電動工具を展開するMakita Corporationは、2021年1月に18V充電式の電動ラチェットレンチ DWR180を発売した。差し替え式によって1/4″ と 3/8″のソケットに対応する。手回し機能も持ちハンドラチェットとしても使用できる。
記事内で紹介する製品は海外マキタ製品情報を元に構成しています、記事公開時点で日本マキタからの販売予定はありません。マキタ日本法人およびマキタ取扱店へのお問い合わせ等はお控え下さい。
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Makita 3/8″- 1/4″ 充電式ラチェットレンチ DWR180Z
参考:NEW Makita 18v Cordless Ratchet Wrench (DWR180Z) | Sydney Tools TV – YouTube
電動工具を展開するMakita Corporationは、2021年1月に18V充電式の電動ラチェットレンチ DWR180を発売した。
DWR180は、2019年に発売したスライド10.8V電動ラチェットレンチ RW01Zの18V対応モデル。3/8 “と 1/4″の2種類のソケットに対応し、最大締付トルクは47.5N・m、変速パドルスイッチによって0~800min-1の範囲で回転数を調節できる。
2021年2月時点では、各国の海外マキタから販売が行われている。日本マキタからの販売は未定。
DWR180 製品仕様
製品名 | DWR180 |
ソケット径 | 9.5 / 6.35 mm(3/8 “/ 1/4″) |
対応ボルト | 普通ボルト:M5~M12 高力ボルト:M5~M10 |
ナット径 | 対角13mm(1/2 “) |
最大締付トルク | 47.5N・m |
無負荷回転数 | 0~800min-1 |
打撃数 | ソフト:0~2,000min-1 |
重量 | 1.2~1.6 kg |
寸法 | 369×79×87mm |
DWR180の特徴 「3/8″ と 1/4″が付け替えられるソケット構造」
DWR180は、1/4”と3/8”の両方のソケットアダプタを標準装備。押すだけでアダプタが外せるので、幅広いソケットに対応できます。ソケットなしの状態では対角13mmのナットを通すことができます。
1つのラチェットレンチで2種類のソケットサイズに対応できるため、手持ちのラチェットのソケットをそのまま使用することもできます。
電動ラチェットながら、ヘッド高さは25.5mmと取り回しに優れているのも特徴。
最大締付トルクは47.5N・m
電動締結時の最大締付トルクは47.5N・m。回転数は0~800rpmで、他社製品の電動ラチェットレンチよりも早いのが特徴。
ラチェットヘッドの背面には方向選択スイッチが搭載されており、バッテリーが無い状態での手動締め付け・緩めにも対応。
変速パドルスイッチを搭載
DWR180は変速対応のパドルスイッチを搭載。握りやすいグリップと0〜800rpmの速度可変スイッチで作業に応じた速度調整も容易。
スライド10.8Vモデルの18V仕様、日本発売も期待されるが
今回販売されたDWR180は、2019年秋から海外マキタで販売されているRW01Zの18Vモデルです。
製品ラインナップが多くマキタ主力シリーズ待望の18Vモデルであり、世界的に人気の製品となるスペックを持つ製品です。ただし、スライド10.8VのRW01Z販売の時と同じく、現時点では海外マキタのみでの販売が行われる予定となっており日本発売の予告はありません。
この電動ラチェットレンチは、マキタがこれまで得意した建築・土木分野から少し畑違いの製品です。
しかし、本体重量もバッテリー抜き0.86kgの軽量ボディ・汎用性に優れるマキタ18Vバッテリー・3/8″ と 1/4″に対応するソケットアダプタ、これらの製品仕様はマキタが新たにカー産業を開拓する製品として申し分のない商材と言えるでしょう。
ここ最近のマキタは、サンダポリッシャPV300Dのようなカーメンテナンス系の電動工具も展開しているので、18Vモデルの本機こそ日本発売に期待したいところです。