
電動工具を製造・販売する株式会社マキタ(本社:愛知県安城市)は2021年2月に新型の18V対応 充電式マルチツール TM52Dを発売する。スターロックマックス対応によって高出力の切断・研削作業に対応する。
目次
スターロック対応マルチツール TM52D

電動工具を製造・販売する株式会社マキタは、2021年2月に新型の18V対応 充電式マルチツール TM52Dを発売する。
TM52Dは、マキタ初のスターロックマックスに対応する新型の充電式マルチツール。マルチツール規格の最上位ブレードスターロックマックスに対応し、確実なブレード保持機構と高い作業能力を搭載しているのが特徴。
販売仕様はバッテリ・充電器付属のTM52DRGと本体のみのTM52DZで販売される。

- TM52DRG 63,500円(税抜)
バッテリBL1860B・充電器DC18RF・ケース付属 - TM52DZ 34,000円(税抜)
本体のみ
TM52D 製品仕様 (従来機種 TM51D比較)
製品名 | TM52D | TM51D |
外観 | ![]() |
![]() |
先端工具振角度 | 3.6°(左右1.8°) | 3.2°(左右1.6°) |
無負荷振動数 | 10,000~20,000min-1 | 6,000~20,000min-1 |
バッテリー | 18V | |
重量 | 1.7~2.0kg | 2.2kg |
寸法 | 322×95×126mm | 340×80×122mm |

製品の特徴「マキタ初のスターロック対応マルチツール」

TM52Dは、マキタ初のスターロックシステム対応のマルチツールです。最上位規格スターロックマックスに対応しています。
スターロックシステムシステムのブレードは確実な保持構造による切断能力の向上が実現されており、従来のマルチツールよりも高性能になっているのが特徴です。
現在、マルチツールはBOSCHがマルチツール初期に展開されたOIS規格と呼ばれるブレードに対応している製品が流通しています。ブレード自体はOISの後継規格となるスターロック対応のブレードが主流になっていて、市販されているマルチツールブレードもOIS規格に準じた製品への置き換えが進んでいます。
マルチツールを発売する国内電動工具メーカーは、長らくOIS規格のマルチツールしか発売していませんでしたが、今回のマキタTM52Dの発売により、マルチツールは一気にスターロックシステムに移行すると予想されます。

ブレードの取り付け部が盛り上がっているのが特徴。主要なマルチツールブレードメーカーはスターロック規格への置き換えを進めている。
圧倒的な低振動2.5m/s2を実現する3つの防振構造

TM52Dは、二重ハウジング・クッション・制御ダンパの3つの防振構造によって圧倒的な低振動2.5m/s2を実現しています。
振動が少ないので手元もぶれずに安定した切断が出来るようになり、長時間使用しても疲れにくい作業が行えるようになります。
振動角度が3.6度にアップ、高能率作業に対応

振動角が従来マルチツールの3.2度から3.6度にアップ。モータ出力向上で長いブレードにも対応したことで切断スピードも大幅アップ。
モータをヘッド部に配置、握りやすい169mm細径グリップ

モータをヘッド部分に搭載したことでグリップ部分がスリム化、従来モデル-26mmの周長169mmの握りやすい細径グリップで取り回し性が向上
工具レスブレード交換

ブレードの交換はツールレス。ホルダボルトを差し込んでレバーを閉じるだけの簡単2アクションロック構造。
ブレードも新展開、豊富な先端工具で多彩な作業に対応

作業能力の向上と堅牢なブレード保持構造で従来マルチツール以上に多様な作業に対応。
スターロックマックスブレードの装着によって作業効率が大幅アップ。
ついに待望のマキタ新型マルチツールの発売が決定

マキタは2019年11月に本製品に該当する特許を出願されており、その意匠図のなかにスターロック規格に対応するマルチツールの存在が確認できたため、販売開始が期待されていました。
マキタのマルチツールはTM51Dは販売から6年が経過しており、モデルチェンジが期待された製品です。スターロックマックスは従来のOISブレード比で30倍の作業スピードアップも謳う規格であり、今以上の効率的な切断・研磨作業と柔軟なブレード取り付け構造による利便性の向上に期待されます。