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電動工具を製造・販売する株式会社マキタ(本社:愛知県安城市)は、2021年11月に充電式ヒートガン HG181Dを発表する。マキタの18Vバッテリーで動作し最大温度550度の製品仕様を備える。
目次
マキタ 充電式ヒートガン HG181D
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電動工具を製造・販売する株式会社マキタは、2021年2月に充電式18Vシリーズ 充電式ヒートガン HG181Dを発売します。本体希望小売価格は21,500円(税抜)
HG181Dはマキタ初の充電式ヒートガンで、18Vバッテリーによる動作と無段階温度調整機能と最大温度550度の製品仕様を備えています。1充電当たりの作業量は最大温度設定の550度-風量200L/min時で約21分。
販売仕様はケース・付属品のHG181DZKで展開します。
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- HG181DZK ケース・付属品 希望小売価格21,500円(税抜)
HG181Dの製品仕様
製品名 | HG181D |
---|---|
外観 |
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温度 | 環境温度~550℃ |
風量 | 風量1:120L/min 風量2:200/min |
ノズル径 | 34.5mm |
バッテリー | 18V |
重量 | 1.3kg |
寸法 | 173×79×255mm |
本体価格 | 21,500円(税抜) |
販売年月 | 2022年2月 |
HG181Dの特徴
「マキタ初の充電式ヒートガン」
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HG181Dはマキタ充電式シリーズ初の充電式ヒートガンです。
18V充電式モデルながらも、最大温度は550℃・最大風量200L/minの仕様を備え、カッティングシート作業や防水シート施工などの幅広い用途に対応します。
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無段階温度切り替えで送風から550℃まで幅広い送風に対応
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温度調整は無段階のダイヤルを備え、室温から最大温度仕様の550℃まで幅広い温度の吐出に対応します。低温送風も可能なので、紙素材のテープ剥がしや樹脂素材の曲げ加工まで幅広い作業に対応します。
風量は2段階切替で120L/minと200L/minを切り替え可能。細かい部分から広い部分の送風までカバーします。
まとめ:電源コード式に比べればやはり非力、機動力の高さに注目
18V充電式ヒートガンに関しては消費電力が300~500Wしかない仕様なので、1kW級の電源コード式ヒートガンと比べてしまえば風量で非力なヒートガンです。温度に関しては問題ありませんが、風量が倍近く違うので、熱容量の大きい金属・石材への作業では若干作業効率が低下してしまうかもしれません。
とは言うものの、筆者はミルウォーキーのM18ヒートガン使用していて、実際に充電式ヒートガンで困ったことはほとんどありません。むしろ電源コード周りを考慮しなくて済む手軽さにありがたみを感じています。一応AC電源のヒートガンも持ってはいますが、使用する機会はほとんど無くなりました。
充電式ヒートガンに関しては、アストロプロダクツ・京セラ・ミルウォーキーなどいくつかの工具メーカーが数年前から取扱いを行っていますが、マキタが充電式ヒートガンの取り扱いを始めたことに対するユーザーの反響は特に大きく、ある意味、充電式工具の強みは、製品そのものの仕様よりもブランド力・製品展開力が重要だと改めて印象付けられました。
実際の用途に関しても、マキタが充電式ヒートガンを取り扱ったことで「充電式ヒートガン」にカテゴライズされる製品の敷居は下がり、建設業に限らず運送業や事務用途など幅広い業種でマキタ充電式ヒートガンが普及するようになるかもしれません。
話は変わりますが、隠れた使い方としてドライヤー的な用途を期待している方も多いと思います。
HG181Dは無段階温調なので温度を落とせばドライヤーとして使用できないことは無いと思いますが、一般的なドライヤーは風量1,000L/min以上の仕様を備えており、それに対し充電式ヒートガンの風量200L/minでは低すぎるため、快適に髪を乾かすことはできないでしょう。バッテリー機器で髪を乾かす用途を考えているなら、ブロワを使って送風のみで乾かすのがおすすめです。
よく比較される工具
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2021年9月発売
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2018年発売