Panasonicから2019年5月に新型のBluetoothスピーカー『EZ37C5』が発売された。Panasonic初となるスピーカーは、コンパクトサイズ5Wスピーカーを搭載したハンディサイズのスピーカーだ。これまでの電動工具メーカーが販売したラジオやスピーカーは、タフネスをウリにした重量で頑丈なタイプが主流だったが、このEZ37C5はどこにでも持ち運べるポータブルタイプのスピーカーとなっている。
目次
タフネスからコンパクトへ、手軽に楽しめるスピーカー
Panasonicが2019年5月に販売したのは14.4V, 18V, 21,6Vに対応するBluetoothスピーカー「EZ37C5」だ。
これまでの電動工具メーカーが販売するBluetoothスピーカーは現場で使用するラジオを元にBluetoothスピーカーの機能を搭載させた発展型で、コンセプトも現場向けのタフネス&大音量のスペックを備えたものが多かった。
EZ37C5では、これまで強襲していた現場向けラジオのコンセプトを一新し、手のひらサイズのコンパクトスピーカーとなっているのが特徴だ。スピーカー出力は5Wと小さいが、現場だけではなく事務所の机や移動時など様々なシチュエーションで使用しやすくなっている
最近では現場作業の騒音が問題になる事も多く、現場作業で流すラジオなどもその例外ではない。コンパクトサイズになったことによって、自分の好きな音楽を周囲の迷惑にならずに楽しめるスピーカーとなっている。
USB端子×2 を搭載、スマホ充電にも対応
EZ75C5にはUSB端子が搭載されており、最大2台までのスマートフォンなどのUSB充電可能な機器に電源を供給する事ができる。
最近の現場管理などではスマホを使って現場の記録ややり取りを行う場合もあるため嬉しい機能と言えるだろう。
USB出力は二端子搭載されているが、最大出力は合計で2Aとなるため注意が必要だ。
ハンドルやフック、フレキシブルに動かせるスピーカー
EZ37C5はコンパクトサイズのスピーカーでありながら、現場でも使用しやすい様々な構造が搭載されている。
持ち運びに便利なハンドルや内蔵フックを使えば現場などでも安定した設置が可能であり、スピーカーもフレキシブルに開閉させることができるため、常に作業者の方向に向けて音楽を流すこともできる。
家電メーカーらしい斬新な構造の現場用スピーカー
今回発売されたEZ37C5はAVC分野を持つPanasonicらしさが溢れる製品だ。
前項でも述べたが、電動工具メーカーが販売するオーディオ機器は「タフネス」のイメージ強く、スマホの普及とBluetoothスピーカーが一般化しても全世代のラジオのコンセプトを強襲する製品が多かった印象だった。
このスピーカーではハンディサイズにすることによって、1現場に1台あれば十分だったラジオスピーカーを作業者1台ごとのスピーカーに落とし込んだのは良い着眼点と言える。スマホで音楽を流すのであれば、やはり各人の好みに合った音楽を聴きたいものだ。
正直な所、電工ユーザー中心のPanasonic電動工具は販路が狭いため、実際に製品を目にする機会が少ないのは残念だが、製品だけのコンセプトだけであれば電動工具ユーザーの目を惹く製品なのは間違いない。堅実でありながら新たなコンセプトに挑戦するPanasonic電動工具に今後も注目したい。