リトアニアでMakitaブランドを展開するMAKITA OYは、XGTカタログ2024年版で40Vmaxバッテリ BL4025Fの情報を発表した。 BL4025と同じサイズと容量ながら最大出力を1.4kWに向上する。日本地域での情報公開、販売時期は未定
目次
マキタ 40Vmaxバッテリー BL4025F
MAKITA OYは、40Vmaxバッテリ BL4025Fの製品情報を公開しました。
BL4025Fは、36V-2.5Ahの高出力Fバッテリです。現行のBL4025と同じサイズながら、最大出力を1.1kWから1.4kWに向上しており、高負荷な充電式電動工具にも対応できるようになります。
販売地域は一部の海外地域で予告されており、日本地域での販売時期は不明です。
- BL4025F 未発売製品
BL4025F製品仕様 (BL4025比較)
製品名 | BL4025F | BL4025 |
---|---|---|
外観 | ||
バッテリ容量 | 90Wh (2.5Ah) | 90Wh (2.5Ah) |
最大出力 | 1.4kW | 1.1kW |
シリーズ | 40Vmax | |
重量 | 0.66kg | 0.71kg |
寸法 | 118×77×65mm | 118×77×65mm |
本体価格 | 25,500円(税別) | 27,300円(税別) |
販売年月 | – | 2019年 |
製品の特徴
「最大1.4kW出力の高出力Fバッテリ」
今回発売するBL4025Fバッテリは、36V-2.5Ahの90Whバッテリです。
現行のBL4025バッテリと同じサイズながらも、最大出力が1.1kWから1.4kWに向上しており、ドリルやグラインダなどの高負荷な電動工具でもパワフルな作業を実現できます。
加えて、最大出力は上がりながらもバッテリ重量は0.71kgから0.66kgと軽量化されており、取り回し僅かに向上しています。
Fバッテリは2kW以上だったイメージだが
BL4025Fの最大出力は1.4kWであり、これは21700セルを搭載するBL4040に匹敵する出力仕様となっています。
これを単セルの電流値に計算すると1セル当たり約40Aとなり、18650でこの定格電流に対応するセルは村田とSamsungSDIには無かったと思っていたので、どこのセルを採用したのか興味深いです。
高出力になるほど電動工具パワーが上がりバッテリ容量を早く消耗してしまいますが、ドリルやグラインダのちょい使いの用途などでは使い勝手が向上するかもしれません。この辺りは実際に使ってみないとわからないフィーリングの領域なので、マキタ展示会でのデモ機を触らせてもらいたいところです。
さて、今回のBL4025Fは最大出力は向上したものの、元来Fバッテリを冠する仕様はFバッテリを初めて冠したBL4050Fの2.1kWを基準とするイメージがあったため、1.4kWでFを冠せるなら従来のBL4040もF仕様に分類しても良かったのでは、とも思っています。このあたり、次のカタログのデザインで少し苦慮してしまうだろうなとも思っています。
少し話は逸れてリチウムイオンバッテリー情勢の話となりますが、。マキタは長年、村田製作所のVTCシリーズを使用してきましたが、先日のリチウムイオン電池の不振の報道に関連して、マキタはFシリーズの展開に合わせて、別企業のリチウムイオンセルの採用を進め始めてきているのかな、とも想像しています。
BL4025Fまとめ
マキタ 40Vmaxバッテリー BL4025F
VOLTECHNO製品評価 (4 / 5)
BL4025と同サイズで最大出力が1.4kWに向上したFバッテリ
- 同じサイズで最大出力が向上
- 僅かに軽量化
- コストパフォーマンスは悪化
日本未発売製品