近年、左右完全独立ワイヤレスイヤホン「TWS」と呼ばれるジャンルのイヤホンが普及している。ハイエンドからローエンドまで様々な製品が並ぶTWSイヤホンだが、世界最薄を実現する新しい高性能TWSイヤホン『CARD20』のクラウドファンディングが実施されている。
今回、Makuakeでクラウドファンディングを実施している『CARD20』のレビューサンプル品を提供頂いたので、使用感などをレビューしていこう。
目次
「財布にも収納できる」世界最薄クラスのTWSイヤホン
TWSイヤホン『CARD20』とは、現在Makuakeでクラウドファンディングが進められている「世界最薄クラス」のイヤホンです。
CARD20の最大の特徴こそ、財布に収納できるほどの薄さを実現した13.4mmの世界最薄クラスの充電ボディです。充電式になってコードの煩わしさが無くなったTWSイヤホンですが、充電ケース自体が大きくなって持ち運びには少し不便だったり、ケースからイヤホンが落ちてしまうなどの無線イヤホン特有の新たな問題があったりもしました。
そんな従来のTWSイヤホンにありがちな使い勝手の問題を、本体の薄型設計と独自の天板構造で解決したのが、今回紹介するCARD20です。
どこに持ち出しても気にならない薄さ、付けているのも忘れる軽さ
CARD20の最大の特徴こそ、存在感を感じさせない13.4mmの本体の厚さと、3.5gの超軽量なイヤホン本体です。これまで使っていたイヤホンの中でも一番取り回しが良く、一気に気に入ってしまいました。
しっかり使える4時間+16時間のバッテリー
こんなに小さく軽い本体で、連続使用時間は大丈夫なのかと不安に思う方もいると思いますが、その点も十分なスペックを持っており、1充電で最大4時間まで使用できます。
実際に使用したシーンでは、1充電での連続使用時間は3時間半ほど。充電が切れる10分くらい前には音声で「電池切れ」の英語アナウンスが流れます。充電ケースに戻して再充電すれば丸一日は使用できます。音楽を再生していなければペアリングの状態で4時間以上連続接続が可能です。
サイズ、重量からは想像もできない良い音質
少し心配なのが、軽量ヘッドホンにありがちな音質の薄っぺらさですが、CARD20ではそんな心配ありませんでした。
実際に聞いてみると、ボーカルやイントロの部分など、しっかりとした音とそこそこの密度感が合わさった音質を実現しており、普通に音楽を聴くだけであれば十分に楽しめるスペックを実現しています。低音域についてはやはり大きさや重量が小さいので、少し物足りなさを感じますが、それでも十分なサウンドです。
ただ、この音質はあくまでもCARD20の大きさや重量から見た音質の感想であり、有線イヤホンやヘッドフォンと比較しての評価ではない点に注意が必要です。イヤホンそのものの音質で言えば、良くもなく悪くもなくと言った具合になるでしょうか。Qualcomm社のQCC3020を使用しているので、全体的にフラットな音質と言われれば確かにそんな感じの印象を受けます。
音声通話も違和感なく使用できます。Qualcomm CVCの搭載によって、通話時の風切り音や環境雑音などが除去されており、ハンズフリーでも非常に会話しやすい状態が維持されていました。イヤホン自体が軽いので、電話で通話しているのを忘れてしまう程の感覚です。
軽い、薄いは正義。常にポケットに忍ばせたいイヤホン
今回の「CARD 20」の凄い所は、「持ち運び性」を極めた製品コンセプトにあります。他のTWSイヤホンとの違いも薄くて軽いだけと言ってしまえばそれまでですが、それのみで十二分に価値のあるイヤホンです。ポケットやバックに自然に入れて持ち運べるイヤホン。そんな使い方を自然に実現できたのがCARD 20の魅力と言えるでしょう。
本格的なノイキャンを搭載するイヤホンや重低音を出せるヘッドホンとは少し違う、どこにでも持ち出せる「カジュアル性を極めたイヤホン」としてトップクラスの製品と言えるでしょう。