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2021年10月19日

ドライバドリルとは

ドライバドリルとは

ドライバドリルとは穴を空ける電動工具

参考:マキタDF001Gカタログ

ドライバドリルはドリルビットや木工錐を装着して穴あけを行う電動工具です。プラスビットなどのネジ頭に勘合するビットを付ければネジの締付けもできるので、インパクトドライバと同じように幅広い作業ができます。

最大締め付けトルクはインパクトドライバの半分ほどですが、高いトルクを継続的にかけ続けることができるので、締付作業よりも穴あけ作業などに適しています。

もちろんネジの締付けにも使用できます。ただし、長く太い木ネジの締付けやボルト締結には適していないので、小さいビスまでのねじ締めに使用するのがおすすめです。

プロ用途では、負荷の高い座彫り穴あけホールソーを使った大型穴あけなどに使われます。

参考:マキタHP001Gカタログ
参考:マキタHP001Gカタログ

クラッチで締付け力が管理できる

電動ドリルの穴あけ

ドライバドリルにはクラッチが搭載されているので、インパクトが苦手とするネジ頭の高さを揃えた奇麗な締め付けを行うことができます。

クラッチ機能とは負荷が高くなったところでモーターからビットに伝わる回転を空回りさせてネジの締めすぎを防ぐことができる機能です。この機能はインパクトドライバにない機能なので、大量のねじを同じような高さで打ち込む場合などに使用する機能です

しかし、木材は均一な材料ではないので、年輪や節によって微妙にネジ締めに必要な力が変わってしまうことがあります。クラッチを使っているからと同じような締め付けができる訳ではないので過信は禁物です。

ドライバドリルでネジ締めするときの注意点

ドライバドリルは高いトルクで締め付けを行う製品なので、相手材が固定されていない場合には相手材を振り回してしまう場合があるので注意しましょう。

例えば、木材にネジを打ち込んでいる時を考えてみましょう。締付ける木材側をしっかりと固定していないと、ネジを締めつける代わりに木材側がぐるぐる回ってしまう場合があります。そうなると作業者や周囲の人に危険が及んでしまうので、締付ける材料が固定されているかの確認が必要です。

ドライバドリルの選び方

ドライバドリルには形状やパワーなどでさまざまな種類があります。家具組立てに使う手軽なドリルから、建築作業まで使う高出力ドリルもあるので、用途に合った適切なドリルを選びましょう。

形状で選ぶ

ドリルを形状で分けると「ミニドリル」「ペンドリル」「ピストル型」の3つの種類があります。

  • ミニドリル
    コンパクトで取り回しに優れる小型ドライバー。家具組立てに最適。バッテリー内臓式なので大型の充電器やバッテリー着脱の手間が無く使いやすい。パワーは控えめなので本格的なDIY作業には不向き
  • ペンドリル
    折り曲げ式のスティックドライバー。パワーは低いもののクラッチや変速レバーなどプロ向けモデルと同等の機能を持つ。家具組立てから簡単なDIYまで使用できる手軽な本格ドライバドリル。パワーは比較的あるもののスピードは遅い
  • ピストル型
    一般的なドライバドリル形状、DIYモデルからプロ向けモデルまで最も種類が多い。クラッチ機能や変速レバーなどを備え、DIYからプロ業務に使う大口径穴あけ作業まで対応できる。

パワーで選ぶ

ドライバドリルはパワーが大きければ大きいほどさまざまな作業を行うことができます。基本的にはドライバドリルの穴あけ作業は大は小を兼ねるので、モーター出力が大きく締付トルク値が高いほど快適に作業を行うことができます。

パワーが大きいほど価格が高くなって重くて大きくなるため、どんな作業を行うかを確認してから選ぶのがおすすめです。パワーの目安としては以下のようになります。

  • ~30N・m 一般的な木工DIY全般
  • ~60N・m 鉄工穴あけ・太径ドリルビット
  • 80N・m~ ホールソーサイディング穴あけ・座彫り

チャック形状で選ぶ

ドライバドリルのビットの保持構造には4つの種類があり、そのうち現在販売されているのは上画像の3種類です。

  • ビットスリーブ
    インパクトドライバと同じ六角形状のビットを保持する方式。ドリルビットはインパクトと共通の六角ビットドリルを使う。構造上、6mm以上の太いドリルビットの取り付けに向かないのでパワーが低いドライバドリルに採用されている。
  • ワンスリーブチャック
    先端のチャックを回してビットを固定する方式。最近のドライバドリルはほとんどこの方式を採用している。チャックを片手で持ってビット交換できるので便利。
  • キーレスチャック
    少し古いドライバドリルや低価格帯のドライバドリルに採用されている方式。チャックが前後に別れていて、両手で回して固定するのでビット交換に少しコツが必要。

ドライバドリルおすすめ製品

DIY向けおすすめモデル

HiKOKI FDS12DAL コードレスドライバドリル

穴あけ能力 直径:29mm 先端形状 ワンスリーブチャック
最大締付トルク 36N・m 無負荷回転数 1,400min-1
寸法 166×217×65mm 重量 1.1kg

Primero IDR-72AZA 充電式インパクトドライバー

穴あけ能力 先端形状 キーレスチャック
最大締付トルク 約4.5N・m 無負荷回転数 400min-1
寸法 175×200×55mm 重量 0.8kg

Primero IDR-72AZA 充電式インパクトドライバー

穴あけ能力 木工:10mm 先端形状 ワンスリーブチャック
最大締付トルク 7.8N・m 無負荷回転数 500min-1
寸法 200×170×55mm 重量 0.95kg

EARTH MAN DDR-144LiB 充電式 2スピードドリルドライバー

穴あけ能力 先端形状 キーレスチャック
最大締付トルク 18N・m 無負荷回転数 1,500min-1
寸法 重量 2.0kg

プロ向けおすすめモデル

マキタ DF332D 充電式ドライバドリル

穴あけ能力 木工:28mm 先端形状 ワンスリーブチャック
最大締付トルク 32N・m 無負荷回転数 1,500min-1
寸法 236×154×65mm 重量 1.1kg

マキタ DF481DRGX 充電式ドライバドリル

穴あけ能力 木工:76mm 先端形状 ワンスリーブチャック
最大締付トルク 125N·m 無負荷回転数 2,100min-1
寸法 266×205×79mm 重量 2.3kg

HiKOKI DS36DA コードレスドライバドリル

穴あけ能力 木工:102mm 先端形状 ワンスリーブチャック
最大締付トルク 138N·m 無負荷回転数 2,100min-1
寸法 262×204×78mm 重量 2.3kg
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