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SANPIMA 1.5V 3,000mWhの概要

SANPIMA 1.5V 3,000mWhは、出自不明の単三電池型の1.5Vリチウムイオン蓄電池です。ブランド名のSANPIMAに関してはWebサイトや製造工場の情報は確認できない出自不明の製品となっています。
この1.5Vリチウムイオンバッテリーは標準付属の専用充電器で充電する仕様になっています。
日本市場では2024年11月頃からAmazonで販売を開始しており、2025年3月時点では充電器付属8本セットと電池のみ4本セットを販売しています。
- SANPIMA 単3形充電式リチウム電池8本充電器付属セット
- SANPIMA 単3形充電式リチウム電池4本セット
バッテリーデータ
製品名 | SANPIMA 1.5V 3,000mWh |
---|---|
外観 | ![]() |
電池サイズ | 単三電池 (AA) |
公称容量(mAh) | 2,000mWh |
公称容量(mWh) | 3,000mWh |
公称放電電流 | – |
最大放電電流 | 実測値:2A |
充電電圧 | 5V |
推奨充電器 | 標準付属充電器 |
実測放電容量(mAh) | 50mA:1,925mAh 400mA(0.2ItA):1,870mAh 2,000mA : 1,632mAh |
実測放電容量(mWh) | 50mA:2,905mWh 400mA(0.2ItA):2,797mWh 2,000mA : 2.220mWh |
-18℃放電容量(mWh) | 400mA (0.2ItA):測定中 |
インジゲータLED | × |
低残量電圧出力 | 1.1V |
実測重量 | 18.6g |
実測寸法 | Φ14.0×50.2mm |
日本販売年月 | 2024年11月 (Amazon) |
測定・検証
バッテリー外観ラベル



充電器外観




バッテリー容量測定
※容量計測にはXTAR VX4を使用

放電電圧測定
※電子負荷にはRIGOL DL3031Aを使用
50mA放電電圧測定
400mA (0.2 ItA)電圧測定
2,000mA放電電圧測定
総論
今回の1.5Vリチウムイオンバッテリーは、最近のネット通販サイトでよく見かける黄色い専用充電が付属している1.5Vリチウムイオンバッテリーです。今回はSANPIMAブランドの製品を選びましたが、同じような製品はブランド名が異なるだけの製品を7~8ブランドで確認しています。

ブランド名は異なりますが、これらの1.5Vリチウムイオンバッテリーはラベルとロゴが異なるだけで内部的には同じ製品だと想定しています。
今回の1.5Vリチウムイオンバッテリーに関しては、容量こそXTAR AA 4150mWhに僅かに劣るものの、価格は半値近く安く売られている製品であり、容量比のコストパフォーマンスを考えれば相当優秀な製品と言えます。
LEDインジケーターは搭載していないものの、2A定格放電対応と低残量電圧出力に対応しており、放電性能的に1.5Vリチウムイオンバッテリーとして高水準の仕様を備えています。そういう意味では、2025年の時点で1.5Vリチウムイオンバッテリーとしておすすめできる製品と言えそうです。
ちなみに、充電時の挙動を確認するために直流電源装置を用いて5V出力を直接繋げてみたところ、初めは正常に充電できたものの「パチッ」と音がしてショートモードで破損してしまいました。この辺りは何が原因で破損してしまったのか原因は不明なのですが、少なくとも純正以外の充電器を使うのは避けた方が良いかもしれません。
付属充電器に関しては、出力仕様がバッテリー1本あたり5V-380mAであるため、安易に他社製の1.5Vリチウムイオンバッテリーを使用するのは避けた方がいいかもしれません。例えば、XTAR AA 4150mWhの充電電流は450mAなので、この充電器では対応できない可能性があります。
また、PSEにおける輸入事業者はEEIVOL株式会社となっており、EEIVOL社は昨年のバッテリージャパン2024年秋でも展示を行っていた企業です。EEIVOLブランドとしても本製品の販売を行っているため、EEIVOL株式会社が本製品の製造販売を行っており、各ブランド向けにロゴを変えて個別に卸しているものと考えています。EEIVOL社は一応公式ページや法人番号も存在する正式な企業ではあるのですが、同住所に建設会社も入居しているのが少し気になるところでしょうか。