製品企画・開発を行うJNIテック株式会社(本社:茨城県石岡市)は、2021年10月12~14日開催の第12回ツールジャパン EZ-Blustブース内でSmart Cubeアクセサリの展示を行った。寸切りボルトを活用するシンプル&クールなアクセサリでインテリアからオフィスシーン・治工具の作成まで幅広いデザインを実現する。
目次
寸切りボルトを活用するSmart Cubeアクセサリ
製品企画・開発を行うJNIテック株式会社(本社:茨城県石岡市)は、2021年10月12~14日開催の第12回ツールジャパン(会場:千葉県幕張メッセ)EZ-Blustブース内でSmart Cubeアクセサリの展示を行った。
Smart Cubeはインテリアや収納・治工具をデザインする資材で、ホームセンターなどで販売されている寸切りボルトを使用することで思った通りの空間を実現できるのが特徴としている。
ブース内展示では実際にSmart Cubeの使用例のほか、必要な部材が揃ったStarter SETの完成品展示も行われた。
Smart Cubeアクセサリは全部で5種
CUBE
Smart Cubeの基本となるアクセサリです。6面にM12の雌ネジを備えた24mm立方体の形状をしています。
CUBEBASE
躯体への固定穴を備える5面雌ネジのアクセサリです。壁や床への固定に使用します。
CUBE45
底面に雄ネジを備え、斜め45度の1面に雌ネジを備えたアクセサリです。斜め取付や強度確保の支柱のために使用します。
CUBEFREE
1面がスロット構造、スロットの両端2面が特殊ナットはめ込み構造を備えるアクセサリです。
どこからでも割り込ませてSmart Cubeを発展させる事が可能です。
CUBE
HEX16㎜、厚さ4㎜の専用ロックナットです(素材SUS)。通常の薄ナットよりもさらに薄いので、外観を崩すことなくSmart Cubeをロックできます
寸切りボルトにはM12を使用、素材はステンレス推奨
このSMART CUBEの組み立てには最適な長さに切断したM12寸切りボルトを採用しており、一般家庭での使用も想定されている関係上から、耐食性に優れるステンレス寸切りが推奨されています。
M12のステンレス寸切りボルトは、一般家庭やホームセンターで切断加工を行うには若干難がある材料なので、大量に寸切りボルトを使用する場合においては、効率的な切断加工方法も検討しなければいけないかもしません。
少ない本数の切断であれば、ステンレス切断に対応できる金属切断工具でも時間をかけることで対応もできますが、数が多くなる場合は全ねじカッタを使用したいところです。
ただし全ねじカッタは高価な電動工具であり、一般的な全ねじカッタはM12ステンレスの切断に対応していないため、M12ステンレスの切断に対応できる油圧機構を搭載した全ねじカッタが必要です。
ちなみに、Smart Cubeの材質はジュラルミンなので電蝕の影響が気になるところですが、実用上問題になることは無いそうです。ただし、S13Crステンレス(SUS4**)に対しての組み合わせは悪条件となるため1、SUS403は避け、SUS304の使用が良さそうです。
Smart Cubeの作例
建築のプロがデザイン・設計・施工する
インテリアプロジェクト「SMART CUBE-PRO」も始動
DIYが苦手な方や高度なSmart Cubeの組み立てを望む方に向けたSMART CUBE-PROも準備中です。
SMART CUBE-PROのサービスは近日開始予定となっており、下記サービスの提供を予定しています。
- ユーザー様が望むアイテムを3DCADでデザイン、設計を認定技術者へ依頼
- お客様で3DCADでデザイン、設計したアイテムをデータで頂き、組み立て後納品、設置を認定技術者へ依頼
- スターターセットの出張組み立て
- 完成済みスターターセットの納品、設置
- その他完成品のアイテムの販売、設置
- 新築やリフォームを含めたsmart Cubeを使ったインテリアのデザイン、設計、組み立て、設置
また、SMART CUBE-PROの認定技術者、施工店、協力会社も全国的に募集中です。
寸切りボルトのDIY工作をインテリアに昇華させるSmart Cube
寸切りボルトを活用したDIYは普及していますが、そのほとんどがナットで板を止めて置き棚にするまでの用途がほとんどであり、本格的なインテリア資材には一歩及ばずDIYの域に留まる資材だなと感じていました。今回のSmart Cubeは寸切りボルトをインテリアへ昇華させる点が優れたポイントと言えるでしょう。
ただし、寸切りボルトは組立資材として考えると厄介な資材であり、ボルトや資材を挿入する順番を間違えるとネジを回せなくなったり必要な部分にネジ穴を通すことができなくなったりと、ある意味立体パズルにも近い材料です。
ブース内に置いてあった商談机の天然木板&組細工&Smart Cubeテーブルに対して「これを作るのにどれくらいの時間とコストが必要か」と聞いたところ、「相当な時間とコストは必要だった」と明確な回答は避けられてしまったものの、大型するほど複雑化してしまうのは避けられないようです。
類似するコンセプトの組立資材には、製造ラインに多用されるアルミフレームや改善素材のイレクターパイプ(矢崎化工)などもあり、今回のSmart Cubeも同じように現場改善の資材として使用することも可能です。
Smart Cubeは寸切りボルトを使用する一見無骨なアクセサリでありながら、木材やガラスのような非金属の素材と組み合わせることで空間へ自然に溶け込ませることができるので、インテリア資材として考えた場合のポテンシャルは最も高いと言えるのかもしれません。
- 株式会社JNIテック株式会社 企業概要
- 代表者:栗原 修一
- 所在地:茨城県石岡市正上内2-15
- ブランドURL:
https://smart-cube.jp/(閉鎖) - 問い合わせフォーム:
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