工機ホールディングス株式会社(本社:東京都港区)は、電動工具ブランド HiKOKI(ハイコーキ)から18Vコードレスセーバソー CR18DBを全国の電動工具取扱販売店などを通じて発売する。ブレードが上下に運動するオービタル機構の搭載により効率的な木材切断作業に対応する。本体希望小売価格は31,900円(税別)
目次
HiKOKI コードレスセーバソー CR18DB
HiKOKIは、2022年8月24日(水)から18Vコードレスセーバソー CR18DBを発売します。
CR18DBは、ブレードが前後運動と同時に上下運動するオービタル機構を新たに搭載した18Vクラスのコードレスセーバソーです。
ツールレスでブレード交換ができるほか、平行移動式カウンタウエイト防振機構を新しく追加したことで振動を減らし作業中の負担を減らし、より快適に作業を行うことができます。
販売仕様はバッテリー充電器が付属する(XP)と本体のみの(NN)で展開します。
- CR18DB(XP) バッテリーBSL36A18・充電器UC18YDL2・ケース付属 希望小売価格63,100円(税抜)
- CR18DB(NN) 本体のみ 希望小売価格31,900円(税抜)
製品仕様 (従来モデル比較)
製品名 | CR18DB | CR18DBL |
---|---|---|
外観 | ||
能力 | 軟鋼パイプ:130mm 塩ビパイプ:130mm 木材:厚さ120mm 軟鋼板:19mm |
軟鋼パイプ:130mm 塩ビパイプ:130mm 木材:厚さ120mm 軟鋼板:19mm |
モーター | ブラシレスモーター | |
ストローク数 | 0〜3,000min-1 | 0〜2,500min-1 |
ストローク長 | 29mm | 32mm |
バッテリー | 18V | |
モード切替 | × | 低・中・高・オート |
フック | × | 〇 |
重量 | 3.7kg | 3.4kg |
寸法 | 458×211×95mm | 435×230×83mm |
本体価格 | 31,900円(税別) | 36,000円(税別) |
販売年月 | 2022年08月 | 2017年05月 |
製品の特徴
「18Vクラスのオービタル機構搭載セーバソー」
CR18DBは、オービタル機構を搭載する18Vモデルのコードレスレシプロソーです。
オービタル機構を有効にするとブレードが上下に動き、材料に食い込むように動くので切断スピードが上がり効率的な切断作業が可能になります。
ただしオービタルモードはブレードを上下に動かして食い込ませる仕組みなので、金属板や金属パイプに使用するとブレードや内部ギヤを痛めてしまうので、木材限定のモードであることに注意しましょう。
マキタ 充電式レシプロソー JR187Dとの違い
製品名 | CR18DB | JR187D |
---|---|---|
外観 | ||
能力 | 軟鋼パイプ:130mm 塩ビパイプ:130mm 木材:厚さ120mm 軟鋼板:19mm |
軟鋼パイプ:130mm 木材:厚さ255mm |
モーター | ブラシレスモーター | ブラシレスモーター |
ストローク数 | 0〜3,000min-1 | 0〜3,000min-1 |
ストローク長 | 29mm | 32mm |
クランク | – | 縦 |
バッテリー | 18V | 18V |
フック | × | 〇 |
防水 | × | APT |
重量 | 3.7kg | 3.7kg |
寸法 | 458×211×95mm | 439×231×83mm |
本体価格 | 31,900円(税別) | 36,200円(税別) |
販売年月 | 2022年08月 | 2016年01月 |
低価格化したスタンダードモデルだが、省かれた部分も
製品仕様の基本的な部分はオービタルモードの搭載により高性能化したように見え、販売価格も従来モデルのCR18DBLより低価格化されているので魅力的なセーバソーです。とは言え細かい付加価値の部分は省かれており、価格設定的な部分を考えると相応な製品です。
例えば、シュー位置の調整が六角ボルト固定仕様に変わっていたり、CR18DBLで搭載していたフックや変速モードが撤廃されたりなど、細かい機能は省かれています。
この辺りはCR18DBがオービタル機構搭載による木材解体向けモデルになった点や上位モデルのCR36DAとの差別化も含め、18Vモデルで全部入りにするよりも製品グレードを分けたい戦略を重視した形と言えるのかもしれません。
ちなみにカタログ上の数値では、木材のオービタル切断においては上位モデルのCR36DAと今回のCR18DBに切断時間の差は無いようなので、木材解体作業中心の方であれば、十分選択肢に入るモデルと言えそうです。
ちなみに製品本体とは全く関係ない話なのですが、従来モデルのCR18DBLに対し、今回のCR18DBのネーミングは何が新モデルなのかわかりにくいので、製品名だけは少し何とかならなかったのかなと思っています。日立工機の製品名基準は特に世代間の判別が複雑なので、その辺は何とかしてほしいところです。