
電動工具を製造・販売する株式会社マキタ(本社:愛知県安城市)は、2025年11月にスライド10.8Vシリーズの充電式クリーナ CL200FDを発売する。バッテリ込0.81kgの軽量ボディに18V同等のパワフルな吸引力を実現している。本体標準小売価格は17,200円(税抜)
目次
マキタ 充電式クリーナ CL200FD
電動工具を製造・販売する株式会社マキタは、スライド10.8Vバッテリに対応する充電式クリーナ CL200FDを発売します。

CL200FDは、スライド10.8Vバッテリで動作する充電式サイクロンクリーナです。
バッテリ込み重量0.81kgの軽量ボディながらも18V同等のパワフルな45W吸込仕事率を実現しており、パワフルモード時63dBによって低騒音を達成し人の往来が多い施設の清掃やビル、オフィスの清掃業務などに対応します。
サイクロンタンクはハンディ使用時にダストボックスが床に当たりにくい斜め形状を採用し、床面や狭い場所のスムーズな清掃作業を実現します。
販売仕様は、5.0Ahバッテリと充電器が付属するCL200FDSTW、1.5Ahバッテリと充電器が付属するCL200FDSHW、本体のみのCL200FDZWの3仕様で販売します。

- CL200FDSTW バッテリBL1050B・充電器DC10SA付属 希望小売価格40,500円(税抜)

- CL200FDSHW バッテリBL1050B・充電器DC10SA付属 希望小売価格30,500円(税抜)

- CL200FDZW 本体のみ 希望小売価格17,200円(税抜)
製品仕様 (40Vmaxモデル AS001G比較)
| 製品名 | CL200FD |
|---|---|
| 外観 | ![]() |
| 吸込仕事率 | パワフル:45W 強:25W 標準:10W |
| 集じん容量 | サイクロン250mL |
| 回転ブラシ | × |
| 塔載モータ | ブラシレス |
| BL1050B 1充電使用時間 (BL1015時) |
パワフル:約20分(約6分) 強:約40分(約12分) 標準:約1時間6分(約20分) |
| 騒音値 | 63dB |
| バッテリー | 10.8V |
| 重量 | BL1050B装着時:0.91kg BL1015装着時:0.81kg |
| 寸法 | 1,036×90×151mm |
| 本体カラー | スノーホワイト |
| 本体価格 | 17,200円(税抜) |
| 販売年月 | 2025年11月 |
製品の特徴
「軽量0.81kgの取り回しに優れた充電式クリーナ」

BL1015バッテリ装着時で軽量0.81kgの取り回しに優れ、長時間作業や高い所の清掃における負担を軽減します。
小型ファン内蔵のモータ+吸音スポンジで風切り音を低減。低騒音化を実現。静音が求められる施設の清掃など、人の往来が多い施設や騒音を気にするビルやオフィスの清掃に最適な充電式クリーナです。
斜め形状ダストボックス採用

斜め形状サイクロンダストボックス採用。ハンディ使用時でもダストボックスが清掃面に当たりにくく、棚の上や狭い場所などをスムーズに清掃可能です。
サイクロンで細かなゴミを遠心分離することで、フィルタ交換頻度が低減します。ゴミの量が一目で分かる集じん容量250mLダストボックスでゴミの廃棄時期も一目で分かります。

10.8Vモデルながらも18V同等の最大45Wのパワフルな吸引力

ハイパワーブラシレスモータ搭載により吸込仕事率は従来機比で約50%アップ。旧型の18Vモデルに匹敵する最大45Wの吸込仕事率を達成しました
LEDライト搭載で暗い場所での清掃作業に対応

高輝度LEDライトの搭載で暗い場所での清掃作業にも対応できます。
3年ぶりのマキタスライド10.8Vシリーズ新製品
CL200FDに関しては、小型軽量の取り回し重視の充電式クリーナです。似たようなコンセプトのモデルとしては、HiKOKI R12DBもありますが、あちらは家電的な用途を想定した製品である点に対し、CL200FDは清掃業向けの用途を意識した製品であり、販売価格も比較的低価格なので、オフィス清掃用途などでの需要が高いモデルになりそうです。
吸い込み仕事率に関しては、18V相当と言いながらも実質的には1世代前の18Vモデル相当の仕様なので、昨今の充電式クリーナの仕様としては控えめな仕様です。とは言え、10.8Vモデルながら45Wの吸込仕事率は大幅なパワーアップなので使用感的には十分かもしれません。
ただし、10.8Vバッテリは容量が少なく、1.5Ahバッテリ装着時は45W動作時に約6分しか稼働できないため、フロア清掃などの広い場所の清掃作業では大容量のBL1050Bバッテリを手配した方が良いかもしれません。
ちなみに、今回のCL200FDは、約3年ぶりとなるマキタスライド10.8Vシリーズの充電式モデルの新製品です。
前回のスライド10.8Vモデルは2022年に発売したハンディーソー MUC100Dとせん定ハサミUP100Dが国内で最後に発売された製品であり、それ以外の関連製品では海外市場でライトML107、バッテリではBL1050Bの展開に留まっていたシリーズでした。
昨今のマキタは40Vmaxシリーズの展開を重視している傾向が強く、小型軽量のスライド10.8Vシリーズは下手をしたらフェードアウトするシリーズになる可能性も懸念されましたが、一応今回のCL200FDの販売で、今後のスライド10.8Vシリーズへの再度の注力も期待できるかもしれません。


(4.5 / 5)




