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マキタ 今後の新製品・販売候補製品をチェック【2022年秋編】

マキタ 今後の新製品・販売候補製品をチェック【2022年秋編】

本記事は、株式会社マキタ及び関連会社が保有する産業財産権の情報を解説・紹介するものであり、新製品発売を保証するものではありません。株式会社マキタ及びマキタ取扱店へのお問い合わせはお控えください。

マキタの新型システムケース構想図

マキタの連結できる工具収納ケースの新しい意匠図では、連結したまま引き出せるトレーやカゴ収納・肩掛けバンド・側面トレーなどが考案されています。

細かい資材や中身を取り出せる便利な構造を搭載する新しいケースなのですが、連結構造はマックパックやMakstorシリーズが対応するsystainer規格には非対応のシステムケースになるようです。

この特許に関しては、これまで採用してきた独TANOS社が権利を持つsystainer規格から離れ、マキタがより自由にシステムケースを作るための一手になると予想されます。既存のマックパックが使えなくなるのは痛いのですが、多様性が増すのであれば製品展開次第で高い評価を得られる可能性があります。

個人的な所感ですが、連結できる機能性ストレージは少しずつ熱を帯びてきている商材だと認識しているので、そう遠くないうちにシステムケースによるユーザー囲い込み合戦が発生するようになるかもしれません。

積み重ねた状態でも取り外しできるかご型ケース。
積み重ねた状態で取り外しできる深めの引き出しトレー
取り外しできる小物資材収納ボックス×3
特許内の連結構想図。この方式はマックパック(Systainer規格)とは互換性がない構造と予想される

40Vmaxシリーズ 石材破砕電動工具

40Vmaxバッテリーで動作する充電式の石材破砕工具の特許です。

この電動工具については、製品・作業内容共に類似する製品が無く先立つ情報もほとんど無いため、「どのようなユーザーが求めているのか」「市場性があるのか」など不明な点が多い製品です。製品外観から、石材を掴んで割る以外の用途なのはわかるので、海外市場ではこういう製品の需要があるのかもしれません。

製品外観的には鋳鉄管を破断切断する工具「きったくん」に近い形状なので、出力が高ければそちらの方の転用もできそうです。

話は逸れますが、昨今の中国系の充電式機器メーカーは充電式薪割り機や充電式ハンドリフトなど「売れるのかコレ」と思ってしまう充電式工具を多数展開しながらも積極的な市場創生に努めています。マキタもこういう製品を開発しているところを見ると、無難な製品開発だけではなく、貪欲に新市場創生を行っている面も見えて比較的好印象だったりします。

エアダスタ AS001G用外付け噴霧ユニット

マキタが2021年10月に発売した大ヒット製品 充電式エアダスタ AS001Gの拡張アクセサリの特許です。

本特許は、側面部にタンクを装着して先端に専用ノズルを装着して液体を散布できるようにするものです。

どのような液体に対応するかの記載は無いものの、ボトルの構造やノズルの形状を見る限り粘度の低い薬剤に限られるのではないか?と予想しています。塗料に対応すればアート方面や塗装業の方面に使えそうですが、吸気が強い製品なのでその辺りは難しそうです。

使いどころとしては、農産関係の薬剤散布作業や清掃作業の洗剤散布等になると考えられます。

顔も冷却できるファンジャケット

マキタの来夏のファンジャケットは、フェイスカバーに対応するかもしれません。

本特許は、ファンジャケットにフェイスカバー取り付け部を備えており、別装着のフェイスカバーを付けることで顔も冷却してしまおうとする特許です。

ちなみに出願は帝人株式会社と株式会社チクマの共同です。

首周りの部分にフェイスカバー用取り付け部がある。

大型ローラーブラシ付き40Vmax清掃装置

本特許の意匠図では40Vmaxバッテリーに対応するカート型の充電式集じん機が描かれています。

大型の産業用集じん機は、AC電源で駆動する方式が一般的ですが、40Vmaxバッテリーの大容量バッテリー BL4080Fを2本装着できる仕様を活用すれば、原理的には1kWクラスのモーターを動かしても30分前後連続で運転できます。

本製品に関しては液体タンクのような部品が見えず、清掃機構に端面回転ブラシと底面ローラーブラシを採用していることから、タイルカーペット等を対象にした屋内向け産業用乾式ブラシ付き集じん機と予想されます。イメージとしてはアップライトクリーナ VC560Dを産業向けに寄せた大型製品になるのかもしれません。

旧64Vmax 積層セル採用構造バッテリー

マキタは積層セルを採用した新バッテリーの研究も進めています。

特許上では、積層セルを効率よく冷やすための吸気口・排気口の配置や構造に関する内容を出願しており、意匠図内では薄型の積層型リチウムイオンセル16枚構成のバッテリー構想があります。この図は2020年2月頃に中国フォーラムでリークされた旧64Vmaxバッテリーと予想されます。(海外で展開されている現行の64Vmaxバッテリーとは異なります)

マキタも米DeWALT・中FLEXに遅れることなく次世代バッテリーの対応準備を進めていたことが分かり、将来的には積層セルを採用するバッテリーも出てくるかもしれません。

ただし個人的な認識として、積層セルの採用は小型バッテリーを構成するための手段として一定の利点があるものの、円筒型セルでも対応できるサイズの大型バッテリーでさらに容量を稼ぐために積層セルを採用するとデメリットの方が上回るだろうと予想しています。

一応、今回の特許によって今後の40Vmaxバッテリーでの積層セル採用もあり得るものの、マキタの製品開発指向性や採算性の観点から、本特許の実用化はもう少し先になるだろうと予想しています。

新型コンパクトサイズの機械式4モードインパクトドライバ

本特許は全長サイズを短くした4モードインパクトドライバに関する特許です。

マキタの4モードインパクトドライバはインパクトドライバ・クラッチドライバ・ドライバドリル・震動ドライバの4機能を搭載しており、幅広い作業に対応できるオールラウンダーな製品です。

とは言え、インパクトドライバとドライバドリルの2つの機能を搭載する電動工具は数多く存在しますが、複雑な構造を搭載するために大型化したり重くなってしまったりと、その汎用性とは裏腹に実用性や性能面で単機能の電動工具が好まれる傾向にありました。

昨今の充電式電動工具は高出力志向が強いので、それぞれの電動工具を使う本職の方には物足りないスペックになりそうですが、本特許のコンパクトさも相まって、電気工事やDIYユースであば十分な選択肢に挙がる製品といえるかもしれません。

ちなみにこの製品が発売されれば、2011年発売のTP141Dから数えること約10年ぶりの4モードインパクトドライバの新製品になります。

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