工機ホールディングス株式会社(本社:東京都港区)は、電動工具ブランド HiKOKI(ハイコーキ)から18Vコードレスコーキングガン AC18DAを全国の電動工具取扱販売店などを通じて発売する。6段階のダイヤル返送と無段変速トリガを搭載し、最大3,000Nの押し出し力を備える。本体希望小売価格は24,400円(税別)
目次
HiKOKI コードレスコーキングガン AC18DA
HiKOKIは、2022年10月21日(金)から18Vコードレスコーキングガンドライバ AC18DAを発売します。
AC18DAは、HiKOKIブランド初の充電式コーキングガンです。6段階のダイヤル返送と無段変速トリガを搭載し、最大3,000Nの押し出し力を備えています。
別売のホルダセットの装着により、ベール缶吸込式やソーセージ式・根太ボンドφ65mmカートリッジなど幅広い材料にも対応します。
販売仕様は、本体のみの(NN)で展開します。
- AC18DA(NN) 本体のみ 希望小売価格24,400円(税抜)
製品仕様
製品名 | AC18DA(H4Z) |
---|---|
外観 | |
最大押し出し力 | 3,000N |
押出速度 | 0~14mm/秒 |
ストローク | 216mm(標準付属品:300mlホルダ) 340mm(別売: 600mlホルダ、800mlホルダ) |
動作電圧 | 18V |
モータ種類 | ブラシモータ |
ホルダサイズ | 300mm |
LEDライト | 〇 |
寸法 | 482×299×82mm |
重量 | 2.7kg (300mlホルダ、BSL36A18装着時) |
全長 | 482 x 252 x 82mm |
発売日 | 2022年10月 |
製品の特徴
「HiKOKI初の電動コーキングガン」
AC18DAは、HiKOKIブランド初の充電式コーキングガンです。
押し出し力は最大3,000Nの仕様を備えており、ダイヤル変速とトリガ無段階変速を備えているので、用途や作業内容に応じた適切なコーキング作業が可能です。
別売アクセサリで幅広い吐出材料に対応
AC18DAは、別売ホルダを装着によってベール缶吸込やソーセージ型、根太ボンドφ65mmカートリッジなど幅広い材料にも対応できます。
競合他社品との比較
国内市場では、電動工具最大手のマキタと手動式のコーキングガンで広い販路を持つタジマが電動コーキングガンを販売しています。
今回のHiKOKI AC18DAに関しては、製品コンセプト・製品仕様共に実用上他社水準の製品であり、電動コーキングガン自体が市場的にも成熟した製品であるため、特筆すべき製品比較がほとんどありません。
基本的には「HiKOKIバッテリーユーザーがマキタバッテリーを用意しなくても電動コーキングガンを使えるようになった」くらいが利点の製品です。
製品名 | AC18DA | CG180D | コンボイエレキテル |
---|---|---|---|
外観 | |||
推出力 | 3,000N | 5,000N | 4,500N |
押出速度 | 0~14mm/秒 | 0~25mm/秒 | – |
ストローク | 216mm(標準付属品:300mlホルダ) 340mm(別売: 600mlホルダ、800mlホルダ) |
ホルダA(300mL):214mm ホルダB(600mL):350mm ホルダC(800mL:294mm ホルダD(400mL):214mm |
– |
動作電圧 | 18V | 18V | 7.2V |
モータ種類 | ブラシモータ | ブラシモータ | ブラシモータ |
LEDライト | 〇 | 〇 | × |
重量 | 2.7kg | 2.3kg | 1.3kg |
全長 | 482 x 252 x 82mm | 404×281×101mm | 414×225×67mm |
本体価格 | 24,400円(税抜) | 26,100円(税別) | 46,750(税込) |
発売年月 | 2022年10月 | 2013年 | 2018年12月 |
知っている人は知っている上で買っていない電動工具
電動押し出し方式のコーキングガンについては、コーキングガンを使用する作業に携わるユーザーの中で存在そのものは比較的知られている電動工具です。と言うよりも、コードレスコーキングガンは、充電式電動工具の中では歴史の古い製品とも言えます。
ナショナル(現Panasonic)はニッカド電池時代から電動コーキングガンを取り扱っており、マキタ 充電式コーキングガン CG180Dは2013年に発売を開始、手動式コーキングガンで高いブランド力を持つタジマも2018年に充電式コーキングガン コンボイエレキテルを発売しています。
トリガの指先操作だけで作業を行える利便性は評価されているものの、作業自体は手動式でも問題ないことも多く、コーキングガン本体の10倍近い価格差などを理由に電動化の需要がほとんど無い工具です。
今回のHiKOKIコードレスコーキングガンに関しても、待望のHiKOKIコードレス製品のラインナップ追加ではあるものの、基本的に他社後追いの今更感のある製品であり、製品仕様やスペックにおいても特筆すべき点はありません。
個人的な見解としては、他社の後追いとして過去何度も製品化が検討された製品であると思いますが、昨今のマルチボルト36V化のネタが尽きてしまったために、新製品ペースを落とさないためにいよいよ作らざるを得なくなった後ろ向きな製品であると見ています。
市場需要・規模も大きい製品ではないため、「HiKOKIからもバッテリーで動くコーキングガンが出たらしい」の評価に留まると予想されます。
まとめ
HiKOKI コードレスコーキングガン AC18DA
VOLTECHNO製品評価 (3.5 / 5)
HiKOKI18Vバッテリーシリーズのコードレスコーキングガン
よく比較される工具
2018年12月発売