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2021年11月26日

USB Type-C to Cケーブルの選び方、通信規格や給電対応について

USB Type-C to Cケーブルの選び方、通信規格や給電対応について

難解になってしまったUSB Type-C to Cケーブル

現在、USB機器は機器接続用途から充電コネクタとしての用途まで幅広い製品でType-Cコネクタを中心になりつつあり、microB端子からの置き換えが急速に進んでいます。

USB Type-Cは、裏表のない接続形状や最大40Gbpsの高速転送、USB PDによる最大240W給電などデジタル機器の有線接続の用途のほとんどをカバーする規格です。

以前、筆者が家電量販店にType-Cケーブルを買いに行った時、棚一面のType-Cケーブルが並んでいて、全てのUSB規格を統一するはずのType-Cケーブルでありながら、その種類の多さに驚いてしまいました。

USBの転送規格やUSB PDについて少しだけ理解はしていたものの、種類の多さや価格の違い、メーカー毎の微妙な表記の違いなどで最適なケーブルを見つけるのに手間取ってしまい、「1本のケーブルを買うだけでこんなに疲れるのか」と困惑してしまったことがあります

今回は、USB Type-C to Cケーブルの種類と大まかな選び方について解説します。

筆者手持ちのUSB Type-Cケーブル。USB 2.0や3.1 Gen1、PD100W対応非対応が混在してしまい、見た目ではどれが何のケーブルなのかわからなくなってしまった。

USB Type-Cケーブルの種類について

USB Type-Cケーブルの規格としては、給電規格と転送規格の2種類があります。

給電規格については2種類、転送規格については5種類以上あり、Type-Cケーブルにはこれらの規格を掛け合わせた計10種近いケーブルが販売されています。

USB PD(給電規格)について

USB Type-Cケーブルの給電規格は2種類しかないので選ぶのは簡単です。

規格上、全てのC to Cケーブルは60Wまでの給電に対応しているので、スマートフォン充電に対しては全てのC to Cケーブルが急速充電に対応しています。

一部のCtoCケーブルでは、パッケージに対応電力の記載が書かれてないケーブルもありますが、USB Type-Cの規格に正しく適合しているケーブルであればどんなケーブルでも60Wに対応します。

60Wを超えるノートパソコン等の機器に電源供給を行う場合には100W給電対応が必要になるので、その場合は 「eMarker」や「100W」「20V/5A」と書かれているケーブルを選ぶようにしましょう。

規格名別称給電電力
なし60W~60W
USB PD 100WeMarker/100W/20V-5A~100W

USB転送規格について

USB転送ケーブルの種類としては、通信速度の世代ごとに異なる下記5種のケーブルが販売されています。

USB転送規格は下位互換性を持つので、迷ってしまったなら上位規格のケーブルを選ぶのも1つの手です。

規格名転送速度最大長さ規格別名
USB 2.0480Mbps4mHi-Speed USB
USB 3.1 Gen15Gbps2mUSB3.0/USB 3.1 Gen1/USB3.2 Gen1/SuperSpeed USB
USB 3.1 Gen210Gbps1mUSB 3.1/USB 3.2 Gen2/SuperSpeedPlus USB
USB 3.220Gbps1mUSB 3.2 Gen 2×2
USB440Gbps0.8m

ちなみに、昨今のスマートフォン・タブレットのデータ転送は無線LANによるデータ転送がほとんどなので、充電専用ケーブルとして使用するのであればUSB2.0ケーブルでも実用上問題となることはありません

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一般的にUSB Type-Cケーブルを買い足すケースで良くあるのが、スマホの急速充電に使う60WのUSB 2.0USB3デバイスの接続に使うUSB3.1 Gen2のどちらになるでしょう。

ケーブルの選び方に困ってしまったり対応機器が分からない場合には「Type-C USB3.1 Gen2 100W対応ケーブル」を選べばほとんどの用途に対応できるのでオススメです。

全部入りの最新規格ケーブルにはUSB 4などもありますが、対応機器が限られているため現在のPC環境で使用するシーンはほとんどありません(下位互換性はあるので活用自体は可能です)

Type-C USB2.0ケーブル

用途ガジェット類の充電
長所ケーブル価格が安い,長いケーブルがある
短所 通信用途では遅い

最も安い価格で売られているのがType-C USB2.0ケーブルです。

このケーブルは従来のUSBコネクタの形状をCtoCに置き換えただけであり、通信速度は従来のUSB 2.0と変わりません。規格上長いケーブルにできるので、スマホを充電しながら寝転がって使いやすいメリットがあります。

CtoCケーブルに関しては先述の通り全てのケーブルが60W給電に対応するので、一般的なスマートフォンの急速充電ならこのケーブルでも問題ありません。

Type-C USB2.0 100W対応ケーブル

用途ノートPC等の急速充電
長所ケーブル価格が安い ,長いケーブルがある
短所通信用途では遅い

Type-C USB2.0ケーブルで100W給電に対応するケーブルです。

主にノートパソコン等のUSB PD 100W対応機器の電源ケーブルとして使用するCtoCケーブルです。

Type-C USB3.1 Gen1ケーブル

用途PC周辺機器の接続
長所特になし
短所Gen2を買った方が良い

USB2.0より早い通信規格ケーブルがUSB 3.1 Gen1です。USB3.0とも呼ばれますが、Type-Cケーブルの場合だとUSB 3.1 Gen1と書かれている製品が多いです。

このケーブルを使っても実使用で困ることはほとんどありませんが、後継規格のUSB 3.1 Gen2の普及が進んでいるため少し微妙な立ち位置にいるケーブルです。

店頭では今も尚良く売られているケーブルですが、ワゴン販売のような格安販売が行われていない限り後述のUSB3.1 Gen2ケーブルを買うのがおすすめです。

Type-C USB3.1 Gen2ケーブル

用途PC周辺機器の接続
長所現行品
短所特にない

現行のUSB規格で最も普及しているのがUSB 3.1 Gen2です。USB 3.2 Gen2とも呼ばれています。

外付けSSDや多機能ハブのようなUSB機器に使用するケーブルです。

現行のUSBとしては対応機器・デバイス共に最も普及しているタイプのケーブルなので、USB周辺機器を使用する場合にはこのケーブルがおすすめです。

Type-C USB3.1 Gen2 100W対応ケーブル

サンワサプライ USB3.1 Gen2 TypeC ケーブル 1m KU31-CCP510
用途PC周辺機器の接続・充電
長所ほとんどの用途に対応する
短所高価

USB3.1 Gen2ケーブルにeMarkerを搭載し、高速転送と100W給電に同時対応する高い汎用性を持つケーブルです。

1本持っておけばノートパソコンの充電・周辺機器接続に対して臨機応変に使いまわせて、USB PD対応のUSBハブを使えば充電と機器接続なども両対応できます。

USB PD受電対応のノートパソコンを使っていて、外付けSSDやUHS-3 SDカードリーダー等を併用している場合にはこのケーブルがおすすめです。

USB 4ケーブル

用途PC周辺機器の接続・充電
長所全ての用途に対応する
短所より高価

USB3.2、USB 3.1、USB 3.0、USB 2.0全てに対応し、拡張機能のThunderbolt 4、Thunderbolt 3にも対応する最新のUSBケーブルです。

USB4ケーブルは標準で100W(20V/5A)給電に対応する仕様を備えているため、このケーブル1本あれば充電からUSB機器接続、将来対応まで全ての用途に対応できます。

ただし、USBケーブルとしては最も高価になり、1mを超えるアクティブケーブルにおいては5,000円~とさらに高くなります。

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