工機ホールディングス株式会社(本社:東京都港区)は、電動工具ブランド HiKOKI(ハイコーキ)の電動工具・コードレス製品が茨城県ひたちなか市のふるさと納税返礼品に採用されたことを発表した。
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ふるさと納税の返礼品でHiKOKIの電動工具が対象に
工機ホールディングス株式会社は、公式サイト上でHiKOKI(ハイコーキ)ブランドの電動工具が茨城県ひたちなか市のふるさと納税返礼品に採用されたことを発表しました。
ふるさと納税の返礼品対象となる電動工具は、茨城県ひたちなか市の納税返礼品として採用されており、各ふるさと納税ポータルサイトで申し込みできます。
今回の返礼品は、43,000円から466,000円の寄付で全13種類の製品から返礼品として受け取ることができます。
返礼品の対象は14製品、AC電源のプロ工具が中心
ふるさと納税の返礼品対象となるの地域は茨城県ひたちなか市で、2022年12月時点で下記13製品が対象となっています。
- 丸のこ C6MB4
- 丸のこ C7MB4
- コードレス卓上スライド丸のこ C3607DRA(XPS)
- ACブラシレスインパクトドライバ WH12VE
- トリマ M6SB
- 電子グラインダ PDA100N
- 電気ドリル DM13A
- 軽便グラインダ NTG150
- コンプレッサ EC1245H3
- 釘打ち機 NV50HR2(S)
- 釘打ち機 NV65HR2(S)
- コードレスクリーナー R7DA(LC)
- コードレスクリーナー R36DB(SC)(XP)
返礼品の対象製品はほとんどが電源コード式のプロ仕様モデルです。コードレス製品に関しては対象製品数が少なく、卓上スライド丸ノコC3607DRAとコードレスクリーナーのみとなります。
プロユースの電動工具中心なので、職人さん向けの税金対策としても
「ふるさと納税で電動工具が貰えるならDIYに挑戦してみよう!」と考えた方もいると思いますが、対象製品はプロユースの電源コード式製品が中心なので、DIY用途としては少し性能過剰気味です。
今回のHiKOKI電動工具返礼品を活用する例としては、プロユーザーの電動工具の買替・買増を視野に入れた経費削減・節税が主な目的となるでしょう。ふるさと納税として控除を受けながら新しい電動工具を手に入れられるのは人によっては魅力的に見えると思います。
とは言え、ACブラシレスのインパクトドライバ WH12VEで全額控除を受けるためには、給与支給額目安で約750万円必要です。電動工具は売価の高い製品なので、控除を受けるためにはそれなりの収入額が必要な点にも注意しましょう。
話は電動工具とは逸れてしまいますが、返礼品の中にコードレス電動工具が少ないのは、工機HDコードレス製品のほぼ全ての製品が海外生産に置き換わっているためと推測しています。
例えば、1世代前のコードレスインパクトドライバ WH36DAはひたちなか市 佐和工場生産だったはずですが、現モデルのWH36DCのラベルには”Made in China”の表記が加わっており、中国生産に製造移管したものと推測されます。ふるさと納税の背景を考えれば、返礼品として中国生産品を加えられないのは当然とも言えます。
そもそも論にまでなってしまうのですが、電動工具産業は部材調達や生産規模の関係上、海外調達は避けて通れない商材です。そのため、国外の産業に強く依存する商材である電動工具がふるさと納税の返礼品として適切なのか疑問に思う部分もあります。とは言え、名目上だとしても日本工場の生産品であることに変わりはないため、返礼品の対象を国内生産品中心にした点に関しては、ある意味でメーカー・自治体共に誠意を感じることができると言えそうです。