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2023年12月26日

FLEXIMOUNTSのモニターアーム M01レビュー

FLEXIMOUNTSのモニターアーム M01レビュー

モニターアームを使いた過ぎてディスプレイを改造するほどモニターアーム愛好者になった私ですが、今回、Fleximounts様よりガス圧式ディスプレイアーム M01をご提供いただいたのでレビューしてみたいと思います。

  • 安価で使いやすいモニターアーム
  • 本体が組み立て済みで設置しやすい
  • ディスプレイ可動域が若干狭い

モニターアームとは?

モニターアームとはPCのディスプレイやノートパソコン・タブレットなどを可動式のアームによって可動域を増やすことで、机周りを綺麗にしたり、OA作業を効率化させる事の出来る非常に便利なアイテムです。

モニターを移動できる事がそんなに便利なのか?と思う方もいるかもしれませんが、机上に居座っているディスプレイは、モニターだけではなくモニタースタンドなどが場所を取ってしまい、机上の作業範囲が非常に狭くなってしまいます。これが自由に動かせるようになると机の作業粋を多くとることが出来、さらに体勢に応じた見やすい位置や角度へ手軽に動かすことが出来るなど、パソコンでの作業を快適に行うことが出来ます。

また、モニターアームを使用する時ならではの特徴として、ディスプレイの縦画面表示も簡単に行うことが出来るという点が上げられます。

通常、縦画面表示させるにはピボットと呼ばれる構造に対応したディスプレイが必要ですが、ディスプレイアームを使用すれば簡単に90°回転する事ができるので、わざわざピボットに対応したディスプレイを買いなおす必要もありません。

M01の特徴


FLEXIMOUNTS モニターアーム 液晶ディスプレイアーム ガススプリング式 4軸 10-27インチ 1.5-5kg対応 M01

FLEXIMOUNTS M01はガススプリングを使用した水平垂直可動タイプのモニターアームです。このタイプのモニターアームは名前の通り、水平方向と垂直方向にディスプレイを動かすことができるタイプです。

このM01は比較的安価な価格帯であるのにも関わらずガススプリングを採用している事が特徴です。安価なディスプレイアームの場合スプリングがないため、可動方向が水平だけだったり、高さの調整にはポールのネジ調整が必要なったりと、頻繁にディスプレイを動かす用途には向きません。そのため、垂直方向にも稼働領域があるガススプリングは非常に取り回しが良くなっています。

また、ディスプレイアーム自体にケーブル収納する部分があり、配線周りもすっきりさせることが出来ます。特に、クランプにも配線収納部品が付いている点にも注目です。

ディスプレイアームの取り付け方法には、一般的な机に挟み込むクランプ式の他、机に穴を空けてボルトを通すメグレット式にも対応しているため、必要に応じた2つの取り付け方法を選ぶことができます。

モニターアーム組み立て方法

開封時、M01は机の取り付け部分(ベースブラケット)が分解されているため組み立てが必要になります。今回は机に穴を空けないクランプ式で組み立てたいと思います。

取扱説明書には部品リストの他、組み立て手順も書かれている、日本語で丁寧に記載されているためわかりやすい。

組立方法はしっかりと取扱説明書に記載されており、組み立てに使うボルトや工具類も付属しているため、別途工具を用意する必要はありません。

部品・工具はアルファベット別の袋に小分けされており、どれがどの部品なのか分かりやすい。取扱説明書には+ドライバーが必要と書いてあるがHのレンチが+ドライバーにもなっているため工具の準備は不要

クランプ式で組み立てるにはベースブラケット2をモニターアームに取り付ける必要があります。ベースブラケットは6角穴ボルトで固定する仕様となっています。

ベースブラケットをアーム本体に取り付けたところ。

ノブには付属のスポンジを取り付けておきます。

付属のスポンジをノブの尖端に取り付ける。スポンジには切れ込みが入っているので綺麗に剥がせる
スポンジを張り付けたところ。

スポンジを取り付けたら先ほどのベースブラケット2にノブ2を取り付けます。机の厚さに応じた適切な位置で固定します。

ブラケットにノブを取り付けたところ。机の厚さに応じてノブの固定位置を調節できる。

最後に机にモニターアームを取り付けて、ノブで固定して取り付け完了です。

机への取り付けはノブを締め付けて固定する。ブラケットの剛性は高く、締め付けても変形やひずみなどがほとんどない

ディスプレイへの取り付け

モニターへの取り付けは、他のモニターアームへの取り付けと手順は変わりません。ディスプレイにはVESA規格に対応したネジ穴が開いているので、その穴にネジ締めして固定します。

注意点として、モニターアームの取り付けに必要なネジ穴が開いていないディスプレイも存在するので、一応購入前にはディスプレイの裏側を確認しましょう。

M01はVESA 100の取り付け穴に切り込みが入っており、上側のVESA穴にネジを軽く取り付けて、これに引っかけるよう取り付けると簡単にディスプレイを固定することが出来ます。これはなかなかいいアイデア

4つのネジ穴のうち上2つのネジ穴にネジをつける。この時、全て締め付けず緩めておく
モニターアームの固定部分のネジ穴くぼみ部分にネジ頭を引っかけるように置く。
ネジ頭をアームに引っかけたところ。これでディスプレイから手を放しても落ちない
あとは残った下の2本のネジも締め付ける。上を先に締めると下のネジ穴がずれてネジ穴が入らなくなるため、先に下のネジを取り付けたほうが良い

M01の使用感

実際に使用してみるとFLEXIMOUNTS M01はエルゴトロンのLXシリーズと直接比較しても遜色ない製品だと思います。モニターもスムーズに動きますし、角度調整も問題なく行うことが出来ます。

ただ、アームの根元部分が360°回転できないのがちょっと残念なポイントでしょうか。可動域には影響がありませんが、若干遠回りをさせる必要があります。

もちろんモニターの回転もできます

M01も一般的なディスプレイアームと同じく、画面を回転させることもできます。

垂直方向にも最大40cmほど持ち上げる事ができ、大きめのディスプレイでもちゃんと回転させて縦表示を行うことができます。

通常の横ディスプレイ、画面は広いが余白が多くスクロールしなくてはいけない。
縦画面にしてみたところ。画面の余白が減り一枚のディスプレイで色んな情報を見る事ができる、webサイト観覧の他、Excelデータシートの確認にも便利

FLEXIMOUNTS M01まとめ

モニターアームを使えば、必要に応じてモニターを机の横にずらして作業場所を確保することもできる。

水平垂直のモニターアームは高価格帯のものが多いですが、M01はリーズナブルな低価格でありながら非常に高性能なモニターアームとなっています。

外見はプラスチック部分が多くなっていますが、見た目に気になる部分はほとんどなくデザイン面も優秀なので気になる部分がほとんどありません。(むしろアルミがくすむエルゴトロンより見た目はいいのかもしれません)

モニターアームの定番と言えば、国内メーカーのサンコーか米国のエルゴトロンが一般的ですが、今回使ってみた感じではFLEXIMOUNTS(Loctek)製のモニターアームも十分に実用的ですので、モニターアームの選択肢に入れてもいいのでは?と思います。

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