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電動・エア工具を製造・販売する工機ホールディングス株式会社(本社:東京都港区)は、電動工具ブランド HiKOKI(ハイコーキ)からコードレスアングルドリル D36DYAを2023年6月21日(水)より全国の電動工具取扱販売店などを通じて発売する。希望小売価格は69,500円(税抜)
目次
HiKOKI コードレスアングルドリル D36DYA
電動工具ブランド HiKOKIを展開する工機ホールディングス株式会社は、コードレスアングルドリル D36DYAを2023年6月21日(水)から発売します。
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D36DYAは、木造躯体の座彫り作業や各種配管・配線用の穴あけに使用する電動工具です。ドリルによる穴あけ作業時では最大50mmの穴あけに対応しており、座彫り時118mm、ホールソー装着時159mmの大径穴あけ作業にも対応します。
販売仕様は、本体のみの(NN)でのみ販売します。
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- D36DYA(NN) 本体のみ 希望小売価格69,500円(税抜)
製品仕様 (18Vモデル DN18DSL比較)
製品名 | D36DYA | DN18DSL |
---|---|---|
外観 | ![]() |
![]() |
能力 | 鉄工:13mm 木工ドリル:50mm 木工座彫り:118mm 木工ホールソー159mm |
鉄工:10mm 木工ドリル:28mm |
ストローク径 | 低速:0~400min-1 高速:0~1,500min-1 |
0~1,800min-1(回/分) |
ドリルチャック径 | 2~13mm | 1.5~10 mm |
動作電圧 | マルチボルト36V | 18V |
重量 | 5.7kg | 1.7 kg |
寸法 | 646×198×95mm | 740×176×164mm |
本体価格 | 69,500円(税別) | 32,100円(税別) |
販売年月 | 2023年06月 | 2014年 |
製品の特徴
「HiKOKI電動工具初のコードレス大型アングルドリル」
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D36DYAは、HiKOKIコードレス電動工具初となるコードレスの大型サイズのアングルドリルです。
大型アングルドリルは木造躯体の座彫り作業や配管、配線の穴あけ作業に使用する電動工具で、その形状から大径穴あけの力がいる作業や狭い部分の穴あけシーンに使用します。
最大穴あけ能力は、木工ドリルで50mmで、座彫りでは118mm、ホールソー使用時では159mmの穴あけ作業に対応します。
マキタ 充電式アングルドリル DA001Gとの違い
今回のコードレスアングルドリルと競合するのは マキタ充電式アングルドリル DA001Gです。
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製品能力的には同一の仕様を備えている2製品ですが、バッテリー装着時の重量や本体価格差から、総合的に見てマキタ DA001Gの方が優位であり、製品のみの比較であればDA001Gを選ぶのが無難と言えそうです。
HiKOKI DA36DYAの優位点としては、マルチボルトバッテリーの汎用性と本体横幅のスリムさなのですが、昨今の状態ではマルチボルトバッテリーシリーズと40Vmaxシリーズの対応製品数にそこまで差がある訳でもなく、本体横幅のスリムも実用上影響のない要素であることから、手持ちにマルチボルトバッテリーがあるなら話は別として、アングルドリルのためにHiKOKIマルチボルトシリーズを新たに揃える必要は無いと言えそうです。
製品名 | D36DYA | DA001G |
---|---|---|
外観 | ![]() |
![]() |
能力 | 鉄工:13mm 木工ドリル:50mm 木工座彫り:118mm 木工ホールソー159mm |
鉄工:13mm 木工ドリル:50mm 木工座彫り:118mm 木工ホールソー159mm |
ストローク径 | 低速:0~400min-1 高速:0~1,500min-1 |
低速:0~400min-1 高速:0~1,500min-1 |
ドリルチャック径 | 2~13mm | – |
動作電圧 | マルチボルト36V | 40Vmax |
重量 | 5.7kg(バッテリー装着時) | 5.3kg(バッテリー装着時) |
寸法 | 646×198×95mm | 539×128×199mm |
本体価格 | 69,500円(税別) | 59,500円(税別) |
販売年月 | 2023年06月 | 2021年02月 |
競合から遅れて5年のコードレスアングルドリル投入
今回のコードレス大型アングルドリルに関しては、発売があまりにも遅すぎた印象を受けています。
マキタは2018年に18V×2本シリーズの充電式アングルドリル DA460Dを投入しており、その後も18Vモデル DA450D、40Vmaxモデル DA001Gを投入しています。
この5年の間にコードレスアングルドリルを必要としている国内プロユーザーは、ほぼ全てのユーザーがマキタアングルドリルを購入してしまったと考えており、正直なところHiKOKIアングルドリルを選ぶユーザーは市場にほとんど残っていない状態であると見ています。
製品としてはけっして悪いものではなく、今更言ったところで、もうどうしようもない事なのですが、競合企業に対して何年も遅れて製品を投入せざるを得ない製品開発の遅さや後発ながらスペック的な優位点を見出せなかった現実を考慮すると、プロ向け電動工具メーカーとしてのHiKOKIに残されている求心策はほとんど残っていないのではないか、と考えさせられてしまう製品です。
よく比較される工具
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2021年2月発売
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2021年3月発売