電動・エア工具を製造・販売する工機ホールディングス株式会社(本社:東京都港区)は、電動工具ブランド HiKOKI(ハイコーキ)からコードレスリフォーム用丸のこ C1805DBを全国の電動工具取扱販売店などを通じて発売する。18Vバッテリーで動作するサブベース仕様によって際切り作業に対応する。本体希望小売価格は36,300円(税抜)
目次
HiKOKI コードレスリフォーム用丸のこ C1805DB
電動工具ブランド HiKOKIを展開する工機ホールディングス株式会社は、コードレスリフォーム用丸のこ C1805DBを発売します。
C1805DBは、18Vバッテリーで動作するコードレス丸のこです。サブベース仕様と逆傾斜15度による際切り機能を搭載しています。
従来モデル C18DBL比較でモータ回転数が向上し、スーパーチップソー 黒鯱と合わせて約1.8倍の切断スピードと約1.5倍の粘り強さを実現しています。
販売仕様は、本体のみのC1805DB(NN)で販売します。
- C1805DB(NN) 本体のみ 希望小売価格36,300円(税抜)
C1805DB製品仕様 (36Vモデル C3605DB(SK)比較)
製品名 | C1805DB | C3605DB(SK) |
---|---|---|
外観 | ||
のこ刃 | 125mm | 125mm |
最大切り込み深さ | 90°時:47mm 45°時:30mm 逆15°時:20mm |
90°時:47mm 45°時:30mm 逆15°時:20mm |
ベース仕様 | サブベース | サブベース |
回転数 | パワーモード:6,000min-1 サイレントモード:3,000min-1 |
パワーモード:7,000min-1 サイレントモード:3,500min-1 |
動作電圧 | 14.4V/18V | 36V |
重量 | 2.8kg | 2.8kg |
寸法 | 279×240×176mm | 277×236×176mm |
本体価格 | 36,300円(税別) | 39,800円(税別) |
販売年月 | 2023年12月 | 2021年07月 |
製品の特徴
「18Vバッテリーモデルのサブベース仕様コードレス丸ノコ」
C1805DBは、サブベースを備えたリフォーム作業向けのコードレス丸のこです。
サブベースを外して逆15度傾斜にすれば際切りができるようになるので、フローリング張替工事のような床材のリフォーム作業に対応できます。
もちろんサブベースを装着したままにすれば、通常の125mm丸のことしても使用できます。
テーパ形状の追加でスイッチロックの操作性が向上
スイッチロック部分にテーパ形状を追加したことで操作しやすくなりました。
14.4Vユーザーが着目したいコードレス丸ノコ
今回のC1805DBは、リフォーム用に位置付けらるコードレス丸ノコです。
ベースがサブベース仕様でベースの右半分が取り外せる仕様になっているので、逆傾斜15度と合わせてフローリングの壁際切断作業が可能なのですが、この辺りはカタログや製品ページで一切触れられていないので、18V仕様のベース一体型丸ノコを求めている方には注意が必要です。
前モデルのC18DBLはサブベースモデルだったため、18Vモデルの後継と考えればサブベースの説明は不要と思ったのかもしれませんが、36Vモデルでベース一体型モデルとサブベースモデルを出しながら、C1805DBでカタログや製品ページでベース仕様に一切触れていないのは製品仕様を確認したいユーザーに対してちょっと不親切ではないかな、と思っています。
さて、製品仕様的には同社のC3605DB(SK)を18V仕様にしたモデルであり、今回の製品はHiKOKIのラインナップ強化にはあまり影響しない製品だと考えています。カタログ表現上、C18DBLの後継モデルにも見えるのですがマルチボルトバッテリーの機能上事実上の後継はC3605DBのなるため、今回のC1805DBの実態は廉価版の要素が強い製品です。
マルチボルトも登場から6年が経過しており、ほとんどのHiKOKI 18Vプロユーザーはマルチボルトバッテリーを持っていると想定しているので、今回のC1805DBは基本的に無視してもよいでしょう。正直なところ、製品仕様としての純粋な差別化ができていない製品なので、ユーザーや販売店を困惑わせるような製品は出さない方が良いと思っています。
唯一の利点として挙げられるのが、14.4Vバッテリーに対応している点です。取り回しに優れたバッテリーとして14.4Vシリーズを使い続けている方も少なくないので、久々の14.4V対応コードレス丸ノコとしてC14DSL2やC14DBLから買い替える方としては、注目の製品になるでしょう。