今回は、簡単に断線してしまうミニプラグ(3.5mm 3極)を修理します。プラグ側のコードの根元が断線しているとして、コード自体の断線やスピーカー側からの断線は考慮しません。今回の修理方法は、秋葉原などで売られている別売りのプラグは使用しないで、外見を保ったまま修理します
別売りプラグはこのようなイヤホンとはコードの口径が違っていて、巻取りタイプの場合不便になってしまいます。そのため外見をそのまま残して修理します。
目次
用意するもの
- 半田ごて
- 半田
- ペンチ×2 (ネジザウルスが使いやすい)
- ライター(紙やすりでも可)
- 接着剤(ボンド・セメダイン系)
あるといいもの
- 半田吸い取り線
- 固定台
修理方法
手順
- ラジオペンチ二本を使ってコードとプラグカバーを分離させる
- 半田付けできるように導線に処理をする
- 取り外したプラグの半田を除去し、再び導線を半田付けする
- 接着剤を使ってプラグカバーにプラグを固定する
図解説明
1.ラジオペンチ二本を使ってコードとプラグカバーを分離させる
写真のようにペンチを使ってプラグカバーからプラグを引っこ抜きます。
プラグカバーをはずすとその下にプラスチックで固めたプラグ接合部があり、半田づけされていて非常に硬いですがそれもペンチで引っこ抜きます。
2.半田付けできるように導線に処理をする
接合部を切り取ってコードを剥くと三本の導線が出てきます。このままでは三本とも絶縁処理されていてプラグに半田付けができないのでライターで軽く炙って絶縁膜を取り除きます(紙やすりで処理しても問題ありません)
3.取り外したプラグの半田を除去し、再び導線を半田付けする
プラグについている半田を除去したあと、導線を再び半田付けします。正確に素早く半田付けをしないとプラスチック部分が溶けてプラグがだめになってしまうので注意が必要です。
4.接着剤を使ってプラグカバーにプラグを接着する
最後にプラグカバーに接着剤を詰めてはんだ付けしたプラグを差し込んだら完成です、ずれないように固定して接着剤が乾燥したら完成です。
ホットボンドの場合冷えたら固まるのですぐ使うことが出来ます(強度は低くなりますが)
Webを見て回るとほとんどの修理がが元のプラグを廃棄して新しいプラグに付け替えるって内容だったので、プラグを再利用する方法をとってみました。
新しいプラグで直すのは簡単なんですが、市販されているプラグの殆どは太いコード用なので携帯用イヤホンにつけると心もとなくて…太いプラグに細いコードを半田付けするとそりゃー怖いです、ポケットに入れたらちぎれそーだ。
ちなみに写真のオーディオテクニカのほか、ビクターのヘッドホンでも試してみましたがうまくいきました。普及帯のイヤホン(\2,000)程度であればプラグ部の作りは大抵同じなので他メーカーのでも同じ修理法が出来そうです。
でも上位のイヤホンだとどーなんだろ…。
あと、ケーブルが極細でないタイプのイヤホン(ヘッドホン)ならプラグの交換での修理の方がいいです。同じプラグを使いまわすメリットがあまり無いので