アメリカを中心に展開する電動工具ブランドMilwaukeeは、2019年10月にストレージボックスシリーズ「PACKOUT」の「M18 Fuel」バッテリー対応のラジオ兼充電器「M18 PACKOUT Radio + Charger」を発表しました。
M18 Packout Radio + Chargerは、Milwaukeeの電動工具ストレージボックス「PACKOUT」に装着できるラジオで、バッテリーの充電機能も備えた製品となっています。
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10スピーカーシステムを搭載した全周360°をカバーする高音質ラジオ
M18 PACKOUT Radio + Chargerは4つのフルレンジスピーカーと4つのツイーター、そしてサブウーファーとパッシブラジエーターの計10つのスピーカーを備えた高音質ラジオです。
ラジオとしての最大の特徴は、広い屋内や屋外など場所を問わず聞こえるように配置されたスピーカーです。
特に、M18 PACKOUT Radio + Chargerは工具や消耗品を収納できるPACKOUTのキャリーに搭載して運用されることが想定されているため、休憩場所などの広くて現場から少し離れた場所に設置しても音声が十分に聞こえるような工夫として、360度全周にスピーカーを配置しています。
ラジオの他にも、BluetoothやAUX入力に対応
AM/FMのラジオ受信の他にも、BluetoothやAUX入力などの外部入力にも対応しています。
側面にはバッテリースロットを兼ねた収納スペースも搭載されているため、スマホ再生時にはスマホ保管ボックスとしても使用できます。充電用のUSB端子も備えているため、スマホ充電も可能です。
PACKOUT Modular Storage Systemで工具と一緒に運搬
M18 PACKOUT Radio + Chargerは名前の通り、同社の「PACKOUT Modular Storage System」に対応しています。
これまでのPACKOUT Modular Storage Systemとも互換性があり、ストレージボックスと一緒にキャリーに搭載できるので、積み降ろしからの運搬作業なども一度に行う事ができます。ラジオ本体の耐久性も約110kg(250ポンド)の積載まで対応するので、ある程度の工具を載せても問題ありません。
一般的な現場用ラジオは、電動工具収納用ケースと形が異なって運搬にも余計な手間がかかっていたので、システムケースとしてラジオもまとめられるようになるのは非常に便利です。
バッテリーの充電にも対応
M18 PACKOUT Radio + Chargerはバッテリー充電にも対応しています。
バッテリーの抜き差しは、スマホを収納している側面パネルから行います。システムケースとして屋外に持ち出す事も考慮されているため水・粉じんなどにも強い充電器として使用できます。
システムケースをブランドとして発展させる米国市場
工具の運搬は、電動工具や手工具、消耗品など様々な資材の積み降ろしがあり、その移動作業だけでも相当なものになります。それを1つのストレージシステムにまとめて運搬できるようにしたシステムストレージは土木・建築業界にとって画期的な存在です。
特に、米国の工具市場では、工具を収納するストレージ市場が大きく成長しています。特に、同業の工具メーカー「Stanley Black&Decker」の動向にもあるように、近年ではストレージ(収納)ブランドの構築を積極的に進め、かつての電動工具バッテリーによるユーザー抱え込みを思わせるようなストレージシェア獲得競争が始まりつつあります。
日本の現場事情では、米国のような大きく広い現場ばかりではなく、木造住宅やリフォームなどが中心なので同様の需要があるかは不明ですが、今後は日本国内でも画期的なストレージ展開によるユーザー獲得競争が起きるのかもしれません。