2018年2月から 「Mu6 ノイズキャンセリングヘッドホン」がクラウドファインディングMakuakeで支援を募集しています。
ノイズキャンセリング機能を搭載したイヤホン・ヘッドホンの代表ブランドと言えばBOSEやSONYですが、これらのメーカーが人気の理由はやはりブランド力によるものが大きく、そのブランド力の根底にはノイズキャンセリング性能や音質など裏打ちされた実力が存在しています。
今回紹介するMu6は新興のオーディオブランドであり、その実力はまだ未知数です。この記事ではノイズキャンセリングヘッドホンMu6の性能をチェックしていきます。
目次
機能は他社にも負けない、シンプルなデザインとワイヤレス充電スタンドも魅力
ノイズキャンセリングヘッドホン「Mu6」は「ダイナミック40mmドライバー」を採用し、Bluetoothには「Bluetooth5.0」、コーデックは「Apt-X HD, AAC」に対応しています。バッテリー容量は「1000mAh」で連続再生時間はノイズキャンセリングオフ時で最大35時間となっています。
カラーバリエーションはグラファイトグレーとメダリオンブラウンの2色。ヘッドバンド部分には金属が使われており、スライダーやアーム部分の本体はプラスチック素材でできています。プラスチックの部分には金属の質感があり、スライダーの部分にもプラスチック特有のガタつきやギシギシ音は一切ありません。
側面には操作ボタンと充電コネクタが搭載されています。左ユニットには充電コネクタと電源ボタンとANCボタン、右ユニットには再生ボタンと音量ボタンを合わせて3つのボタンが搭載されています。
左ユニットから見ていきます。充電コネクタは最近のスマホに採用され始めているUSB Type-Cです。Type-Cコネクタは、従来のMicroUSBが想定している3,000回の脱着回数に対し、10,000回もの脱着に対応しています。
実際にはそこまでコネクタを抜き差しすることはないとは思いますが、耐久性が上がっているのは喜べるポイントです。
ANC(アクティブノイズキャンセリング)ボタンはノイズキャンセリングの動作を切り替えられる機能で、ワンタッチでANCのオン、オフ、切り替えることが出来ます。 これらの電源ボタンとANCボタンにはLEDが内蔵されていて、ヘッドホンの動作モードを確認することが出来ます。
右ユニットにはボリュームを「上げる」「下げる」ボタンと「再生/一時停止」の3種類のボタンが搭載されていますです。
耳に装着した時のボタンの位置は、耳の少し後ろ側に位置していて、邪魔にならない部分にありながらも操作しやすいボタン位置になっています。ボタンは指をなぞれば3つすべての位置がわかる質感になっていて、誤操作することもなさそうです。ちなみに、音量ボタンは長押しで次の曲・前の曲に移動することもできます。
オシャレに飾れる ワイヤレス充電スタンド
「Mu6」最大の特徴と言えるのが、ワイヤレス充電スタンドです。充電スタンドにぶら下げればすく充電してくれるので、充電のためにケーブルを指しなおす手間がないため、快適に使うことが出来ます。
このヘッドホンがぶら下がる不思議なスタンドには磁石が内蔵されており、スタンドとヘッドホンの接触部分の接点部が固定されることで通電して充電が開始される仕組みになっています。スタンドに適当に近づければ磁石の力で充電位置に収まるので、位置合わせなどを気にする事はほとんどがありません。
充電中にはスタンド上部の青色LEDがうっすらと点滅します。ちなみに充電スタンドのUSBはMicroUSB端子でした。
ノイズキャンセリング性能は十分、音質補正機能でさらなる音質も
ノイズキャンセリングヘッドホンで一番気になるのは、やはりノイズキャンセリング性能です。Mu6に搭載しているハイブリット式アクティブノイズキャンセレーションは、20~1000Hz間の周波数帯で平均25dBのノイズキャンセル減衰となっています。
果たしてその25dB分のノイズキャンセルがどれくらいのものなのか、と少し疑問に思いつつも装着してみると、一瞬にして部屋の騒音がなくなっている事に気づきます。
この記事を執筆している部屋は、複数台のPCのファン音や空気清浄機の風切り音、部屋の空気を循環させるサーキュレータなどが常に動いている騒々しい部屋なんですが、それらの音はそよ風レベルにまで一気に静かになることが確認できました。正直、この価格帯でこの性能はなかなかのものだと思います。
耳に合わせた最適なオーダーメイド音質を提供
人の耳は個人差や年齢による違いがああるため、同じヘッドホンやアンプを使っていても微妙に聞こえ方が異なります。このMu6ヘッドホンには、人それぞれ違う聞こえ方を補正して、最適な状態で音楽を楽しめるよう「オーダーメイドな高音質」に調整してくれる機能が搭載されています。
実際にMu6を受け取った直後の試聴だと「低音はドライバーのサイズ相応に出てるけど、高音がちょっと足りないかな?」と思っていましたが、この補正機能を使って再調整して同じ曲を再生したところ「足りなかった高音が気持ちよく聞こえる!」ようになりました。
こんな部分にまで?かゆいところに手が届く Mu6だけの機能
Mu6のイヤパッド内部には、赤外線近接センサーが内蔵されています。このセンサーは何に使うんだろう?と考えていたら、どうやらヘッドホンを取り外すと自動で一時停止、その後ヘッドホンを取り付けると再び再生するためのセンサーのようです。
正直「そこまで必要?!」とも思いましたが、実際に使ってみるとこの機能はなかなか便利です。ヘッドホンを外した時に音楽を止める必要はありませんし、スマホを操作する手間が一つ減ることは作業中の集中力を散らす心配が一つ減るということでもあります。
そして、もう一つの機能が「スマートタッチ&トーク」です。この機能は装着中のMu6の左ユニットに触れると音楽の音を下げて周囲の音を聞きやすくしてくれる機能です。ヘッドホン装着中に急な会話や周囲の音を聞きたくなった時などには非常に便利な機能です。
流石に、この機能があるからと言ってヘッドホンを装着したまま話すのは相手に少し失礼なので、ずっと左手をヘッドホンに添えるのには注意が必要です。
まとめ|機動力が高く、外に持ち運びたくなるヘッドホン
ノイズキャンセリングヘッドホン Mu6は、 価格的なコストパフォーマンスが高いだけのノイズキャンセリングヘッドホンではなく、 他社のヘッドホンにはない面白い機能が搭載されている点こそ注目すべきポイントです。
Mu6の良いところを一通り使ってみた個人的な意見でまとめると「外で使いやすい」点に尽きると思います。これは、軽いとかデザインの部分でそう思うのではなく、充電スタンドや赤外線近接センサーなど機能的な部分が理由になっています。
例えば、Mu6の充電はバックから取り出してスタンドに置くだけ。帰ってきたらすぐスタンドにぶら下げて、外出する時にバックに放り入れる感じで使えるのは非常にお手軽です。ケーブルでの充電であればこんなことはできません。充電スタンドはいっその事玄関などにおいてもいいかもしれません。
そして、いざMu6ヘッドホンを使うときには、ヘッドホンの電源を入れて装着するだけでいいんです。一度ペアリングしてればスマホには勝手に繋がりますし、音楽を再生するための再生ボタンなんて押さなくてもいいんです。これはもう外で音楽を聴くガジェットとしてとても機動力が高い。
大手のオーディオメーカーではこんなコンセプトは成り立たないのかもしれません。特に赤外線センサーなんて大手メーカーじゃ「そこまで必要なの?」と言われて仕様決定の段階で真っ先にカットされるでしょう。
Mu6のブランド名はmusicと言う英単語 (Mu + 6) の発音から取っているらしく、まさに、音楽を更に身近する新興オーディオブランドの1作目にふさわしいコンセプトのヘッドホンと言えそうです。
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Makuake