電動工具を製造・販売する株式会社マキタ(本社:愛知県安城市)は、2024年1月に充電式鉄筋カッタ SC001Gを発売する。40Vmaxバッテリー搭載により切断スピードが約65%向上し全長も短縮した。本体標準小売価格は302,000円(税抜)
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マキタ 充電式鉄筋カッタ SC001G
電動工具を製造・販売する株式会社マキタは、2024年1月に充電式鉄筋カッタ SC001Gを発売します。
SC001Gは、油圧でカッターブロックを駆動して異形鉄筋を切断する電動工具です。
40Vmaxバッテリー対応により、従来18Vモデル比で65%の高速化となる約1.7秒での切断(Φ16mm)を実現しながらも、39mmの全長短縮によって取り回しも向上しています。
販売仕様はケースが付属するSC001GZKを展開し、バッテリ充電器は別売です。
- SC001GZK 本体のみ 希望小売価格302,000円(税抜)
SC001G製品仕様(18Vモデル SC163D比較)
製品名 | SC001G | SC163D |
---|---|---|
外観 | ||
切断能力 | Φ3~16mm | Φ3~16mm |
モータ | ブラシレスモータ | ブラシレスモータ |
バッテリー | 40Vmax | 18V |
重量 | 6.0kg | 6.9kg |
寸法 | 321×103×285mm | 360×108×276mm |
本体価格 | 302,000円(税別) | 238,000円(税別) |
販売年月 | 2024年01月 | 2018年7月 |
製品の特徴
「40Vmaxバッテリ搭載でΦ16mm鉄筋を約1.7秒で高速切断」
SC001Gは、40Vmaxバッテリー搭載によって従来18Vモデルよりも切断スピードが向上したモデルです。
従来18Vモデル SC163D比較で約65%の切断スピードアップを実現しており、Φ16mm鉄筋1本切断あたり約1.7秒の高速切断を可能とします。
従来18Vモデルより全長短縮で取り回しが向上
切断スピードが向上しながらも、本体ヘッド部の全長は321mmのコンパクト化を実現。従来18Vモデルから39mm短縮しています。
また重量もバッテリー込み6.9kgから6.0kgまで軽量化しており取り回し性が向上しています。
ヘッド部360°回転で幅広い作業シーンに対応
切断時の飛散を防ぐプロテクター搭載
製品はOgura コードレス鉄筋カッター HCC-F1640がベース
本製品はマキタが開発した製品ではなく、株式会社オグラがマキタドライバドリルを転用して油圧ユニットを付けた製品をマキタがOEM品として発売している製品となります。
オグラの製品形名はHCC-F1640となっており、製品の刻印はOguraロゴとなりますが設定価格が238,000円 (税別)で実勢価格200,000万前後で販売が行われています。今回のマキタ SC001Gの実勢の販売価格は220,000円くらいになると予想しているので、購入方法に問題が無ければオグラブランド製品を直接手配した方が少しお徳かもしれません。
この辺りのOEM製品の販売に手法ついては色々と複雑なのですが、マキタとしてはユーザーに対して「こういう製品もマキタで揃いますよ」と言いたいためにこの手の製品販売を行っている節があり、実際に売れるのはマキタブランド品でもオグラブランド品でもどちらでもよく、マキタバッテリーでの囲い込みさえできれば良いものと予想しています。
その場合、価格で優れるオグラブランド一択になると言えばそうでもなく、マキタブランド品の場合においては、マキタ取扱実店舗でオグラの鉄筋カッタが購入できるようになるとか、マキタルートの修理依頼ができるようになるなど、価格以外のメリットもいくつかあります。その辺りは、価格で優れるオグラかサービスに優れるマキタかで何のメリットを受けるか選べることでユーザの選択肢が増えているとも言えます。
この辺りの考え方は、大手工具メーカーによるOEMであれば例外なく全て良い、と言えるわけでもないのですが、マキタのOEM品に関しては、マキタが自社ブランドを掲げることによるある種のメリットも存在する、と捉えてみるのも良いかもしれません。
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2020年7月発売