京セラインダストリアルツールズ株式会社(社長:鈴木 健二郎)は、2021年6月8日(火)に圧倒的な切断スピードと優れた切断能力を備え、マルチツールブレード規格の最上位グレードであるSTARLOCK MAXの先端工具(ブレード)対応の充電式マルチツール DMT11XRを発売する。
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京セラ 充電式マルチツール DMT11XR
京セラインダストリアルツールズ株式会社は、充電式マルチツール DMT11XRを2021年6月8日(火)から発売します。
DMT11XRは、マルチツールブレード規格の最上位グレードのSTARLOCK MAXに対応し、コンパクトでパワフルなブラシレス分割コアモーターの搭載によって負荷のかかる作業から造作作業まで、現場の作業効率の向上させる高い性能を持った充電式マルチツールです。
さらに、角度を決めて作業がしやすいボディ形状とショートボディにより、高精度な造作作業が可能で圧倒的な扱いやすさを実現しています。
木工・金属用ブレードとサンディングパッドと三角ペーパーが付属。販売仕様は充電器・バッテリー付属仕様と本体のみ仕様の2仕様で販売します。
- DMT11XR 充電器 UBC-1802L・バッテリーB-1850LA・キャリングケース付属 希望小売価格64,000円(税抜)
- DMT11XR 本体のみ 希望小売価格37,000円(税抜)
DMT11XR製品仕様 (マキタ TM52D比較)
製品名 | DMT11XR | TM52D |
外観 | ||
先端工具振角度 | 2.8°(左右1.4°) | 3.6°(左右1.8°) |
無負荷振動数 | 6,000~20,000min-1 | 10,000~20,000min-1 |
バッテリー | 18V | |
重量 | 1.9kg | 1.7~2.0kg |
寸法 | 299×80×120mm | 322×95×126mm |
製品の特徴「STARLOCK MAX対応の充電式マルチツール」
DMT11XRは、マルチツールブレード規格の最上位グレードSTARLOCK MAXに対応しています。
先端工具(ブレード)の取り付けはヘッド部の横にあるワンタッチボタンを押すだけで装着できます。
取り外しは、クランプレバーを引き上げるだけで工具を使わず先端工具(ブレード)の交換ができます。また、取り付け角度は作業に合わせて30度刻みで360度取付けが可能です。
BOSCH・マキタに続き、京セラインダストリアルツールズがSTARLOCKに対応するマルチツールを展開する国内3社目のメーカーになりました。
STARLOCK MAX規格は、従来マルチツールのOIS規格のブレードの装着には対応していません。
高精度の作業が可能なボディ形状&ショートボディ
コンパクトでパワフルなブラシレス分割コアモーターのパワーを、ロスすることなく先端工具(ブレード)に伝える高い保持力により、圧倒的な切断スピードと優れた切断能力を実現しています。
用途や対象物に合わせて回転数を調節する変速ダイヤル機能
用途や対象物に合わせて回転数を調節する変速ダイヤル機能を備えています。
薄暗い場所でも手もとを明るく照らすLEDライト
薄暗い場所でも手もとを明るく照らすLEDライトを搭載。
マキタTD52Dの対抗馬となるか、期待の製品
今回のDMT11XRは、まさかの京セラのマルチツールとして話題の製品となりそうです。
STARLOCK MAX対応のマルチツールとしては、今年の2月に発売したマキタ TM52Dが発売以降、現在でも品薄予約待ちの状態が続いています。単純にSTARLOCKマルチツールに興味がある方であれば、二番目の選択肢として京セラマルチツールを選択肢に入るでしょう。
ただし、製品仕様上の振動角度はマキタ TM52Dが3.6°に対し京セラ DMT11XRは2.8°と狭いので、純粋な作業スピードではマキタに軍配が上がると予想されます。一応、京セラマルチツールは振動数を6,000min-1まで下げられるので精密な作業に向くのが利点と言えるでしょう。
京セラがSTARLOCKマルチツールを開発した点については「新しいマルチツールを作っていたらブレード規格の都合上STARLOCKに対応せざるを得なかった」な背景がありそうですが、正直なところ「京セラがSTARLOCKのマルチツールを出した」驚きに加えて「HiKOKIより先に京セラがSTARLOCKマルチツールを出してしまった」ことにも驚かされています。
さて、純粋な製品ラインナップではマキタ・HiKOKIに及ばない京セラインダストリアルツールズブランドですが、家庭用園芸機器のRYOBIブランドと共通でバッテリーが使用できるので、仕事ではマルチツール・プライベートではRYOBI園芸機器と使い分けることにすれば、京セラバッテリーシリーズを新たに購入する理由付けにできるかもしれません。
もちそん、最近は京セラブランドのプロ向け電動工具の拡充も進みつつあるので、今後に製品展開に期待するつもりで京セラマルチツールから京セラブランド電動工具を試してみるのも良いかもしれません。