電動工具を製造・販売する株式会社マキタ(本社:愛知県安城市)は、2022年12月に40Vmax 充電式 J線タッカ ST001G/ST002Gを発売する。40Vmaxバッテリーの搭載により巻き上げ・打込みにかかる時間を短縮し速射性が約15%向上した。希望小売本体価格は62,300円(税抜)
目次
マキタ 充電式 J線タッカ ST001G/ST002G
電動工具を製造・販売する株式会社マキタは、2022年12月に40Vmax 充電式J線タッカ ST001G/ST002Gを発売します。
ST001G/ST002Gは、40VmaxシリーズのJ線に対応する充電式のタッカーです。40Vmaxバッテリー採用により速射性が15%短縮し連続作業量も約2倍に向上しています。
1充電当たりの最大作業量は約6,000本に対応。(BL4025バッテリー装着時)。
製品仕様は、ステープル幅の異なるJ線 4mm幅仕様 ST001G / J線 10mm幅仕様 ST002Gで展開します。販売仕様はバッテリ充電器が付属する(GRDX)と本体のみ(NN)で販売します。
- ST001GRDX BL4025バッテリ×2本・DC40RA充電器・ケース付属 希望小売価格112,900円(税抜)
- ST001GZK ケース付属 希望小売価格62,300円(税抜)
- ST002GRDX BL4025バッテリ×2本・DC40RA充電器・ケース付属 希望小売価格112,900円(税抜)
- ST002GZK ケース付属 希望小売価格62,300円(税抜)
製品仕様(18Vモデル ST421D比較)
製品名 | ST001G | ST421D |
---|---|---|
外観 | ||
対応ステープル |
J線 幅4mm (J線 幅10mm:ST002G) |
J線 幅4mm (J線 幅10mm:ST121D) |
ステープル長さ | 13~25mm | |
装てん数 | 100本 | |
1充電作業量 | 6,000本 | 4,800本 |
バッテリー | 40Vmax | 18V |
重量 | 2.5kg | 2.4kg |
寸法 | 269×86×216mm | 260×76×216mm |
本体価格 | 62,300円(税別) | 49,900円(税別) |
販売年月 | 2022年12月 | 2020年2月 |
製品の特徴
「40Vmax初のJ線対応タッカー」
ST001G/ST002Gは、40Vmaxバッテリーとハイパワーブラシレスモーターの採用により、連続作業量と速射性が向上したモデルです。
「巻き上げ」と「打込み」にかかる時間が短縮されており、従来18Vモデル比で約15%の速射性アップでエア式に近い打感での作業が可能です。
軽快な連続作業を可能とする各種機能
打込みに合わせてウェイトが後方へ動き、前後の振動を相殺する低反動機構(カウンターウェイト方式)を搭載。打込み時の反動やブレが軽減されることで、軽快に連続作業が可能です。
さらに、ショートストロークコンタクトアーム搭載により少ない押込み量で素早く打込むことができ、「引きずり打ち」や「振り打ち」も可能です。
バッテリアダプタ(別売品)で作業を軽快に
バッテリアダプタ(別売品、近日発売)を使用することで、製品本体を約450g 軽量化でき軽快に作業が可能です。
防じん防水保護等級IP56
防じん防水保護等級IP56に適合、屋外作業時の急な雨天や粉じんの舞う環境下での作業にも対応します。
HiKOKI コードレスタッカとN3604DJの違い
J線対応の充電式36Vtタッカとしては、HiKOKI N3604DJが競合します。
釘打ち機のような打ち込み製品は、対応する釘が浮くこと無く打込めれば良いため、製品仕様上では違いが分かりにくく実際に手に取ってフィーリングを確認してみなければ実用性のわからない製品です。
カタログスペックとしては、4本/秒を謳うHiKOKI N3604DJの方が速射性に優れていそうなのですが、本体重量としてはマキタ ST001Gの方が300g軽いので、取り回しも含めて考えるとその軽さがどのように響いてくるのかが悩みどころです。
この辺りは速射性や軽さ・フィーリングなど作業者の好みに分かれるところが大きい製品なので、展示会等で試射できるタイミングがあれば、積極的に試してみてから選ぶのが良いでしょう。
製品名 | ST001G | N3604DJ |
---|---|---|
外観 | ||
対応ステープル |
J線 幅4mm (J線 幅10mm:ST002G) |
J線 幅4mm (J線 幅10mm:N3610DJ) |
ステープル長さ | 13~25mm | 13~25mm |
装てん数 | 100本 | 100本 |
速射性 | – | 4.0本以上/秒 |
1充電作業量 | 6,000本 | 4,000本 |
バッテリー | 40Vmax | マルチボルト36V |
重量 | 2.5kg | 2.8kg |
寸法 | 269×86×216mm | 270×255×83mm |
本体価格 | 62,300円(税別) | 59,100円(税別) |
販売年月 | 2022年12月 | 2020年2月 |
40Vmax対応によるレスポンス向上に期待、軽量化も頑張ってほしい
今回の40Vmaxタッカに関しては、18Vモデルを40Vmaxシリーズ対応仕様にしただけの印象があります。
とは言え、モータ巻き上げ速度に関してはモータ動作電圧が高い方が優位ではあるため、打込みフィーリングに関しては18Vモデルよりも確実に向上しているものと考えられます。
とは言え性能面では向上していても、36V動作の電動工具はセル10本仕様のバッテリーを装着しなければならないので、18Vモデルのようなスリムバッテリーの装着による軽量化に対応できないのが残念なところです。
一応、BAP001Gによるバッテリアダプタを使えば製品本体を軽量化できBL4080Fのような大型バッテリーを使用できる利点はあるものの、延長コードを取り付ける方式は見た目や取り回しにおいて中途半端な感じもするので、充電式釘打ち機に向いた軽量薄型バッテリーの開発にも努めてほしいところです。
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2020年8月発売