電動工具を販売する株式会社マキタは、2020年4月に充電式芝刈り機「MLM462D」「MLM532D」「MLM533D」の3機種を発売します。18Vリチウムイオンバッテリーの4本装着、自走モーターによる芝刈り作業の負担軽減、高剛性のスチール・アルミデッキ構造の高い耐久性、芝刈り作業効率を向上させる各種機能を搭載。造園プロユーザーに向けた高性能モデルです。
目次
新型の充電式芝刈機「MLM462D/ MLM532D/ MLM533D」
電動工具を販売する株式会社マキタは2020年5月に刈込幅460mmの「MLM462D」、刈込幅530mmの「MLM532D」 刈込幅530mm アルミデッキ採用「MLM533D」の3機種を発売します。
今回発売された新型の芝刈機は18Vリチウムイオンバッテリーを4本搭載する高い作業性に加え、自走モーター搭載による芝刈り作業の負担軽減、高剛性のスチール・アルミデッキによる高い耐久性、芝刈りの作業効率を向上させる刃物形状の最適化や、サイドディスチャージ・マルチング機能など様々な各種機能を搭載した造園業向けのプロモデルです。
芝生が長くなったときにその草丈を短く刈り込むための機械。草丈を短く刈り込むことを長期にわたって繰り返すことで、低い草丈の草地を安定的に維持するのを目的に使用される。動力で分けて手動式、電動式、エンジン式などの種類がある。
製品の特長「バッテリーを4本搭載可能 長い連続作業時間」
今回マキタから販売された芝刈機の最大の特徴が、バッテリーを4本搭載した長い連続作業時間です。頻繁にバッテリーを入れ替えなくても2ユニット分の連続作業に対応するため広い範囲での芝刈作業に対応します。
バッテリーは最低2本の装着でも動作可能で、その場合の動作時間は約半分になります。
バッテリーユニットの切り替えは手動レバーで行い、自動切換え機能は搭載していません。
18V, 6.0Ahを搭載した場合の作業量目安は次の画像のようになります。
バッテリを4本装着した状態では、1充電あたり手押し状態で2,300m2(約695坪)もの刈込面積に対応しており(MLM532DZ, MLM533DZ)できます。テニスコートに例えるなら、約8コート分の刈込面積に相当します。
自走用独立モーターユニットの搭載で、芝刈り作業の負担を低減
今回の新型芝刈機では新たに独立自走モーターを搭載し、刈込作業時の押し込みの負担を補助できる機能を搭載しています。
独立したモーター駆動なので、刃物の回転数と関係ない安定した走行が可能で、ムラなくきれいな仕上がりを実現できます。
自走スピードや2.5~5km/hの範囲で無断変速で調整できます。斜面でも自走できるので、傾斜の大きい場所での刈込作業も楽に行えます。
効率よく芝刈作業を進められる様々な機能を搭載
- 刃物前方傾斜
刃物取り付け角度を前傾させ、後方での2度切りを防止。エネルギーロスを低減
- 最適刃物形状
刃物の先端形状を見直し、慣性モーメントを大きくすることで高付加時の回転数落ちを低減。
- サイドディスチャージ機能
刈り取った芝を効率よく横方向に排出。
- マルチング機能
刈り取った芝を細かく砕き、肥料として芝生に撒く
- マルチング機能
刈り取った芝を細かく砕き、肥料として芝生に撒く
- 高剛性ハンドル
ハードな作業に対応する高い剛性
- 大型タイヤ採用
凹凸部等での走破性などが向上。軸受けに高耐久ボールベアリングを採用。
- 刈込み高さ調整
約20~100mmの範囲で刈込み高さを10段階で細かく設定。
- 高剛性+高耐久アルミデッキ(MLM533Dのみ)
傷がついても錆ないアルミ製。デッキ外周部は肉厚構造を採用。よりハードな使用でも安心。
製品仕様
製品名 | MLM462D | MLM532D | MLM533D |
外観 | |||
刈込幅 | 460mm | 530mm | 530mm |
デッキ | スチール | スチール | アルミダイキャスト |
バッテリー | 18V×2 | 18V×2 | 18V×2 |
回転数 | 2,500~3,300min-1 | 2,500~2,800min-1 | 2,500~2,800min-1 |
刈込高さ | 20~100mm(10段階) | 20~100mm(10段階) | 20~100mm(10段階) |
芝刈り作業 | グラスバック マルチング 横放出 | グラスバック マルチング 横放出 | グラスバック マルチング 横放出 |
バッテリー 搭載数 | 4本 | 4本 | 4本 |
防水 | IPX4 | IPX4 | IPX4 |
運転時間 6.0Ah×4 | 自走/手押 40分/50分 | 自走/手押 40分/50分 | 自走/手押 40分/50分 |
寸法 | 1,610~1,690×535×980~1,095 | 1,630~1,715×590×990~1,095 | 1,655~1,740×590×990~1,100 |
質量 | 37kg | 41kg | 44kg |
定価 | 122,000円 | 129,000円 | 139,000円 |
連続作業量の向上に重点を置いた大型充電式芝刈機のプロモデル
今回発売された充電式芝刈り機は、連続作業量の向上を重点に置いた造園業などの広い面積の芝生の手入れを行うプロ向けモデルです。
ホンダ、ハスクバーナー等の他社が販売する充電式芝刈り機と比較しても、広い刈込幅と自走機能の搭載、優れた機能を搭載しているため、充電式芝刈り機としては今回の製品一択となるような状況になりました。
価格的な面でも、バッテリーの購入費用を別にすればエンジン式の芝刈り機とも直接比較できる価格帯なので、ゼロエミッションを掲げるマキタがエンジン市場の奪取を狙う本気度を感じることのできる製品です。バリカンやブロワなどですでにマキタ園芸製品を使用しているプロユーザーの方は一見の価値がある製品と言えるでしょう。