工機ホールディングス株式会社(本社:東京都港区)は、電動工具ブランド HiKOKI(ハイコーキ)からACブラシレスモータ搭載のディスクグラインダシリーズ2022年8月26日(金)より全国の電動工具取扱販売店などを通じて発売する。最大出力1,600W仕様で押付時の粘りが約1.1倍向上する。本体希望小売価格は27,800円(税別)から
目次
HiKOKI ACブラシレスグラインダシリーズ
HiKOKIは、2022年8月26日(金)からACブラシレスグラインダの新モデルシリーズを発売します。
今回のACブラシレスグラインダシリーズは、2015年6月に発売した電子ディスクグラインダシリーズの後継モデルです。
HiKOKIブランド最大の特長であるACブラシレスモーターの搭載により、軽く取り回しの良い細径ボディながらも、最大出力 1,600Wの高負荷での作業性を両立したハイエンドモデルです。
製品仕様は、スイッチ・ディスク径・動作電圧が異なる全11機種で展開します。
- G10VE2 100mmスライドスイッチ変速タイプ 希望小売価格30,000円(税抜)
- G13VE2 125mmスライドスイッチ変速タイプ 希望小売価格33,200円(税抜)
- G10BYE2(100V) 100mmスライドスイッチブレーキタイプ 希望小売価格27,800円(税抜)
- G13BYE2(100V) 125mmスライドスイッチブレーキタイプ 希望小売価格31,000円(税抜)
- G10BYE2(200V) 100mmスライドスイッチブレーキタイプ 希望小売価格28,600円(税抜)
- G13BYE2(200V) 125mmスライドスイッチブレーキタイプ 希望小売価格31,900円(税抜)
- G10BYEQ2(100V) 100mmパドルスイッチブレーキタイプ 希望小売価格27,800円(税抜)
- G13BYEQ2(100V) 125mmパドルスイッチブレーキタイプ 希望小売価格31,000円(税抜)
- G10BYEQ2(200V) 100mmパドルスイッチブレーキタイプ 希望小売価格28,600円(税抜)
- G13BYEQ2(200V) 125mmパドルスイッチブレーキタイプ 希望小売価格31,900円(税抜)
- G15YE3 150mmスライドスイッチ 希望小売価格35,300円(税抜)
製品仕様
製品名 | G10VE2 | G13VE2 | G10BYE2 | G13BYE2 | G10BYEQ2 | G13BYEQ2 | G15YE3 |
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外観 | |||||||
トイシ径 | 100mm | 125mm | 100mm | 125mm | 100mm | 125mm | 150mm |
スイッチ | スライド | スライド | スライド | スライド | パドル | パドル | スライド |
ブレーキ | × | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
変速 | 〇 | 〇 | × | × | × | × | × |
200Vモデル | × | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
回転数 | 2,800~ 10,000min-1 |
2,800~ 10,000min-1 |
10,000min-1 | 10,000min-1 | 10,000min-1 | 10,000min-1 | 10,000min-1 |
消費電力 | 1,050W | 1,050W | 1,050W | 1,050W | 1,050W | 1,050W | 1,050W |
最大電力 | 1,600W (200V : 1,700W) |
1,600W (200V : 1,700W) |
1,600W (200V : 1,700W) |
1,600W (200V : 1,700W) |
1,600W (200V : 1,700W) |
1,600W (200V : 1,700W) |
1,600W (200V : 1,700W) |
重量 | 1.8kg | 2.0kg | 1.8kg | 2.1kg | 1.9kg | 2.1kg | 2.1kg |
寸法 | 309×60mm | 309×71mm | 309×60mm | 309×71mm | 309×60mm | 309×71mm | 309×71mm |
本体価格 | 30,000円(税別) | 33,200円(税別) | 100V : 27,800円(税別) 200V : 28,600円(税別) |
100V : 31,000円(税別) 200V : 31,900円(税別) |
100V : 27,800円(税別) 200V : 28,600円(税別) |
100V : 31,000円(税別) 200V : 31,900円(税別) |
35,300円(税別) |
販売年月 | 2022年8月 |
製品の特徴
「最大出力1,600Wでパワフルに作業ができる」
最大出力が1,600Wとよりパワフルに作業ができるようになりました。従来モデル (G10VE)よりも、約14%最大出力が上がっただけでなく、研削時過負荷停止時の押付負荷は約1.1倍ねばり強くなりました。
新型フィルタを搭載
微細メッシュフィルタの採用により、防じん性が大幅に向上しました。
回転復帰制御搭載で作業時の手間を軽減
高負荷作業で回転が停止した後、従来製品では再起動のためスイッチを入れ直す必要がありましたが、回転復帰制御の搭載により、1.5 秒以内に負荷状態を改善すると自動で回転が復帰するため、作業時の手間が軽減されました。
回転復帰制御搭載で作業時の手間を軽減
3箇所に取り付け可能なサイドハンドルを新たに搭載したことで、狭所での作業や切断作業がしやすくなりました。
最大出力は向上したが、エンジン発電機対応の記載は無くなる
今回の電子ディスクグラインダシリーズは、基本的には最大出力が1,600Wまで向上したマイナーチェンジモデルです。ただし使い勝手の部分ではハンドル3カ所装着や復帰制御を搭載しており、実作業性で向上したモデルになっていると考えられます。
ただしHiKOKIのディスクグラインダは、性能面ではACブラシレスモータの採用により他社製品によりも特出しているものの、ボッシュ・マキタのようなX-LOCK対応や、京セラのような脱着コード仕様などを搭載していないため、ディスクを頻繁に交換する用途としては若干差別化要素で乏しい製品とも捉えられる面があります。
ちなみに最大出力1,600Wは一般的なコンセントの1,500Wを超えてしまいますが、定格出力は1,050Wなので電力容量を気にする必要はほとんど無さそうです。ただしコンクリート切断や125mmモデルでの連続研削行う場合は重負荷になりやすいため、少し配慮が必要かもしれません。
また製品仕様的には順当な後継モデルの製品ですが、1つ、前モデルの電子ディスクグラインダシリーズでアピールしていた「エンジン発電機で使用可能」の項目が消えているのが気になります。
エンジン発電機に正式対応しなくなった代わりとして、インバータや制御回路の裕度を減らし出力向上を実現しているように見えてしまうのは、少し違和感を覚えてしまうところでしょうか。エンジン発電機での使用に不安がある方は、前モデルのG10VEシリーズを使い続けた方が無難と言えるのかもしれません。