Makita Werkzeug GmbHは、2024年11月にRotary Laser SKR001を発表した。充電式の回転レーザーレベルで40Vmax、18V、スライド10.8Vの3バッテリーで動作する。日本地域での販売は未定。
記事内で紹介する製品は海外地域の製品情報を元に構成しており一部不正確な内容を含んでおります。本製品の日本での正規販売は行われていません。マキタ日本法人及びマキタ取扱店へのお問い合わせはお控え下さい。
目次
Makita Rechargeable Rotary Laser SKR001
Makita Werkzeug GmbHは、公式サイト上でRechargeable Rotary Laser SKR001の情報を公開しました。
SKR001は、リチウムイオンバッテリー充電式の回転レーザーレベルです。
最大直径800m範囲までのレベル出し作業に対応しており、精度は0.5°/10mの製品仕様を備えています。
対応バッテリーはマキタ40Vmax、18V、スライド10.8Vの3種類に対応しています。
販売地域は欧州を含む一部の海外地域に限られており、日本国内での販売は未定です。
製品仕様
製品名 | SKR001 |
---|---|
外観 | |
測定範囲 | 800m |
水平精度 | 水平:0.5mm/10m 垂直:0.75mm/10m |
水平調整範囲 | 5° |
レーザー回転スピード | 300, 450, 600min-1 |
バッテリー | 40Vmax, 18V, スライド10.8V |
重量 | 4.2~4.9kg |
寸法 | 251×250×309mm |
本体価格 | – |
販売年月 | – |
製品の特徴
「マキタ現行3バッテリーに対応する充電式回転レベルレーザー」
SKR001は、マキタリチウムイオンバッテリーで動作する充電式の回転レーザーレベルです。
現行マキタバッテリーである40Vmax(XGT)と18V(LXT)とスライド10.8V(CXT)の3種類の動作が可能で、40Vmax BL4040装着時には1充電で最大180時間の連続稼働に対応します。
製品の存在自体は2024年春から確認
今回の回転式レーザーレベル SKR001の情報は2024年の春ごろから確認しており、その時は何故か3Dモデルデータのみの外観図で製品写真は長らく確認できなかったのですが、今回高解像度の製品写真が確認できたので、発売間近の状態になったと予想しています。
回転レベルレーザーは主に土木や躯体工事に用いられる計測機器であり、電動工具メーカーのマキタとしてはあまり馴染みのない製品です。一応、前機種としてはSelf Levelling Rotation Laser SKR200が一部海外地域で販売されています。
回転レベルレーザーは海外地域で販売されている製品で、日本市場で発売されるかは難しい製品です。一応、国内市場においても回転式レーザーレベルを販売するメーカーは存在しており、ソキアの自動整準レベルプレーナーやタジマ ローテ―ティングレーザーなどが今回のSKR001と同じ回転式レーザーレベルとして販売を行っています。
製品の個人的な意見として、この手の1充電あたりの稼働時間が10時間を超えるような製品に対して電動工具用バッテリーを積む仕様はもったいないと考えていて、電動工具用のバッテリーを1個潰すユーザー側のコストや3バッテリー対応させるためのメーカー側のコストを考慮すれば、内蔵バッテリー仕様のUSB充電仕様にしたほうがコスト面で優れる仕様になったのではないかと思っています。
現行のレーザー測定機器は単三電池で動く仕様なので乾電池のゴミやコストの問題もありますが、最近は充電式1.5Vリチウムイオンバッテリーも普及が始まりつつあるため、必ずしも電動工具用バッテリーを必須とする時代でもなくなってきています。
この辺りはメーカーの囲い込み戦略の事情もあるのですが、機能的に必須ではないバッテリーを無理やり組み込んで必要以上にコストをかけてしまうのは、作り手側の道理を通し過ぎる製品展開ではないかなと思っています。
まとめ
Makita Rechargeable Rotary Laser SKR001
VOLTECHNO製品評価 未評価
マキタ3バッテリー対応の回転レーザーレベル、日本未発売製品
- マキタ現行3バッテリーに対応
- 充電式バッテリーに対応
- 単三電池には非対応
日本未発売製品