のみ 希望小売価格38,800円(税抜)
- BO005CGZ 本体のみ 希望小売価格37,500円(税抜)
- バッテリアダプタ1.6mコネクタ式 A-77394 希望小売価格 5,700円(税抜)
- バッテリアダプタ5.0mコネクタ式 A-77403 希望小売価格 6,700円(税抜)
BO001CG/BO005CG 製品仕様
製品名 | BO001CGZ | BO005CGZ |
---|---|---|
外観 | ||
方式 | ランダムオービットサンダ | オービタルサンダ |
パッド寸法 | Φ123mm | 80×130mm |
ペーパー寸法 | Φ125mm | 80×130mm |
ペーパー取付 | 面ファスナ式 | |
偏心径 | 5mm | 3mm |
回転数 | 6,000~10,000min-1 | |
バッテリ | 40Vmax | |
重量 | 0.91kg | 0.90kg |
寸法 | 234×123×96mm | 236×80×99mm |
本体価格 | 38,800円(税抜) | 37,500円(税抜) |
販売年月 | 2024年04月 |
製品の特徴
「コネクタ式で製品本体の小型軽量化を実現」
BO001CG/BO005CGは、バッテリアダプタによるコネクタ接続で動作する充電式サンダです。別売のバッテリアダプタ A-77394またはA-77403に40Vmaxバッテリーを装着して使用する構造を備えています。
製品本体からバッテリ装着構造を排したことで、製品全高の従来モデル比-57mmの小型化と-0.7kgの本体軽量化を実現しており、コンパクトサイズながらもACモデルやエアモデルに匹敵する作業能率を実現しています。
作業能率 約70%アップのハイパワー&コンパクト
40Vmaxバッテリーとハイパワーブラシレスモータの搭載で、従来18Vモデル比較で約70%の作業能率向上を実現しています。
偏心率5mmで高能率作業も可能で、定回転制御によって高負荷な作業時でも安定した研削作業を実現します。
バッテリアダプタは ケーブル1.6mと5.0mの2種を展開
別売のバッテリアダプタは、ベルトに掛けて使用する1.6m仕様のA-77394と集じん機接続や大型バッテリーに便利な5.0m仕様のA-77403の2種類の長さで展開します。
ネットサンディスクシートとパッドセーバーで高速&クリーン研削
マキタの無線連動集じん AWSに対応
マキタの無線連動集じん機能AWSに対応、充電式モデルながらも集じん機との連動動作に対応します。
防水保護等級IPX4に適合
防水保護等級IPX4に適合。屋外作業での急な雨天時でも安心して使用できます。
40Vmaxコネクタ式は評価が難しいところ
今回のようなバッテリアダプタで動作する電動工具は、WORXの18V MAKERXシリーズに近いコンセプトです。
一般的にバッテリーで動作する電動工具と言えばコードが無いことが最大の特長なので、今回のような外付けコード式は大胆な事をしたなと思っています。充電式サンダに関しては、BO480Dのような形状でも不満は無かったのですが、敢えてここまでの小型化を図った背景には、バッテリーを外付けにしてまで小型軽量化を望むユーザーの声が多かったということなのかもしれません。
公式動画では、石こうボードのパテ仕上げに使っているシーンが多い印象を受けたので、内装ボード関係のプロユーザーに軽量化をアピールして売っていきたい思惑がありそうです。
コード外付け化のアイデアに関しては、この先のバッテリー技術や給電技術の動向によっては無意味なものになる可能性もあるので、長い目で考えると少し不安にも感じています。本当の意味で小型化を目指すのであれば、積層リチウムイオンセル採用による小型バッテリーでやってもらいたかったと思ってしまうのが正直なところでしょうか。
マキタバッテリアダプタの今後としては、充電式サンダだけのためにわざわざ作ったものとも考えにくいので、今後も小型40Vmax製品はコネクタ方式で製品展開を行うものと予想しています。例えば、40Vmaxスクリュードライバを作るとするなら今回のコネクタ方式を採用する可能性が高いと考えています。
少し話は逸れますが、マキタはバッテリー製品を充電式として表現しているので良いのかもしれませんが、他社はバッテリー製品をコードレスと表現しているので、本製品のような充電式でありながらコードの付いている製品を充電式電動工具として言い切るのはちょっと厳しいのではないかなと思っています。
あとは、バッテリアダプタでコード長5.0mの仕様を出すほどの潔さがあるのなら、40Vmax集じん機から電源を取れる仕様にしたりACアダプタを出したりしてもよかったのではないかとも思っています。