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2024年7月7日

ねじ打ち機とは【工具の特徴・選び方解説】

ねじ打ち機とは【工具の特徴・選び方解説】

ネジ打ち機とは、木下地や薄鋼板下地に石膏ボードを張り付ける作業に使用する工具です。コンプレッサーの圧縮空気で動作する空気工具で、プラスチックシートで連結されたロールビスを使用して、連続的にネジ打ちを行うことができます。

ねじ打ち機は木下地・薄鋼板下地に石膏ボードを張る工具

ネジ打ち機とは、住宅の木下地に石膏ボードを張り付けるときに使用する工具です。メーカーによって名称は異なり、ネジ打ち機・ビス打ち機・ターボドライバなどさまざまな名称で呼ばれています。

ねじ打ち機の内部にはエアモーターが搭載されており、素早くねじ打ちを行うことができます。

ねじ打ち機にはロールビスと呼ばれる樹脂シートで連結された専用のネジを使用するのが特徴です。コンプレッサーの圧縮空気で動作する空気工具なので、ねじ打ち機を使用するには釘打ち機用のコンプレッサーを使用します。

石膏ボードとは

石膏ボードは、石膏をしん材とし両面を石膏ボード用原紙で被覆成型した建築用内装材料で、防火性、遮音性、寸法安定性、工事の容易性等の特徴をもち、経済性にも優れていることから「なくてはならない建材」として建築物の壁、天井などに広く用いられています。
石膏ボードの芯材は無機質の石膏ですので、燃えることはありません。石膏ボードは、こうした石膏の特性によって、防火材料に認められています。そして、壁の防・耐火構造の材料として、あるいは柱や梁の耐火被覆材として多用され、火災の延焼防止に効果を発揮しています。
参考:石膏ボードの特徴|一般社団法人 石膏ボード工業会

DTSN(JIS B1125)適合ネジへの対応がポイント

参考:若井産業

ねじ打ち機を選ぶ上で、最初に注意するポイントが「作業で何のネジを使用するか」です。

ボード張り作業に使用するネジは作業者が自由に選べるものではなく、住宅の構造に基づいて適切なネジを使用しなければなりません。

特に、近年最も需要の高いネジが、省令準耐火構造住宅に使用するDTSN(JIS B1125:2003)適合ネジです。DTSN適合ネジを使用している現場は増加傾向にあり、DTSNに対応する製品であれば幅広いロールビスを使用することもできるので、新しくねじ打ち機を買う場合であればDTSNに対応しているかがねじ打ち機選定のポイントとなります。

ここ4,5年の間に発売されたねじ打ち機であればDTSNに対応していますが、それ以前のねじ打ち機はDTSN対応以前の製品も販売されているので、中古品を購入する場合には適合ネジの確認をおすすめします。

DTSNとは

耐火性能の高い「強化せっこうボード」の使用が義務付けられている「準耐火建築物」の施工に使用する、胴径が太く頭径の大きいJIS規格ねじを指す。「JIS B 1125-2003に適合するドリリングタッピンネジであって,頭部の形状による種類,呼び径及び長さが,それぞれトランペット,呼び径4.2mm及び呼び長さ30mm以上のものを表すもの」と規定されている

カタログスペックよりも、フィーリングを重視

使いやすいねじ打ち機を選ぶのは非常に難しく、カタログスペックだけでは実際の使いやすさを判断することができません。

ねじ打ち機に求められるのは「素早く打ち込める」「ネジ頭が浮かない」などの実使用時の使い勝手です。ユーザーにとっての良し悪しの基準となります。この部分はコンプレッサーや使い方のスタイルなどにも大きく左右されてしまうので、

十分満足できるねじ打ち機を選ぶためには、販売店との相談、展示会などでの試射体験会、周囲の評判などを確認しながら、自分に合った1台を選ぶのがおすすめです。

運用にはまめなメンテナンスと点検を

ねじ打ち機は、使用するに従って摺動Oリングやピストンの摩耗・パッキンの劣化による空気漏れ、ビット摩耗などが進行するため、メンテナンスや定期点検が欠かせない製品です。

普段からタービンオイルなどの潤滑剤でメンテナンスを行う、空打ちを行わない、少しでも違和感があったらすぐに点検に出す、などの心掛けが必要です。

2020年のねじ打ち機 おすすめモデル

2020年現在、ねじ打ち機はMAX・HiKOKI・マキタの3ブランドから販売されています。

その中で最も汎用性の高く、さまざまな現場で使用できる「DTSN対応」「木下地・薄鋼板下地対応」「高圧」に対応するねじ打ち機が主力の製品として人気の高いモデルです。

製品名HV-R41G4WF4HSAR411HR
外観
ブランドマックスHiKOKIマキタ
連続打切替自動手動自動
適合ねじ軸径:Φ3.8~4.2mm
長さ:25~41mm
軸径:Φ3.5~4.2mm
長さ:25~41mm
軸径:Φ3.5~4.2mm
長さ:25~41mm
寸法300×312×116292×298×119276×316×74
重量1.9kg1.8kg1.9kg
独自機能残量お知らせLEDランプ
ワンタッチアジャスタ
らくらくマフラ交換
らくらくビット交換
縦型マガジン
エアダスタ

マックス HV-R41G4-G/R

空気工具で高い実績を持つのがマックスのねじ打ち機です。

HV-R41G4は打ち込み時の衝撃の少なさや仕上がりに定評があり、ねじ打ち機を使用する幅広い職人から評価を受けているモデルです。

薄鋼板下地に確実に打ち込みできる浮かせ打ち機構を搭載しており、ねじ打込過ぎを防止しながらも確実なネジ締めを実現しています。

製品名HV-R41G4
適合ねじ軸径:Φ3.5~4.2mm
長さ:25~41mm
カラー灰・赤
重量1.9kg
寸法300×312×116
独自機能残量お知らせLED
ワンタッチアジャスタ

HiKOKI WF4HS

2020年3月に発売したばかりのHiKOKI最新機種がWF4HSです。

従来のWF4H3比で打ち込み時間を向上させ素早い打ち込みができるようになったモデルです。重量も1.8kgとクラス最軽量で、重心のバランスの良い取り回しになっています。

かつての名機WF4H2を彷彿とさせる本機は、ねじ打ち機の最新機として最も注目を浴びる人気の高いモデルです。

製品名WF4HS
適合ねじ軸径:Φ3.5~4.2mm
長さ:25~41mm
カラー
重量1.8kg
寸法292×298×119
独自機能らくらくマフラ交換
らくらくビット交換

WF4HS 純正消耗品・別販売部品

マキタ AR411HR

マキタ(Makita)
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マックスやHiKOKIの陰に隠れがちですが、隠れた定番機種として人気が高いのがマキタAR411HRです。

ロールビスのマガジンが90度曲がっており、製品保管時のスペースが小さく取り回しに優れているのが特徴です。

性能自体も十分な打ち込み速度を持ち、反動も少なく使い勝手良いモデルとしてマキタユーザーから好評の製品として人気を博しています。ただしビット交換は先端の分解が必要となるのが欠点です。

製品名AR411HR
適合ねじ軸径:Φ3.8~4.2mm
長さ:25~41mm
カラー赤・青
重量1.9kg
寸法276×316×74
独自機能縦型マガジン
エアダスタ

AR411HR 純正消耗品・別販売部品

マキタ(Makita)
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その他、販売中のねじ打ち機製品リスト

メーカー製品名最大対応ビス空気圧
マックスHV-R51G1-G51mm高圧
マックスHV-R41G4-G
HV-R41G4-R
41mm高圧
マックスHV-R41G3-G
[木下地専用]
41mm高圧
マックスHV-R32G2-G32mm高圧
マックスTD-341G441mm常圧
HiKOKIWF4HS41mm高圧
HiKOKIWF4H3(S)
WF4H3
41mm高圧
HiKOKIWF3H32mm高圧
HiKOKIWF4AS41mm常圧
HiKOKIWF4AR3(S)
WF4AR3
41mm常圧
マキタAR411HR41mm高圧
マキタ AR320HR32mm高圧

マックスねじ打ち機

マックス
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マックス
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HiKOKIねじ打ち機

HiKOKI(ハイコーキ)
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マキタねじ打ち機

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