電動工具を製造・販売する株式会社マキタ(本社:愛知県安城市)は、2021年4月に新型の40Vmaxバッテリー対応の充電式スタンドライト ML008Gを発売する。40Vmax/14.4V/18V/AC電源の4電源に対応し、最大光束10,000lmの仕様を備える。本体希望販売価格は54,500円(税抜)
目次
マキタ 充電式スタンドライト ML008G
電動工具を製造・販売する株式会社マキタは、2021年4月に新型の40Vmaxバッテリー対応 充電式スタンドライト ML008Gを発売します。
ML008Gは、2019年12月に発売したML809の後継モデルで40Vmaxバッテリーでの動作に対応した充電式のスタンドライトです。
最大光束10,000lmの明るさを備え、前方向 約9.7m・横方向 約11.4mの範囲を照射できます。40Vmaxバッテリー対応により1充電あたりの連続点灯時間は最大約3時間まで向上し、電源の取りにくい場所での夜間作業に活用できます。
販売仕様は本体のみ仕様のML008Gで販売され、充電器・バッテリーは別売りです。
- ML008G 本体のみ 希望小売価格54,500円(税抜)
製品仕様 (前機種 比較)
製品名 | ML008G | ML809 |
---|---|---|
外観 | ||
LED構成 | 96灯 96W | 96灯 100.8W |
照度 | 強:4,300lx 中:1,900lx 弱:1,000lx |
強:3,800lx 中:1,500lx 弱: 800lx |
光束 | 強:10,000 中: 4,000 弱: 2,000 |
強:10,000 中: 4,000 弱: 2,000 |
最大連続点灯時間 (強モード時) |
約3時間(BL4050F×2) | 約50分(BL1860B×2) |
防じん防水 | IP56 | IP56 |
バッテリー | 40Vmax/14.4V/18V/AC100V | 14.4V/18V/AC100V |
重量 | 6.9kg | 5.6kg |
寸法 | ハンドルを倒した時 248×399×305mm ハンドルを立てた時 248×399×430mm |
ハンドルを倒した時 249×370×278mm ハンドルを立てた時 249×370×370mm |
本体価格 | 54,500円(税別) | 39,500円(税別) |
販売年月 | 2022年06月 | 2019年12月 |
製品の特徴
「40Vmax対応の10,000lmスタンドライト」
ML008Gは最大光束10,000lmの充電式スタンドライトです。
前方向 約9.7m・横方向 約11.4mの範囲を照射できるので、屋外現場や電灯の使えない倉庫作業など広い現場を1台で対応させることができます。
40Vmaxバッテリー対応によって大型高出力バッテリー BL4050Fを2本装着できるようになり、強モードでの連続点灯時間約3時間の動作にも対応します。
キャリングハンドル・角度調整240°などの構造を搭載
ライトを照らす方向を調節できる240度範囲の無段階調節構造や持ち運びに便利な折り畳みキャリングハンドル構造を備えています。
HiKOKI コードレスワークライト UB18DDとの比較
電動工具バッテリーの装着に対応する10,000lm級の充電式ライトでマキタ ML008Gと競合する製品はHiKOKI コードレスワークライトUB18DDです。
光量や製品体積・価格などを総合的に比較すると、製品仕様として圧倒的に優位なのはHiKOKI UB18DDです。
光束量は同じ仕様であるものの調光機能が無段階である点や、製品重量が3kg近軽い点、製品体積も小さい点、そして小売価格設定が半額程度である点を考慮すると、HiKOKI UB18DD一択です。
製品名 | ML008G | UB18DD |
---|---|---|
外観 | ||
LED構成 | 96灯 96W | 216灯 |
照度 | 強:4,300lx 中:1,900lx 弱:1,000lx |
– |
光束 | 強:10,000lm 中: 4,000lm 弱: 2,000lm |
1,000~10,000lm (無段階調光) |
最大連続点灯時間 (最大光量時) |
約3時間(BL4050F×2) | 約1.8時間(BSL36B18) |
USB出力 | × | 5V-1.0A |
防水防じん | IP65 | IP65 |
電源 | 40Vmax/14.4V/18V/AC100V | 18V/AC100V |
重量 | 6.9kg | 4.1kg |
寸法 | ハンドルを倒した時 248×399×305mm ハンドルを立てた時 248×399×430mm |
314×148×323mm |
本体価格 | 54,500円(税別) | 27,000円(税別) |
販売年月 | 2022年06月 | 2022年3月 |
価格の高さが大きなネック、昨今の値上げ事情を含めても高い
ML008Gですが、正直なところ40Vmaxバッテリ対応だけの仕様にしては価格設定が強気すぎる、と言った印象です。
ライトは電動工具に比べ製品寿命の長い製品なので、長期間使うことを考えれば目を瞑ることはできるかもしれませんが、やはり初期費用の観点では競合HiKOKIのUB18DDが半値価格設定である点や、昨今のポータブル電源の普及などの考慮すると、マキタバッテリーが使えるからとこの価格設定を受け入れさせることは難しいと言わざるを得ません。
この価格設定は値上げ前提の価格であることは理解しますが、従来モデルのML809と機能仕様的な大きな違いも無いので、ここまでの値上がりを既存のマキタユーザーに受け入れろと言うのは無理があるでしょう。
40Vmaxバッテリーの対応製品を増やすマキタの取り組み自体は評価していますが、それと同時に、全ての製品にマキタバッテリーを対応させることはコストや仕様的に無理があることも憂惧しています。他社・他業界水準のコストが実現できないのであれば、別の方法を模索した方がユーザーにとって良いのではないか、と考えています。
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