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18Vバッテリーの次世代シリーズ BITURBO(倍ターボ)
BITURBOシリーズは、従来電圧と同じ18V動作の電動工具ながらも、モーター周りも含め様々な 最新テクノロジーを搭載する電動工具シリーズだ。一般的に電動工具は電圧を高くすることで性能を高くすることができるのだが、ボッシュ はその高い技術力により、動作電圧を上げることなく他社の高電圧電動工具に匹敵するコードレス電動工具を世に送り出しているメーカーだ。
超強力なネオジウム磁石を使用したパワフルなモーターと高出力バッテリーの組み合わせにより、従来のコード式と同等もしくはそれを上回るハイパワーを実現している。そのBITUBO用に開発されたボッシュの新バッテリーこそProCORE(プロコア)18Vバッテリーだ。
今回の特集では、BITURBOシリーズを実現するボッシュ の新18Vバッテリー ProCORE 18Vバッテリー の秘密に迫る。
BITURBO(倍ターボ) シリーズを下支えする熱拡散テクノロジー「COOLPACK 2.0」
ProCORE18V バッテリーは、21700サイズのリチウムイオンセルを採用するバッテリーシリーズだ。21700サイズのリチウムイオンセルは2017年以降電動工具各社で採用され始めており、日本国内においては18V-8.0Ahバッテリーや36V-4.0Ahバッテリーとして展開が進んでいる。
21700セルを採用する電動工具用バッテリー自体は珍しいものではないが、ボッシュ のProCORE18V バッテリーに関しては、ボッシュ 独自の熱拡散テクノロジーを搭載したバッテリー構造「COOLPACK 2.0」を採用している点が他社品と大きく異なる。
バッテリーは熱の影響を受けやすく、充放電時の発熱によって特性や寿命が劣化するのを避けるための最適な熱設計が必要になる。COOLPACKテクノロジーでは、それを実現するために「高密度ポリエチレン」で構成される赤い樹脂部品を採用しているのが最大の特長だ。このポリエチレン製の樹脂部品は高い熱伝導率を持ち、従来バッテリーの構造よりも効率的にバッテリーセルの熱を放熱できる。
この赤い樹脂部品は、バッテリーセルと直接接触するバッテリーホルダに採用されており、バッテリーホルダから直接放熱する構造によって、他社の追随を許さない圧倒的な放熱性を実現している。
さらに高い負荷でも安定して電気を流すための技術として、ボッシュはバッテリーの独自組立技術にも着手している。一般的なリチウムイオンバッテリーパックではニッケルやスチール板によるスポット溶接を採用するが、ボッシュは銅製タブにレーザー溶接を用いることによって、バッテリーによる発熱を可能な限り低減している。
ProCORE18Vバッテリーは、これらの大電流に耐えうる構造を積極的に採用することで、従来の18Vバッテリーと同じバッテリープラットフォームながらも高い放電レートとバッテリーの超寿命の両立を実現している。
小型サイズから大容量仕様まで備えるProCORE18Vバッテリー
ProCORE18Vバッテリーは容量が異なる 4.0Ah/8.0Ah/12.0Ahの3種類を展開し、用途に応じて最適な容量を選べるのも特長だ。特に4.0Ahバッテリーに関しては、国内競合他社が展開する36Vバッテリーシリーズでは実現できないコンパクトサイズなので、取り回しに優れ、使い勝手の面で大きな利点になるだろう。
電圧出力は全て18V仕様であり、ProCORE18V登場以前の18Vコードレス電動工具とも互換性も持つ。これまで使っていたボッシュコードレス電動工具や充電器にも使用できるので、新たに充電器や変換アダプタ等を購入する必要もない。バッテリープラットフォームを変えることなく高出力対応を実現したと言う意味では、最も満点に近い形で次世代バッテリーを実現した形と言える。
プロ向けボッシュコードレス電動工具を取り扱う販売店からは「ボッシュさんのバッテリーは壊れにくいから商売あがったりですよ」と言われてしまうようだ。その徹底したバッテリー放熱設計が如何に優秀かを物語っている。
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提供:ボッシュ株式会社 電動工具事業部
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