本記事は、ECOCACS様よりレビュー用サンプル品の提供を受けて構成しております。

DEEBOT N20 PRO PLUS ロボット掃除機

エコバックスジャパン株式会社は2024年6月にDEEBOT N20 PRO PLUSを発売しました。

DEEBOT N20 PRO PLUSは、エコバックス社のミドルクラスロボット掃除機シリーズの新型モデルです。

新型のサイクロン式集じんステーションによって紙パックを不要にし、集塵効率を高めてステーションの集塵力の低下を防いでいるのが特徴です。紙パックの交換が不要で、捨てる手間がなくなりランニングコストもにも優れています。

さらに、集じんブラシには櫛歯アレイ構造のZeroTangleを搭載して髪の毛など細長いゴミが絡まる可能性を大幅に提言しており、N20の価格帯としては珍しい8,000Paのパワフルな吸引力を搭載しています。

DEEBOT N20シリーズ製品仕様

製品名	N20 PRO PLUS	N20 PLUS	N20
外観
カラー	ホワイト	ブラック	ホワイト
最大吸引力	8,000Pa	8,000Pa	8,000Pa
ダストボックス容量	400mL	400mL	400mL
水拭き機能	振動OZMO Pro2.0	OZMO	OZMO
ステーション	サイクロン	サイクロン	×
バッテリー容量	5,200mAh	5,200mAh	5,200mAh
重量	2.4kg	2.5kg	2.5kg
寸法	本体：353×351×96mm ステーション：356×451×380mm		353×351×96mm
本体価格	69,800円(税込)	62,800円(税込)	49,990円(税込)
販売年月	2024年06月

エコバックスジャパン株式会社 企業概要
・代表者：梅田 永智
・所在地：東京都品川区上大崎2-15-19
・設立：2014年05月
・URL：https://www.ecovacs.com/jp
・Twitter：@ecovacs_japan
・Facebook：@ecovacs.jp
・YouTube：ECOVACS JAPAN
・Instagram：ecovacs_jp

製品の特長
「サイクロン搭載の集じんステーション PureCyclone」

DEEBOT N20 PRO PLUSは、ロボット掃除機の集じんステーションにサイクロン構造を採用しているのが特徴です。

一般的なロボット掃除機の集じんステーションは紙パックにゴミを貯めますが、N20の集じんステーションはサイクロン構造によって紙パック不要の集じんステーションになっており、ダストボックスの集めたごみの量が一目でわかり、紙パック交換のランニングコストも不要にしています。

N20のサイクロンダストボックスは、本体上部のロック解除ボタンを押すと解除できる仕組みになっています。

ダストボックス側面のラッチを解除するとダストボックス底面が開く構造になっています。ゴミが直接手に触れる必要が無いので清潔にゴミ捨てができます。

これはサイクロンの後段のスポンジフィルターです。サイクロンで分離しきれなかった細かい粉じんはこのフィルタに捕捉されます。公式ガイドでは約90回の動作毎にフィルター清掃を推奨しています。

実際にロボット掃除機に掃除をさせて、サイクロン集じん機に集じんさせているシーンがこちらです。ダストボックスの中で渦を巻きながらゴミが分離されているのがわかります。

2週間程使用してダストボックスに溜まったゴミがこちら。筆者の清掃環境だと3Dプリンタでナイロン造形を行っていたので、ナイロン片やサポートフィラメントを大量に吸い込んでいます。

底面のラッチを解除すると分離されて底に溜まったゴミを捨てられます。ダストボックスごしではわかりませんでしたが、細かい樹脂切削粉や砂ぼこりなども大量に吸い込んでいました。

髪の毛が絡まりにくいZeroTangleテクノロジー

N20には、回転ブラシ部分の2つの櫛歯アレイにより、吸引した髪の毛をまっすぐに直してエアダクト内の空気の流れを維持するZeroTangleテクノロジーを搭載しています。

さらに、帯電防止のV字型ブラシは髪の毛が絡まる可能性を大幅に低減しており、メンテナンスの手間を大幅に低減しています。

ちなみに、1ヵ月ほど使用していましたが、髪の毛やビニール紐などの細長いゴミも吸い込んでいたのにブラシにはほとんど絡まっておらず、ZeroTangleテクノロジーの効果は本物のようです。（ただしブラシの端には巻き付いていました）

振動水拭きモップ OZMO Pro 2.0振動モッピングシステムが付属

DEEBOT N20 PRO PLUSには、振動する水吹きモップ OZMO Pro 2.0振動モッピングシステムが標準付属しています。

ロボット掃除機本体の標準パーツを外してOZMO Pro 2.0に付け替えると水拭きモードになり、水タンクからの給水と高速振動によって頑固な汚れも素早く除去できます。

N20 ギャラリー

回転ブラシは右側のみの1本仕様となっています。最近のロボット掃除機は掃除の走行アルゴリズムが最適化されてきたためか、片側ブラシ仕様が増えている気がします。

上部カバーを外した全景。Wi-Fi接続ボタンや接続用のQRコードなどにアクセスできます。

ECOVACSのダストボックスは取っ手を上に持ち上げないと取り外せない仕様になっています。不意に外れてゴミをまき散らす心配もありません。

ダストボックスにはHEPAフィルタが装着されています。

ダストボックス側面のラッチを外すと中身を取り出せます。基本的にステーション集じんで空になりますが、吸い込んだゴミによっては中に溜まってしまうので定期的に取り外して掃除が必要です。

集じんステーションは組み立て式です。集じんステーションにベース板を乗せるだけで組立完了です。

中身が見えるステーションは意外と良い、コスパ面は未知だが期待値高し

今回、久々にエコバックスのロボット掃除機を使ってみましたが、ロボット掃除機は新型モデルに触れるたびに新しい改善点があるので楽しい製品です。

N20に関しては、業界としても珍しいサイクロン搭載の集じんステーションで異色の存在になっているのが特徴です。昨今のトレンドは自動集じん＋自動給水の全部入りモデルがハイエンドクラスが人気なのですが、こういうミドルクラスもお手頃感があって良い感じに仕上がっています。

このサイクロン集じんステーションは見た目が結構気に入っていて、吸い込んだゴミの量を毎日確認することで「ちゃんと掃除してるんだなあ」って実感できるのが地味に良いポイントだと思っています。この辺りは性能面と言うよりも心情的な部分なのですが満足感は結構大きいです。

このN20の吸引力は8,000Paと結構高めになっていて、ちょっとしたビスやワッシャボルトなども平気で吸い込んでしまいます。そういう時、透明のダストボックスならすぐに異物を吸い込んでいることが分かるので、取り出せるのも良い点です。

コストパフォーマンス面では、紙パック不要なのでその分のランニングコストがかからないのは大きなメリットです。ただし、後段フィルターの清掃の手間はあるのでその辺りは一長一短かもしれません。筆者が使ってみた1ヵ月の間では実用的な面での不満はなく、むしろサイクロンによる面白さやコスト的な面に期待したいポイントなので、ロボット掃除機の最上位モデルでは無くても、特徴的で性能の高いモデルが欲しい方にはおすすめの1台と言えそうです。

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