モニターアームを使いた過ぎてディスプレイを改造するほどモニターアーム愛好者になった私ですが、今回、Fleximounts様よりガス圧式ディスプレイアーム M01をご提供いただいたのでレビューしてみたいと思います。
- 安価で使いやすいモニターアーム
- 本体が組み立て済みで設置しやすい
- ディスプレイ可動域が若干狭い
目次
モニターアームとは?
モニターアームとはPCのディスプレイやノートパソコン・タブレットなどを可動式のアームによって可動域を増やすことで、机周りを綺麗にしたり、OA作業を効率化させる事の出来る非常に便利なアイテムです。
モニターを移動できる事がそんなに便利なのか?と思う方もいるかもしれませんが、机上に居座っているディスプレイは、モニターだけではなくモニタースタンドなどが場所を取ってしまい、机上の作業範囲が非常に狭くなってしまいます。これが自由に動かせるようになると机の作業粋を多くとることが出来、さらに体勢に応じた見やすい位置や角度へ手軽に動かすことが出来るなど、パソコンでの作業を快適に行うことが出来ます。
また、モニターアームを使用する時ならではの特徴として、ディスプレイの縦画面表示も簡単に行うことが出来るという点が上げられます。
通常、縦画面表示させるにはピボットと呼ばれる構造に対応したディスプレイが必要ですが、ディスプレイアームを使用すれば簡単に90°回転する事ができるので、わざわざピボットに対応したディスプレイを買いなおす必要もありません。
M01の特徴
FLEXIMOUNTS モニターアーム 液晶ディスプレイアーム ガススプリング式 4軸 10-27インチ 1.5-5kg対応 M01
FLEXIMOUNTS M01はガススプリングを使用した水平垂直可動タイプのモニターアームです。このタイプのモニターアームは名前の通り、水平方向と垂直方向にディスプレイを動かすことができるタイプです。
このM01は比較的安価な価格帯であるのにも関わらずガススプリングを採用している事が特徴です。安価なディスプレイアームの場合スプリングがないため、可動方向が水平だけだったり、高さの調整にはポールのネジ調整が必要なったりと、頻繁にディスプレイを動かす用途には向きません。そのため、垂直方向にも稼働領域があるガススプリングは非常に取り回しが良くなっています。
また、ディスプレイアーム自体にケーブル収納する部分があり、配線周りもすっきりさせることが出来ます。特に、クランプにも配線収納部品が付いている点にも注目です。
ディスプレイアームの取り付け方法には、一般的な机に挟み込むクランプ式の他、机に穴を空けてボルトを通すメグレット式にも対応しているため、必要に応じた2つの取り付け方法を選ぶことができます。
モニターアーム組み立て方法
開封時、M01は机の取り付け部分(ベースブラケット)が分解されているため組み立てが必要になります。今回は机に穴を空けないクランプ式で組み立てたいと思います。
組立方法はしっかりと取扱説明書に記載されており、組み立てに使うボルトや工具類も付属しているため、別途工具を用意する必要はありません。
クランプ式で組み立てるにはベースブラケット2をモニターアームに取り付ける必要があります。ベースブラケットは6角穴ボルトで固定する仕様となっています。
ノブには付属のスポンジを取り付けておきます。
スポンジを取り付けたら先ほどのベースブラケット2にノブ2を取り付けます。机の厚さに応じた適切な位置で固定します。
最後に机にモニターアームを取り付けて、ノブで固定して取り付け完了です。
ディスプレイへの取り付け
モニターへの取り付けは、他のモニターアームへの取り付けと手順は変わりません。ディスプレイにはVESA規格に対応したネジ穴が開いているので、その穴にネジ締めして固定します。
注意点として、モニターアームの取り付けに必要なネジ穴が開いていないディスプレイも存在するので、一応購入前にはディスプレイの裏側を確認しましょう。
M01はVESA 100の取り付け穴に切り込みが入っており、上側のVESA穴にネジを軽く取り付けて、これに引っかけるよう取り付けると簡単にディスプレイを固定することが出来ます。これはなかなかいいアイデア
M01の使用感
実際に使用してみるとFLEXIMOUNTS M01はエルゴトロンのLXシリーズと直接比較しても遜色ない製品だと思います。モニターもスムーズに動きますし、角度調整も問題なく行うことが出来ます。
ただ、アームの根元部分が360°回転できないのがちょっと残念なポイントでしょうか。可動域には影響がありませんが、若干遠回りをさせる必要があります。
もちろんモニターの回転もできます
M01も一般的なディスプレイアームと同じく、画面を回転させることもできます。
垂直方向にも最大40cmほど持ち上げる事ができ、大きめのディスプレイでもちゃんと回転させて縦表示を行うことができます。
FLEXIMOUNTS M01まとめ
水平垂直のモニターアームは高価格帯のものが多いですが、M01はリーズナブルな低価格でありながら非常に高性能なモニターアームとなっています。
外見はプラスチック部分が多くなっていますが、見た目に気になる部分はほとんどなくデザイン面も優秀なので気になる部分がほとんどありません。(むしろアルミがくすむエルゴトロンより見た目はいいのかもしれません)
モニターアームの定番と言えば、国内メーカーのサンコーか米国のエルゴトロンが一般的ですが、今回使ってみた感じではFLEXIMOUNTS(Loctek)製のモニターアームも十分に実用的ですので、モニターアームの選択肢に入れてもいいのでは?と思います。