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2021年11月26日

アップルAirTagの登場と電動工具盗難対策の活用性

アップルAirTagの登場と電動工具盗難対策の活用性

アップル AirTag 忘れ物トラッカーが4月30日発売

アップルは日本時間4月21日に開催したApple Eventで落とし物トラッカーAirTagを発表しました。

AirTagとはBluetoothとUWB(超広帯域無線)技術を利用した紛失防止アクセサリです。

iPhoneやiPad、Macに標準搭載されている「探す」アプリで方向や地図上の場所などを表示できるので、鍵や財布・バッグなどに仕込んだAirTagを検知することで探し出せるのに使えます。

本体形状はコイン型で直径は31.9mm、重量11g。防じん防水保護等級はIP67に適合しています。バッテリーはCR2032コイン電池によって1年以上使える仕様になっています。

アップルストアでの販売価格は、税込み3,800円、4個セットで12,800円を予定しています。

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工具紛失や盗難対策にも活用できる期待のアクセサリ

AirTagは、鍵や財布・バッグなどに取り付けてタグの現在地や紛失防止に使うデバイスですが、工具の盗難防止アクセサリとしても使用できます。

例えば、工具本体やケースにAirTagを張り付けておけば、万が一工具が盗難にあった時でもiPhone上の「探す」アプリから追跡できます。

AirTagそのものを外されたり壊されたりすると意味は無くなってしまいますが、ケース内の見つかりにくい所に仕込んだり、電動工具のハウジングの中に入れてしまうなどの方法を取れば、より確実な防犯対策が期待できるでしょう。

また、AirTagはUWB(Ultra Wide Band)を搭載しているのも特徴です。AirTagのある方向や距離が細かく画面に表示されるので、棚や車の中に積み込まれた工具箱の探索などにも使えます。

AirTagは工具ユーザー待望の盗難防止アクセサリになるか

これまでもトラッキングタグと呼ばれるアクセサリは各メーカーから販売されていました。例えば、MAMORIO株式会社が提供するMAMORIOやスマートタグTileなどが類似のサービスを提供しています。

ただし、この手のデバイスを使用するユーザーは、デジタルガジェットに興味を持つイノベータ・アーリーアダプタ層が中心で、電動工具ユーザーとは若干ユーザー層が噛み合わないなと感じる部分もありました。

AirTagは、世界10億台にも及ぶiPhoneの追跡機能や作業現場にも持ち込める防じん防水保護等級IP67への適合、バッテリーの交換による長期間の運用にも対応し、家電量販店でも購入できる優れた調達性が魅力です。

使いやすさの面でも、iPhoneの標準機能として組み込まれることで専用アプリのインストールなど煩わしい操作が無くなり、ユーザー層に関係なく幅広くトラッキング機能を活用できるようになったのは、トラッキングガジェットとして大きな革命です。

最近の電動工具はBluetooth搭載の製品も増えています。筆者は、汎用的な無線通信規格であるBluetoothが集じん機の連動にしか使われていないのはもったいないと考えていて、電動工具メーカーはBluetoothをもっとほかの活用方法でも活かすべきと思っていました。

今回のようなトラッキング機能は、工具メーカーが0から開発するには少し荷の思い技術ではありますが、ちょうど、アップルは4月7日に「探す(FindMy)」のサードパーティ開放を可能にしたと発表しており、今回のAirTag普及に合わせ、電動工具をiOS端末から探せるようになる未来も不可能ではなくなりました。

将来的には、Apple FindMy機能に対応するBluetooth搭載電動工具が開発されるかもしれない
(画像はイメージです)

デジタルガジェットとして話題のAirTagですが、工具の防犯対策としても広く普及が進むきっかけになるアクセサリになるかもしれません。

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