
SOUNDPEATS(本社:中国深セン市)は、φ10.8 mmドライバーと風切音低減技術 SOUNDPEATS AeroVoiceを搭載したイヤーカフ型完全ワイヤレスイヤホン UUイヤーカフを発売する。公式ストア価格は6,180円 (税込)
本記事は、SOUNDPEATSよりレビュー用サンプル品の提供を受けて構成しております。
目次
SOUNDPEATS イヤーカフUU ワイヤレスイヤホン
SOUNDPEATS(本社:中国深セン市)は、イヤーカフ型のワイヤレスイヤホン UUイヤーカフを発売します。

UUイヤーカフは、外耳を挟み込むようにして装着するイヤーカフ型のワイヤレスイヤホンです。
φ10.8 mmドライバーとダイナミックEQでパワフルなサウンドながら、ニッケルチタン形状記憶合金のUブリッジを持つボディは重量わずか4.7g、着けているのを忘れるほど軽やかな装着感を実現しています。
TWSイヤホンとしては珍しい物理ボタン方式を採用しており、最大2台までのマルチポイント接続や3Dオーディオ対応のムービーモードと低遅延のゲームモード機能も搭載しています。
専用アプリ PeatsAudioによる制御にも対応しており、低域から高域まで微細な音質カスタマイズが可能な8バンドEQのほか、音の迫力を増すダイナミックEQの設定が可能でボタン操作のアサインや音声ガイド言語の変更(日本語可)など用途に応じた設定にも対応します。
カラー展開はブラックとホワイトの2種類で販売します。
- イヤーカフUU ブラック 希望小売価格6,180円 (税込)
- イヤーカフUU ホワイト 希望小売価格6,180円 (税込)
SOUNDPEATS UUイヤーカフ製品仕様
製品名 | UUイヤーカフ |
---|---|
外観 | ![]() |
ドライバー | 10.8mmデュアルマグネットダイナミックドライバー |
Bluetooth | 5.4 |
対応プロファイル | A2DP 1.4,AVRCP 1.6.2,HFP 1.8, SPP 1.2.4 |
対応コーデック | AAC,SBC |
マルチポイント | 〇 |
ノイズキャンセリング | 通話ノイズENC |
最大再生時間 | 約8時間 (イヤホンのみ) 約30時間 (充電ケース併用) |
充電時間 | 10分充電で2時間再生可能 |
防水規格 | IPX5 |
充電ポート | USB Type-C |
バッテリー容量 | 400mAh (ケース) 45mAh×2 (イヤホン) |
重量 | 約4.75g (イヤホン片耳) 約46.73g (充電ケース+イヤホン両耳) |
寸法 | 63.7×49.8×30.6mm |
本体価格 | 6,180円 (税込) |
販売年月 | 2025年1月 |
イヤーカフ型のTWSイヤホン
UUイヤーカフは、外耳を挟み込むようにして装着するイヤーカフワイヤレスイヤホンです。

このタイプのワイヤレスイヤホンは、この数年の間で急速に普及が進んでいるイヤーカフ型のワイヤレスイヤホンで外耳に挟んで固定する構造を備えているのが特徴です。耳の中に挿入するインナーイヤー型やカナル型よりも確実に固定でき、フック型のような耳にかける構造もないので、耳への装着感と軽量さを兼ね備えたイヤホンとなっています。
今回のUUイヤーカフはオープンイヤーとなっているのも特徴で、耳の穴を密閉しない構造なので外の音を聞ける仕様になっています。
ケースは手のひらサイズでふたを開けるとUUイヤーカフのワイヤ部分をもって取り外せるようになっています。UUイヤーカフは左右対称のイヤホンなので、充電時に設置した状態に応じて左右が決まる仕組みになっています。

UUイヤーカフのワイヤは細くて頼りなく見えてしまうのですが、ニッケルチタン形状記憶合金を採用によってしっかりとした装着感を実現しているのもポイントです。

フィット感は意外と良い、軽さも良ポイント
実際にUUイヤーカフを装着したイメージはこんな感じになります。挟む位置はワイヤが平行になる位置がいいらしいのですが、この辺りは人に寄りけりなので、ちょうどいい位置を探した方が良いかもしれません。

今回のイヤホン装着用モックでは、少し垂らして斜め45度にした位置が一番丁度よく固定できました。実際、この位置にすると振り回しても全く外れません。

耳の後ろでは挟み込むような形でレシーバー部が収まっています。

ちなみに、イヤーカフ型は眼鏡やゴーグルなどと干渉し難い位置で固定されるので、フック型のオープンイヤーイヤホンが使い難かった方にもおすすめです。
物理ボタン搭載で確実な操作感を実現

少し珍しいのが、UUイヤーカフでは物理ボタンを採用している点です。一般的なTWSイヤホンではタッチ方式を採用しているのですが、物理ボタンによって確実な操作性を実現しています。
ちなみに物理ボタンながらも防水規格はIPX5に適合しているので、軽い雨天時など屋外でも安心して使用できます。
アプリ接続でタッチ動作の変更や音質カスタマイズ

SOUNDPEATS専用アプリ PeatsAudioを使用すると、UUイヤーカフ本体だけでは変えられない各設定が行えます。(写真はSOUNDPEATS GoFree2のものです)
バンドEQ機能により、低域を強調したい、高域を抑え気味にしたい、といった繊細な音質カスタマイズも可能です。
後述のマルチペアリング機能はアプリからのみ切り替え可能で、それ以外にもゲームモードの有効化やイヤホンタッチ時の動作設定などもアプリ上から変更できます。
イント接続でパソコンとスマホの同時接続にも対応

UUイヤーカフはマルチポイント接続機能を搭載しており、この機能を有効にすると最大2台までのBluetoothデバイスとの接続に対応します。
マルチポイント接続中は、スマホとパソコンのような2台の機器との同時接続が可能で、スマホで音楽を聴いているときにパソコンとの通話にそのまま使用できます。
同時に音楽を流しているときなどは、先に再生した方の機器が優先され、その再生を停止すると後で再生した方のオーディオが聞こえるようになります。
音質的な部分は価格・構造相応、機能面では強みもあり
今回のイヤーカフUUは、イヤーカフ構造のTWSイヤホンとしては比較的低価格帯に位置する製品です。無名ブランドの製品よりは高いものの、オーディオブランドの中ではコストパフォーマンスに優れているのが特徴です。
音質的な評価としては、φ10.8 mmドライバーの採用によってコンパクトなイヤーカフ型ながらも比較的良好な音質を実現できています。ただし、オープンイヤー故の欠点である中音域以上の領域に関しては、オープンイヤー型故か若干腰が抜けてしまう感じの否めない音質になってしまう部分もあります。
イヤーカフ型としてのフィット感に関しては、作りが良いこともありズレや脱落することはまずない、と言えそうなくらい完成度の高い製品です。激しい運動ではさすがに厳しいものの、走り込みやストレッチくらいではまずズレることはありません。
接続についても最新のBluetooth5.4に対応していることもあり、接続性も比較的安定している印象です。10mくらいの距離で接続が途切れることはなく、電車の中での音飛びや途切れ等もほとんど発生しません。
総論としては、コストパフォーマンスと音質の点で十分優れた製品と言え、コストパフォーマンスに優れたイヤーカフ型イヤホンを探している方にとっては選択肢に入れられる製品です。昨今のBluetooth機器が備えているマルチポイント機能やイコライザーなどもあり他社水準で使用できるので、操作面でも悪くない製品です。
欠点としてイヤーカフ型イヤホンとしての欠点はないものの、オープンイヤー型としての欠点はそれなりに存在します。そのほとんどが音漏れや音質に関するものなのですが、オープンイヤー型自体が音質を重視している製品ではないので、ちゃんと用途を把握すれば問題ないと思います。
価格・軽さ・操作性を兼ね備えたイヤーカフ型イヤホンとしてはかなりクオリティの高い製品なので、日常使いや運動などの幅広いシーンで使用できるのがSOUNDPEATS イヤーカフUUの特徴と言えそうです。