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2021年10月10日

BOSCH Connected-Ready コネクト機能が切り開く新次元の電動工具

BOSCH Connected-Ready コネクト機能が切り開く新次元の電動工具

幕張メッセで2018年10月16日〜19日に開催されたCEATEC JAPAN 2018のBOSCHブースでは、『コネクト機能』を搭載した電動工具が展示された。

BOSCHブースでは、日本の電動工具市場では先駆けとなるスマホ連携『コネクト機能』を搭載した電動工具を展示しており、「工具の情報や、設定変更の細かな管理」をアピールしていた。

コネクト機能で工具の管理がグッと楽に

コネクト機能は、電動工具のスペックや使用履歴、設定など様々な情報をスマホを通じて参照できるようになる機能だ。

バッテリー電圧や消耗品の大きさと言った基本的な情報から、使用時間保護停止した回数など実使用の情報も記録され、作業時間の管理やメンテナンスに出す目安などに活用することができる。

工具のメッセージで使い方を改善

コネクト機能が搭載されたことで「電動工具がなぜ停止したのか」を知ることが出来る。

電動工具の停止する原因としては、過負荷やキックバックなど様々な原因が存在するが、ユーザーから見るとただ停止するだけで、保護で停止しているのか?故障によって停止しているのか?の区別がつかなかった。

コネクト機能搭載の電動工具では、保護停止したときにメッセージが発信され「過負荷による停止」「キックバックによる停止」「電池切れによる停止」など具体的な情報を知ることができ、使い方の改善や故障の判断など分かりやすく確認することができる。

機能や設定を細かく管理!作業に合わせて工具を使いやすく

スマホから工具を操作することで、電動工具の動作をより細かく設定することが可能になる。

キックバック防止機能制御クラッチの聞き具合、LEDライトの明るさや点灯時間の変更など、これまでの電動工具では変更できなかった細かな部分まで設定することができ、使用者に合わせた最適なセッティングにすることができる。

Bluetooth送信機『コネクティビティチップGCY30-4』

コネクタ機能を使用するには、Bluetooth送信機の『コネクティビティチップGCY42』が必要になる。

スマホ、タブレット側には専用のBOSCH Toolboxアプリが提供されており、アプリを通じて工具本体の設定変更や状況確認等が行える。

BOSCH Toolsboxアプリはタブレットにも対応している。後述する測定工具を連携させる場合にはタブレットを使用した方が見やすくて便利だ。

コネクト機能に対応した電動工具は8種類

コネクト機能に対応した電動工具では、グリップ部分の丸い所にコネクティビティチップ装着ホルダーを装着する

現在までにコネクタ機能に対応した電動工具は、インパクトドライバ・グラインダ・ドリルの3種類、計8機種に対応している。

今後、コネクト機能に対応したライトも発売予定となっており、Toolboxアプリ対応の電動工具は全9機種。

測定工具のスマホ連携で、測定記録も管理しやすい!

BOSCH Toolboxはレーザー距離計などの測定工具とも連携が可能だ。

レーザー距離計GLM150Cはレーザーの他にカメラも搭載されており、撮影した写真をタブレットに転送することで写真のメモに合わせた部分に測定値を記入することができる。PDFへの変換も可能になっており、図面や記録管理を効率化することができる。

GLM150Cには初めからBluetoothモジュールが内蔵されており、コネクティビティチップは不要だ。

測定工具では、レーザー距離計の他にも放射温度計もBluetoothでスマホと連動させることが出来る。画像を撮影してその画像上に直接値を書き込めるため、施工の確認なども容易になる

まとめ|現場作業の効率化は、スマホと連携することで次世代へ

日本の電動工具メーカーが電動工具のスマート化やIoT化に消極的な一方、BOSCHが開発した『コネクト機能』は、日本の電動工具市場におけるスマート電動工具の新たな形を示した製品と言えるだろう。

現状、電動工具を使用するユーザー層の問題や工具のスマート化自体が試行的な面もあり、スマホ連携やIoTと言った新しい方式が受け入れ難い市場であると言えるだろう。しかし、現状の電動工具の機能切り替えなどはボタンとLEDの単純な操作によって実現されており、これ以上の機能を追加するのであればユーザーへの負担を強いることとなる。この解決方法としては間違いなく工具のスマート化が必要になるだろう。

BOSCHが示した『コネクト機能』は、日本市場の電動工具ユーザーへスマート化のメリットを提示し、新たな市場を生み出す第一歩と言える。

同じようなスマート電動工具には米国のDeWalt「TOOL CONNECT」Milwaukee「ONE-KEY」もあり、海外BOSCHでも同等の機能が実装されているようだが、通信を行う電動工具のインターネット接続は、法規制上のリスク問題もあり、日本では使用できないようだ。

コネクト機能+Toolboxアプリで、スマート電動工具! | ボッシュ電動工具
http://www.bosch.co.jp/pt/connectivity-2017/jp/ja/

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